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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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流行語大賞予想・修正 

仕事関係でバタバタしたため、また更新間隔が空いてしまいました。


前回更新後、流行語大賞を主催する自由国民社から今年のノミネート語が発表されました。大賞は毎年この候補から選ばれます。そこで、前回の予想を挙げた順に修正しておきたいと思います。


美しい国、日本→美しい国
これは微調整。どっちでもエエようなもんですが、美しい「国」と言って「日本」を言うのは重複気味ですからね。ちなみに当の安倍首相、タウンミーティングでの美しさにこだわった運営や、ささやかれる増税などですっかり支持率を落としているよう。美しい散り際にならないようがんばってつかあさい。


ワーキングプア→格差社会
 再チャレンジは候補入りしましたが、より窮状を反映したワーキングプアはダメでした。再チャレンジと同義と判断されたのでしょうか。代わりに近い用法で登場する格差社会を挙げておきます。前回、流行語大賞は政治好き、などと書きましたが、同様にこの対象はミンス党も大好き。誰も知らなかった結党時のキャッチフレーズを入れたり、マニフェストが選ばれたり。あの党が選挙で訴えた言葉だけに選ばれる可能性は高いと思います。


ウィキペディアorグーグル→ググるorミクシィ
 ネット関連の用語では右2つが入りました。ググるは今さらの感がありますが、まあこんなもんかな。ミクシィは総裁の周りでも結構やってる人がいます。ただ、色々話を聞いてもイマイチ利点が見えてきません。第一、ネット社会なのに実名で登録せいというあたりナンセンスだと思うわけで。もっとも、総裁はブログを初めて知ったときも「自分でHTML組めばいいじゃないか」と思っていたクチなので、年明けぐらいにいきなり始めてるかもしれませんが。


嫌われ松子→脳トレ
全然関連がないですが、いちおう若者文化的なくくりということで…(^^; 脳トレが今年の単語だったとは盲点でした。ゲーマーの言うことを聞きすぎて気付いたら敷居が高くなっていたPSと、ゲーマー以外の人を取り込もうと敷居の低いソフトで挑んだDS。PSの迷走を見ているとクドカン登場以来、マニア路線に走るドラマを見ているような気もします。基本に帰ろう、ということですな。個人的にはエビ売れ、カー娘も気になるところ。


安全対策→飲酒運転
飲酒運転、前回予想したとき考えなくもなかったのですが、あれだけ騒がれるとノミネートされますわね。01年の道交法改正で一時期減りかけた飲酒運転ですが、結局何度言っても聞かない人はいるわけで。警察が色々規制しますが、常習的で一番悪質な手合いがなかなか一番捕まらないのはどうなんでしょうね。


あと、予想外割地元判定を止めて、次の2つに変えます。


デンデンデデンデン(武勇伝)
正直そんなに面白いとは思わないが、流行っているようなので。デデン…が長くて実はネタが少ないし。総裁は超新塾のようにストレートな方が好きなんですよ。あ、あとザたっちも。こちらは「ちょっと、ちょっとちょっと」がノミネートされていますが、無理だろうな。


メタボリックシンドローム(メタボ)
肥満、生活習慣病などとは微妙に違う、病気になりやすい太った人を表現した言葉としてブレイク。ボリック、というあたりがボテっとした表現でなんだかフィットしているんですよね。国発信の言葉としては一番のヒットでしょう。今や新聞記事下のあやしげな広告や、やたら不安をあおる情報番組で引っ張りだこです。


さらに往生際悪く言えば他人を見下す若者、団塊(もの)、バイオエタノールも気になります。


発表は例年通りなら12月1日。さてどうなりますやら。
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新語・流行語大賞予想 

11月も中旬になり、そろそろ今年を締めくくる企画が盛りだくさんの時期になってきました。


総裁は大学時代より独自に新語・流行語大賞、紅白歌合戦出場者の予想をしています。例年流行語は3-4当てているほか、紅白は初出場歌手を中心に的中し、THE BOOMと南米人とのコラボでの「島唄」を当てたことも。


