06« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»08

ゲリラ雪

  : 

下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告  /  tb: --  /  cm: --  /  △top

追悼! 稚内駅 

ネット情報によると、稚内駅前再開発事業が進み、JR稚内駅、宗谷バス稚内駅前ターミナルともに新しい建物に移ったそうです。最果て感を猛烈に漂わせていた前駅舎から一転、イマドキな建物に。たまたま稚内駅晩年に旅したときの写真を掲載し、追悼したいと思います。

11051001

11051002

10051003

新しい建物の良し悪しは部外者ではなく、稚内にお住まいの方が判断されること。新しい建物が地元の人、そして観光客に少しでも愛される存在になってほしいと思います。
スポンサーサイト
旅・北海道  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

北海どうでしょうⅡ 23完 

空港行きバスまでもう少し時間があります。駅の近くにある北防波堤ドームへ行ってみることにしました。稚内の観光案内で宗谷岬の次に必ず登場する名所です。駐車場ばかりの海沿いに出るともう見えました。


09091601


柱は古代ギリシア建築で用いられた「エンタシス」を採用しました。上に行くほど細く、目の錯覚で真っ直ぐに見えるよう工夫。高さ13メートル、長さ424メートルのアーチは、荒ぶる海にあらがう力強さを感じさせます。先端には樺太行き連絡船乗り場があり、港湾施設と利用者を保護するため防波堤建設が決まりました。それまでは連絡船利用者が波にさらわれて転落する事故が後を絶たなかったそうです。


完成後はドーム手前まで宗谷本線が延伸。稚内桟橋駅(仮乗降場)が設けられ、ドームは樺太へ渡る多くの人を見届けました。フェリー桟橋は南へ移転しましたが、今も港湾の一部として海の往来を守っています。


平日昼にもかかわらず女子2人が走ったり、記念撮影をしたりしていました。ここまでであまり見かけなかった「乗り物好きでない旅人」です。有名な観光地なんだなあ。記念撮影するのにシャッターを押してあげようかと思いました。でも、一人で一眼レフを構えてウロウロする30代は不審人物に見えたらしく、早々に退散されてしまいましたよ。何だか凹んだので、脇にある石段からドーム上に登ってみました。


09091603


冬場は荒れる海も、9月はごらんの通り。かつて樺太へ行く人たちをのみこんだなんて信じられません。ここまで来たんだなあ。留萌からゆっくり上ってきたからこその思いがこみ上げてきました。


空港行きバスの時間が迫ってきました。駅前ターミナルに戻ると、総裁の琴線に触れるクルマが続々やってきましたよ。


0901604


元東急バス青葉台営業所の3扉車! バスなのにロングシート、というバリバリの都会仕様車がこんなところで余生を送っていました。空港線は大きな荷物を持った人が多い。トランクがないならいっそ2×2の座席じゃない方が好都合だと判断したのでしょう。


09091605


スケルトンの初期型車です。カクカクしているけどリアランプは丸形…広島ではすっかり見なくなりました。まだまだ健在なのを見て思わずシャッターを切りました。総裁が乗っていた路線に初めてスケルトン車が来たときの「新しいバスじゃあ!」という感動がよみがります。


そうこうしているうちに空港行きがやってきました。3扉車かと思いきや、ごくごく普通の路線車。ある意味で宗谷バスらしいクルマです。(写真は空港ターミナルバス停で撮影) 総裁が使う関空便のほか、羽田便にも接続しており、十数人が乗りました。車内を見ると、一部サイトが紹介しているように、暖房を強化したとみられる出っ張りが前の座席にありました。


09091606


公式サイトを見ると、駅前ターミナルからの直行便ではなく普通の路線バスと同じように途中のバス停に大体止まっていくらしい。でも特に車内放送はないし、運賃表は、次の停留所「空港ターミナル」、「券なし590円」で確定。ルートも最初はバス通りを走って、途中から国道40号に出るイレギュラーコースでした。空港行きって観光客や、普段はマイカー派の地元民だって乗るんだからもうちょっと分かりやすくすればいいのに…。宗谷バスはとにかくローカルルール満載でした。