今回はまず当てやすい?方の新語・流行語大賞について「読んで」みたいと思います。


イナバウワー
散々煽って全然メダルが取れなかったトリノ五輪。もう全国があきらめかけていたところで、フィギュアの荒川が奇跡を起こしました。まあ説明するまでもないですよね。その奇跡のキーワードであり、一度聞いたら忘れないインパクトもある。これは固いでしょう。


ハンカチ王子
いやー、甲子園の決勝戦は2戦ともしびれました。特に観戦に行った再試合は今でも思い出すと鳥肌が立ちます。トリノの教訓も忘れてフィーバーしまくったマスコミが使いまくったので、否が応でもアタマに入りましたね。来年からは6大学野球の全国中継も復活するとか。どうか悪いオトナたちに惑わされることなく、日本のエースに育ってほしいものです。


美しい国、日本
どこかでも書きましたが、流行語大賞はなぜか政治方面の言葉が大好き。流行ったかどうかにかかわらず2つは入ります。この言葉自体、総裁は好かんです。じゃあヨゴレはどう生きろというのか、と。永田町ローカルとはいえ、安倍首相をほめる人、けなす人があれだけ使えば決まりでしょう。


再チャレンジ
流行語大賞のクセから言っても政治ネタが1つということはないだろう、ということで選んでみました。安倍首相が誕生してからとんと聞かなくなったこの言葉、きっと授賞式には山本一太あたりが出てきて、最高に寒いあいさつをすることでしょう。結局再チャレンジ議連とかって何だったんでしょう。


ワーキングプア
再チャレンジで思い出さずにはいられない言葉。今までニートやフリーターとしてひとくくりにされていましたが、やっと上手く表現する言葉が生まれました。皆さんはどう思うか知りませんが、原油高で各企業の売上高が上がるのは分かりますが、なぜ利益もしっかり上がって過去最高益かよ! しかもなぜ給料が下がるのよ! 言い出すとキリがないのでまた後日。


ウィキペディアorグーグル
前から存在していましたが、今年ぐらいからやっとマスコミで話題に上るようになりました。マイクロソフトが進めてきた「圧倒的なシェアを占めて売り上げで儲ける」やり方に代わる形態。無料なのはいいことですが、グーグルの企業としての活動がイマイチ見えてこないだけに、ちょっとした気持ち悪さも感じています。


嫌われ松子
総裁がBONNIEPINKに萌えているからではありません。週刊誌などで「嫌われ鈴○」「あなたの職場の嫌われ松男」(マツオって…)なんて特集をするなど、もじった表現を結構見かけます。映画自体もヒットしましたし、ドラマになって知名度も高まった。何より言葉にインパクトがあります。案外可能性があるんじゃないかと思っているのですが。


安全対策
尼崎脱線事故のころから声高に叫ばれるようになって、今年もパロマ、シンドラー、松下の温風機、流れるプールとネタが尽きることはありませんでした。何かあるとワーッと騒いで即終了。これが余りにも多い気がします。今月に入って新聞の折り込み広告に松下の温風機回収のチラシが入っていて、問題がまだ続いていることを実感しました。一過性の報道への問題提起も込めてこういう言葉を選んでもエエんじゃないでしょうか。


予想外割
携帯電話業界にとって分水嶺となるであろう番号持ち運び制。ソフトバンクの発表は実に鮮やかでした。Docomo、auがお金を出して新聞に全面広告を出したのに対し、ソフトバンクはお金を出さず、同じぐらいのスペースの記事を掲載させることに成功したわけですから。しかしその後はダメダメで結局auの独り勝ちになっているよう。社会に与えたインパクトの大きさを考慮して挙げてみました。


地元判定
TBSの番組以外、誰もが「ありゃあインチキじゃろう」と思わず叫んだ亀田の世界戦。ボクシングを知っている人の間では使われていた言葉ですが、今回一気に知名度を上げました。次はしっかり根回しするんでしょうねぇ。個人的には、ボクシングの話をするときのガッツ石松が妙にカッコよかったのが印象的でした。