かつての稚内営業所跡で、今も窓口付きのちゃんとした待合室がある潮見5で明らかに空港を使わないっぽい爺さんが乗車。ウテシ氏が「空港行きですよ」と念を押しても「大丈夫大丈夫」と応えたのでそのまま発車しました。国道40号と分かれると、海側の集落が途切れ、深い青色の海が広がります。反対側は丘が迫ってきました。宗谷丘陵はまだ先ですが、その片割れともいえる場所なのでしょう。


09091607


声問の交差点で右折。草原の中に自動車学校と空港が見えてきました。


[広告] VPS



気の早いお客さんは、もう降り支度。間もなく真っ白いターミナルの玄関にバスが着きました。空を見上げると透き通った水色。でも、本州に比べ少しだけ色が濃い。もう秋はそこまで来ています。


09091608


みやげもの屋を物色して飛行機へ。いよいよ本州へ、現実へ戻ります。


09091609


9月になったからでしょう、小振りな飛行機は通路側だけが埋まった感じ。夏季運航なのもうなずけます。滑走路の一番端までゆっくり移動し一気にエンジン全開。さっきバスで通った稚内の街があっという間に小さくなっていきました。


イヤホンを差し込み機内オーディオに耳を傾けると、ちょうどSuperfly「やさしい気持ちで」がかかっていました。窓の外はサロベツ原野と日本海、利尻・礼文。曲と歌詞が眺めと本当に合ってるんですよ。まるでこの便で聞くために作った歌ではないかと錯覚するぐらい。(YouTubeのSuperflyChannel=このへん=で聞くことができます) この旅で出会った自然、街並み、そして人が次々とアタマによみがえりました。やさしい日差しに照らされて、気付いたらうとうとしていました。


目が覚めると窓の下に日本海が広がっていました。間もなく街と大きな砂地…鳥取です! 何と稚内-関空便は中国地方を横断するルートだったのです。南に下って川が交わる盆地に再び街並みがありました。地理的に考えれば津山です。そして…


瀬戸内海は輝いていました。



09091610


私たちはこんなにも神々しい海のそばに住んでいたのです。北海道の大自然に触れて感動の連続でした。でも、もっと身近に「宝」があったのです。旅の最後に一番驚く発見が待っていました。写真では見えにくいですが、地平線の手前に一本の線が見えました。きっと瀬戸大橋。真下は小豆島でしょう。


間もなく飛行機は機首を左に向け着陸態勢に。遠くに泉南の陸影と、角がとんがった真四角の島が見えてきました。南側へ旋回、徐々に大阪湾が近付いてきて着陸。稚内から2時間半、長い時間かけて道内を移動した身からすれば、あっという間に関西に着いた気分です。

09091612




関空から広島へは特急はるかor関空快速から新幹線へ乗り継ぐルートが一般的。でもここまでバスにこだわった旅をしたのに、最後に新幹線ってのはちょっと切ない。どうせなら高速バスで帰ろうと考えました。関空着16:20で、大阪駅発広島行き高速バスの最終が17時半。かなりタイトですが、事前の調べで…


・着陸して15分後に発車する南海の特急ラピートに乗る
・新今宮で4分乗り換えで環状線に乗り換え
・大阪で6分で高速バスに乗り換え



の3点をクリアすれば間に合うことが判明しました。後の2つはどうにかなりますが、最初が難関。飛行機は気流や滑走路の混雑状況で遅れることがザラにありますし、預けた荷物はなかなか出てきません。とりあえずチャレンジしてみて、ダメだったら大阪でブラブラして夜行バスに乗ることにしました。


ところが…ラピートに間に合ったんですよ。予定より5分早い16:15に着陸。10分もかからないうちに預けた荷物がターンテーブルに出てきました。全力疾走で駅まで行き、きっぷを購入。発車まで2分を残して余裕の乗車でした! これで17時半の高速バス乗車がほぼ確実になりました。


09091613


携帯の「発車オーライネット」で検索したら残席1! ありがたく予約しました。新今宮でも大阪でも乗り換えに成功。中国道へ向かう阪神高速では、あかね色に輝く本当に美しい夕日に見送られました。最後の最後に強運を使いまくり(^^; 23時すぎ、無事広島の我が家に着きました。


09091614


本当に充実した6日間。たくさんの美しい自然に触れることができました。ハプニングがあったからこそ出会えた人がいました。そして前回以上に北海道が好きになりました。道北へは絶対にもう一度行きます。待ってろよ、天北線&宗谷岬!

(to be continued)

旅・北海道  /  tb: 0  /  cm: 4  /  △top

北海どうでしょうⅡ 番外編 

総裁は旅に出ると必ずご当地新聞を買います。今回(2009年9月)も色々ゲッとしてきました。


09091501


広島は県内のどこに行っても全国紙・スポーツ紙と地元紙・中国新聞しかありません(地域面など中身は多少違いますが)。しかし、北海道は元々広い上、冬場の道路事情が良くない。加えて札幌圏を除いて高速道路の整備が遅れたため、物流に難点がありました。このためブロック紙の北海道新聞(通称・道新<どうしん>)以外に多数の地域紙が今も存在しています。コンビニや駅の新聞売り場をのぞくたび「こんな新聞があるんだ!」と発見がありました。


帯広を含む十勝地方に根を張っているのが「十勝毎日新聞」。夕刊だけ発行で、wikiによると当地では北海道新聞よりシェアが高いそう。東京の毎日新聞とは何の資本関係もありません。時事通信の配信を受け全国・海外ニュースも掲載しています。


総裁が滞在していた日は総選挙で落選した中川昭一氏インタビューが堂々のトップ。地域紙ならではの作りです。総裁でさえ氏の動向は気になっていたので、地元にしてみれば当然の価値判断なのでしょう。十勝的には北海道新聞や全国紙が1面で扱った政権交代後の細々した動きよりニュースバリューは高い。


09091502


二番手は北海道11区の結果が地域、地元政界に及ぼす影響を取り上げた連載。都会以上に選挙が地域の一大事ということが伝わってきます。釧路新聞も同様でした。


もっとも、北海道新聞も手をこまねているわけではありません。帯広で買った夕刊。よく見ると…


09091503


発行所が帯広支社になっています。札幌で売っているバージョンと何が違うのか? 何ページかめくって驚きました。


09091504


中に題字付きの地域版があったのです。天気予報もあります。ここだけ抜き取れるページ構成で、普通の夕刊の中に十勝記事で埋めた別の新聞が入っている感じ。


09091505


トップではありませんが、ちゃんと中川昭一氏の記事も入っていました。ちょうど新聞社行脚をした日だったんですね。ちなみに道新の釧路版も地元地域紙を意識したのか、広告がすべて道東バージョンになっていました。ここまでするんじゃ!と驚きました。


駅売店で買った名寄新聞は地域ニュースだけの紙面。私たちが一般に想像する新聞と役所の広報紙の中間のような感じでした。


そして北海道にはローカルのスポーツ紙が存在します。


09091506


北海道新聞の100%子会社「道新スポーツ」です。サンスポと提携しているので記事・紙面の多くはサンスポと共有。しかし、1面など3~4面は独自の日ハム記事をガンガンに展開しています。最近でこそ広島に届くデイリー、ニッカン、スポニチは1面がカープ記事になりましたが、ここまでは充実していません。チームが強いことも含め、うらやましいなあと思いました。
旅・北海道  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

北海どうでしょうⅡ 22 

「じゃあ、あすは9時にフロントで待ち合わせしよう」。部屋の前で好象と別れ、プランを練り直しました。当初計画ではきょうは稚内に宿泊。翌朝バスで宗谷岬へ行き、稚内空港13:45発の関空行きに乗る予定でした。あさっては休みで、3日後は午前中から仕事です。仕事のことを考えるとあさって中には広島に帰っておきたい。


まず飛行機。できれば1日後にずらしたい。今回はマイレージカードの特典航空券を使っています。前日まで買える割引航空券「特割」だと変更が一切利きませんが、特典航空券は特割より格上扱い。大丈夫だろうと思っていました。ホテルの部屋にワイヤレスLANが来ていたので、持ってきたノートPCで検索。


ダメでした。変更は4日前までらしい。となると、予定通りの便に乗らないとイチから全部航空券を買い直すことになります。稚内-関空便は前日まで買える「特割1」の設定がなく、普通運賃だと45000円以上! これに稚内での宿泊代も入るので5万円以上の出費になります。それはさすがに無理。格安運賃の設定があるほかの路線も調べましたが、最低でも3万円はかかります。


計画通り稚内-関空便に乗る。厳しい選択でした。心が揺れました。地縁がない街で廃車の段取りや、トランクに積んだ大量の荷物を送る手続きをしなければならない好象は心細いはず。ワラにもすがりたい思いでしょう。でも、経済的にも時間的にも自分の滞在を伸ばすのはしんどい。幸い事故当日というヤマは越えています。好象、ごめん。ワシ帰る。電話でそのことを告げると好象も分かってくれました。ありがとう。