とりあえずこんな感じですが、どんなでしょう? 逆に皆さんにとっての流行語は何だったでしょう? 総裁的には…あんまりここで書けないようなことばっかりじゃなぁ…。
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広島発 バスに揺られて 2nd stage 

バスから降りてびっくりした。門真南駅前、なーんもない!
111020

駅舎と、税金無駄遣いしちゃいましたといった感じの「なみはやドーム」、そしてローソン。これがすべて。2棟だけ建っているマンションの「セレブ門真南」という名前が何ともむなしい…。とりあえずトイレに行こうとドームへ向かうも開いていない。


仕方なくローソンでヌューダを買い、駅前で一服。駅の手すりに腰をかけようと下を見るとおがくずまみれの麺! おがくずってことは…。こんなもんだけあってどうするんじゃあ!!!


34.地下鉄門真南13:44→14:11京阪大和田駅(京阪バス)1門真団地→京阪大和田駅

(運賃は220円)

このあたりの地図をご参照ください) 総裁の気持ちを知ってか、バスは13時半に乗り場へ到着。ウテシも一休みしている。


客は総裁を入れて2人。これまたプラスチック、ゴムの臭いが残る新車だが、運賃表脇には昔貸し切りバスによく付いていたアナログの時計が健在だ。ミスマッチな感じもあるが、案外サマになってるかも。実はこの「バス時計」、今もセイコーの商品リストに載っている超ベストセラーだったりする。


定刻に発車。駅を出てもなーんにもない空き地ばかりで、車内に響く超電子的なアナウンスが妙に合う。5分ぐらい進んだ三島から、やっと家や商店がポツポツ建つようになって、門真団地へ。典型的な集合住宅団地で、いくつかの部屋のベランダには共産党、公明党のポスターがこれみよがしに掲げられている。数はちょうど同じぐらいずつ。とても仲が悪い両党だが、末端部は結構似た者だったりするのが、何だかおかしかった。


バスベイになっているところから5、6人乗ってきた。その後も3、4人乗車。門真南駅がある地下鉄長堀鶴見緑地線はまだまだ歴史が浅く、門真団地-門真南への流れはまだ多くないのだろう。


JHの工事用地がそこここにあるせいでグネグネになった道を北へ走る。何の道路か知らないが、駅の近くに空き地が多くダンプが行き来していたのは、このせいなのかも。


間もなく道路際まで店がせり出した商店街に入り、大和田駅到着。狭い場所に無理して造った感じのバス乗り場に止まった。ここからはバスカードを入口でも通す方式だったようで、均一運賃だし出口で通せばいいや、と思っていた総裁は見事に引っ掛かる。普段慣れている広島と同じ方式で失敗するとは…お恥ずかしい限り。


35.京阪大和田駅14:18→14:40四条畷駅(京阪バス)21四条畷駅
111023

(運賃は220円)

このあたりの地図をご参照ください) 次のバスまでに写真を撮ろうとカメラを向けると行き先が「四条畷駅」になっている。もしやと思い、ひと休みしているウテシに聞くと今乗ってきたバスがそのまま四条畷行きになるとのこと。最初から大和田経由四条畷行きにすればエエのに。総裁を合わせて約10人が乗った。


さっきの店がせりだした商店街を通り、セルシオが止まっている「××興業」と書かれた「そのまんまの建物」を過ぎると国道163号、通称「阪奈道路」に出る。


直進すればきょう泊まる予定の伊賀市上野にも行ける道で「上野56km」なんて標識も。山が間近に迫ってきた。幹線道路らしく片側2車線で、バスもこれまでの憂さを晴らすように加速した…のもつかの間、国道中野で時間調整。スローな旅だから。


国道中野を出ると163号から離れ、バスは右折。向こうからバスが来たらどうしよう?と不安になる狭い2車線。しかしそこはプロ。車線の外枠より内側に生えた標識をすり抜けながら、スイスイとハンドルを切り、対向車をかわす。


そして極め付けが最後に駅へ行く直線。バス1台分ぎりぎりの道幅! 一方通行とはいえ、これは萌える。脳内アドレナリンが一挙に噴出。大和田駅よりはるかに狭い駅前のT字路を鮮やかに曲がり終点に着いた。大型二種の技を見せていただけたのは良かったが、こんなに何もない駅前でどうやって時間をつぶそう?