次に名寄から稚内へ行くJRを調べました。飛行機に間に合うのは名寄7:50発の普通列車だけでした。南稚内11;26、稚内11:30着で、空港行きバスは稚内駅前ターミナル12:35発です。稚内市街-宗谷岬は片道30kmで、空港は市街地より少し宗谷岬寄りにあるのでタクシーなら往復可能ですが片道1万円近くかかります。何より総裁としてはバスで行かないと意味がない。


宗谷岬行きがついえました。色んな思いが交錯しました。でも次の瞬間、アタマがパッと切り替わりました。本当に電流が走った感じ。


「また来よう」 オロロンライン、オホーツクラインと豊富温泉には行きました。でも紋別の流氷も抜海のゴマフアザラシも見ていない。一度行きたいと思っていた旧深名線沿線を巡ってないし、カントリーサインマグネットも抜けが多い。まだまだ道北を満喫しきれていないのです。宗谷岬はもう一度この場所を訪れる原動力になります。そう、神様がもう一度道北を訪れるチャンスをくれたのです。


そう考えると不思議と安らかな気持ちになりました。




6時に起きて身支度。簡単に朝ごはんを食べて出発です。好象にもう一度謝ってからホテルを出ると小雨。もう冬の肌寒さです。小さな街ですが、駅前通りにはポツポツと人が歩いていました。名寄駅舎は1927年築。どっしりとした構えは、雨にたたずんでいる方が絵になる気がしました。そういえば、前回はここで広島支部長と合流(このへん参照)。なにげに再訪です。


09091402


旭川行き快速と稚内行き普通列車が到着・発車する時間帯。待合室はベンチがほぼ埋まる盛況ぶり。もう改札が始まっていたのでホームへ行くと、跨線橋出口に高校生たちがたまっていました。旭川からやってきた列車は予想通り1両編成。人いきれで窓がくもり、立ち客も結構います。通学時間帯のローカル線って都会以上に混むんですよね。幸い名寄で高校生が一気に降りたので何とか席を確保できました。


09091401



少し蒸し暑い車内。ハンカチで汗をぬぐい向かいの席を見ると、リュックサックを背負った初老の男性が座っていました。「第二の人生」を鉄道旅で楽しんでます!なオーラ。ヲタとは違って紳士な印象を受けたので声を掛けてみました。「どちらから来られました?」


筋金入りの「鉄」の方でした。大阪から18きっぷ主体で北海道入りしたそう。Excelで作った行程表を拝見すると駅、時刻、列車番号はもちろんのこと、宿を予約したときに電話応対した人の名前までしっかり書いてありました。対応した相手の名前を控えるのって社会人の基本の「き」ですが、趣味の旅では忘れがち。長いこと会社勤めした人なんだなとあらためて思いました。


サラリーマン時代は鉄道旅をしたくてもなかなかできなかったそう。ヨーロッパへ出張したとき、取引先を観光案内するという名目で乗り鉄をしたのが一番印象に残っているとか。その分定年後は鉄三昧。18きっぷで修行に近い旅をする一方で、奥さんをなだめるため、鉄初心者でも楽しめるプランを組んで連れ出したりしているそう。今回は独り旅。きょうは天北線の廃線後を歩くつもりで、「雨が止まんかなあと思うてんねん」。


と、かばんから市販の鉄道地図帳を取り出されました。ページを開くと書き込みがびっしり。一番のオススメは羽越本線の「笹川流れ」(新潟県村上市)。南下する上り線はトンネルばかりを通るので、北上する下り線じゃないと絶景をじっくり拝めないらしい。このほか、朝ラッシュ時に広島駅で山陽本線→芸備線に乗り換えようとしたら自分とは逆方向の人並みに阻まれた話、往年の天北線がにぎわっていた話…たくさんの思い出を聞かせていただきました。


トークが盛り上がり、音威子府まで本当にあっという間。雨はすっかり止み、朝日が差し込むようになりました。「これやったら歩けますわ」とご主人。天北線バスに乗るべく降りていきました。ありがとうございました。どうぞお気をつけて。




音威子府では20分以上停車します。そばをもう一杯食べられるかなと思いましたが、まだ開店前。のんびりとタバコを吸っていたら稚内側から札幌行き特急が着きました。前日豊富温泉で会った福山の女性が乗っている便です。ここで再会したらドラマですが、そんなことはなく、特急はガガガガと激しいうなりとともに発車しました。


ここからは再び一人旅です。雨でキャラメル色に染まった天塩川をのんびり眺めたり、本や新聞を読んだり。中高生のころはこうやってのんびり過ごすことが苦手でした。でも、25を過ぎてからは何とも思わなくなりました。年を取った証しなんですかねえ。


[広告] VPS



薄めの文庫本をほぼ読み終わったころ、幌延に着きました。手作りっぽい看板が何ともいい味を出しています。


09091403


豊富あたりからサロベツ原野にさしかかり、視界が開けてきました。線路は少し高い場所を走っているので、草が黄緑色のカーペットみたいに見えます。窓を少しだけ開けるとひんやりした風が入ってきました。響くのは風を切る音と、ゴトンゴトンという列車の響きだけです。


09091404


幌延から先はずっと無人駅が続きます。徳満に至っては駐車場の誘導員さんが待機するようなプレハブ小屋と簡易トイレだけ。そんな中、抜海は鉢植えがあって久々に生活の気配を感じる駅でした。


09091405


ここまで山の遙か向こうにあった日本海がついに近付いてきました。いよいよ北海道のてっぺんにさしかかってきたのです。車内もそわそわしてきました。名寄以前から乗り通した人も結構おり、総裁以上に一つの旅路が終わる感慨にふけっているのでしょう。


09091406


再び日本海から外れると、線路沿いの斜面に住宅地が。いよいよ最果ての街・稚内。都会に帰ってきたのです。名寄・美深以来見るまとまった集落。広い道路や大きな店が続々現れてきました。大自然っていいなと散々書いてきましたが、やっぱり人の営みを感じると落ち着きます。何だかんだいって街の人間なんだなあ。


もう1回道北へ行くつもりなので、名寄では南稚内までのきっぷを確保。南稚内~稚内=最北端区間を乗る楽しみは次回に残すことにしました。かつて「稚内駅」だった南稚内駅は駅員さんもいて、広島市内の可部線、芸備線の駅みたいな雰囲気。駅前は市街地のただ中で、ファーストフードや郊外店がたくさんありました。


09091407





冬の気候が厳しく徒歩やチャリだと大変だからでしょう、稚内中心部のバス路線は下手な県庁所在地より充実しています。市内線は6時台から21時台まで15~20分に1本、ほかの路線も一部を除いて1~2時間に1本運行。南稚内駅~稚内駅は市内線の範囲内でJRの何倍もバスがあります。だからこそ南稚内で降りることにしました。


09091413



バスはほとんど列車が来ない駅広場には乗り入れず、駅前を南北に貫く通称「バス通り」上に市内線「南駅前」バス停があります。郊外線は、バス通りより1本海沿いを走る国道40号を経由。合理的ですが公式サイトだけだとヨソモノにはなかなか分かりにくい。総裁もある方の旅行記BLOGを見て理解しました。ちなみに、バス通りを走って途中から国道40号に出る路線や、40号より海沿いの岸壁沿いを走る路線もあります。


そして宗谷バスのローカルルール2つ目が時刻表。市内線・南駅前バス停に貼ってある時刻表をよく見ると…


09091408


違うバス停の時刻が載っているのです! 大黒3丁目は南駅前の1つ南寄り。天北線の時刻表同様(このへん参照)「この時刻の大体1,2分後に来るし、地元民なら分かるでしょ」という考え方なんでしょう。バス停ごとにいちいち時刻表を作るのが面倒くさいのは分かりますが、これは不親切。地元の人は「こんなもんだ」と納得しているかと思いきや…「稚内市地域公共交通総合連携計画」中の住民アンケート結果には、ちゃんと「全てのバス停留所の時刻を時刻表に載せてほしい」という声がありました。


また「何々線、何々バス停から何番路線に変わりますとの表示。その路線がどこを指すのか、稚内に住んでいてもわからない」という意見もありました。総裁のようなマニアが満足するバスにしろとは言いません。でも、せめて地元の人が使いやすい乗り物にはなってほしいとは思います。東急グループからファンド所有の会社になって少しでも良い方向に変わってほしいと思います。


しばらく待っていると市内線バスが来ました。広島では広電が大量に導入した日野ブルーリボン。赤いシマシマのバスなので、広島バス色の広電バスに乗るような、変な気持ちでした。平日昼間で頻発しているにもかかわらず、車内には4,5人乗っていました。「バス通り」は道道106号、あのオロロンラインの続きなんですが街中に入ってしまえば思った以上のヘロヘロ道。住宅街の路地を抜けていく感じです。


踏切を渡って少し高い建物が見えてきたら「次は稚内駅前」。時刻表上は「駅前通」となっていますが、バス通り経由だとこのバス停が駅の最寄りになるのでわざわざそうアナウンスするみたい。分かりやすいけど、やっぱり独特のローカルルールですよね、コレ。ここで降りました。


地図を見るとちょっと離れているような気がしますが、ドラッグストアの角からもう駅舎が見えました。そして根室に続いてここにもありました。ロシア語標識! 名寄とか豊富みたくローマ字表記の部分は何となく分かりますが、フェリーターミナルとかバリバリのロシア語部分は何と会書いてあるのか読めさえしません(汗)


09091409


駅前は再開発工事中。駅舎の前には囲いが建っていました。どうまた来るんだから写真は今度にしよっと。中に入ると日本最北の駅そば屋さんがありました。その名も「そば処宗谷」。そろそろお昼時なので一杯いただくことにしました。


09091410


スープカレーそばです。いや、駅そばスキーな方々のBLOGや旅行記を見ていると、天ぷらそばや月見そばなど比較的オーソドックスなメニューを頼まれているので、ちょっと個性を出してみようかと(笑) とろみとこくがあって美味しかったです。いなり寿司と合わせれば和風カレーライスとしゃれ込んでみました。


このお店、なぜか駅舎外にもカウンターがありました。寒い時期は外で食べるとよりおいしく感じられそう…北海道では無謀か。


空港行きバスまであと1時間。駅前周辺をぶらぶらしました。駅の横、「さいはて」なんて旅館がある通りを歩くと、すぐに宗谷バス駅前ターミナルがありました。宗谷バス本社とともにレンタカーの営業所を兼ねていて、雑然とした感じ。このへんのアバウトさ、総裁好みです。


09091411


駅前ターミナルは2010年5月で役目を終えます。6月に駅前の再開発ビル1階に移転するそう。古き良き時代のたたずまいもあとわずかです。


そして、また稚内に来るとはいえここは外せません。線路が途切れる場所は全国各地にありますが、ここぐらい「終点」という言葉がふさわしい駅はないと思います。「南大山から続いた…」の文言がまた味わい深い。当Blogではまだ書いていませんが、総裁は2009年2月に西大山駅を訪問しました。それだけに看板の言葉にじいんときました。


09091412
旅・北海道  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

北海どうでしょうⅡ 番外編 

総裁が昨年9月の北海道旅行で利用し、先月の更新(このへん)で終了するとお知らせした沿岸バス「萌えっ娘フリーきっぷ」。残念に思っていましたが…そこは沿岸バスです。毎年恒例のエープリールフール特別ページで、パワーアップして「Season2」に突入することが発表になりました。


沿岸バスエープリールフール特別ページ(web魚拓で保存)


しかも男の娘かよ!(おとこのこ…女装美少年) Season1以上に買うのが恥ずかしくなりました(^^; きっぷのデザインに美少年イラストバージョンが加わったほか、割引特典を受けられる施設が増えました。総裁が立ち寄った花田番屋や、本社ターミナル近くにあって土産を買おうかずっと悩んだお菓子屋さんなど。何だかんだいって地域おこしにつながっていたんだなあ。うれしくなりました。


今年の4/1特設サイトは、乗り換え案内ソフトのジョルダンとタッグを組んだ経路検索があったり、留萌地域情報サイトが沿岸バス流の萌えスタイルになっていたり。妄想や明らかなウソを並べる、というより、「ウソから出たマコト」みたいな企画が盛りだくさんでした。経路検索とかネタで終わらせるにはもったいないかも。中の人、お疲れさまでした。


お金を使わずアイデアで勝負する沿岸バス。皆さんも乗りに行ってみませんか? とびきりの景色とローカル列車を越えたのんびり旅が味わえますよ。
旅・北海道  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。