36.四条畷駅15:27→15:53田原台1丁目(四条畷市コミュニティバス)田原01さつきヶ丘公園
111022

(運賃は200円)

このあたりの地図をご参照ください) 歩道すら確保できない狭い駅前だったが、ベーカリーカフェを発見。カプチーノをすすり、ここまでのメモをまとめるうち、バスの時間になる。線路に目をやると西明石や新三田へ行く電車が次々と到着していて、アーバンネットワーク基準と超下町な駅前とのギャップを感じる。


四条畷市コミュニティバスだが、見た目京阪バスのまんまの車両がやってくる。意外に客は多く四条畷駅を出た段階で25人ほど。座席はほとんど埋まった。


駅前の細い道を通り、先ほどウテシ氏のハンドルさばきに感心した道へ戻る。そしてこのまま163号へ戻るのかなと思いきや、突然右折。住宅地の1車線道路へ「突撃」をかける。中学校脇の細い坂道を登り、163号の側道に出るとさらに傾斜を増す。


やっと坂がゆるくなったと思ったら、左折しいったん清滝団地を回る。四条畷は人口5万7000人ほどの街だが、清滝団地までは京阪、近鉄、そしてこのコミュニティバスがかなりの便を運行している。確かにこれだと自転車ではとても駅まで通えない。バスが盛況なわけだ。このバスも半数近い客が降りた。


再び163号に戻り、バイパスに入るのかと思いきや、今度は清滝峠のトンネルを横目に旧道を進む。さらに坂を登るとさすがに家は少なくなり、清掃センター、ラブホと二大迷惑施設が並ぶ。脇には「週末夜乗用車通行止め」の看板。なるほど、若い衆がたくさんやってくるからラブホか。



そして山頂を過ぎ急坂を下ると今度は飯盛霊園。コミュニティバスらしく、霊園の真っ只中にある停留所にも立ち寄る。西部警察なら間違いなく爆破シーンの撮影場所になりそうな砂利敷きの広場を回り、163号に戻る。


さらに坂を下ると、右手に新興住宅地が見えてくる。総裁が降りた「田原台1丁目」はその一番端っこにあるがらんとした転回場。一応屋根つきのバス乗り場があり、すでに奈良交通のバスがスタンバイしていた。


てっきり、あの急坂の清滝峠が府県境だと思っていた。峠には明らかに県境の雰囲気が漂っていたし、田原台1丁目には奈良交通のバスも来ている。しかし後日地図で確認したら、田原台までが大阪府四条畷市であることが判明。コミュニティバスは、田原台の人が市中心部へ行くのに不便なのを解消しようと設けられたそうだ。

111025大阪駅から門真南へ行く途中でも触れたが、中国地方同様、関西地方も外へ出るのにひと苦労だ
滋賀-岐阜は県境をバスで越えることはできるが、県境越えのバスまでがつながらない。滋賀県側で近江鉄道が走っているため断線する区間があり、近江八幡-米原間で行き詰ってしまう。滋賀-福井もつながらない。


またかつては滋賀・京都-三重というバスもあったそうだが、西日本JRバスの大ナタでスッパリ切られてしまった。


となると奈良→三重というルートになる。こちらはまだかろうじて生き残っていて、①奈良駅-月ヶ瀬-上野産業会館、②天理駅-名阪国道-上野産業会館、③榛原-曽爾役場前(途中の掛西口から敷津を経て名松線奥津駅へ行くルートも)。ほか和歌山-三重も2、3ルートある。


今回は道路ヲタでもある総裁が名阪国道を通りたいと強く思い②を使った。ただ名阪国道は総裁ルール上問題なくても、準高速道路と位置づけられており異論が出やすい行き方。そのうち奈良-四日市で①か、天理-四日市で③をやってみようと考えている。

広島発 バスに揺られて 2nd stage 

バス停で本でも読みながら待とう、と思っていたが、西大島の停留所は少し歩道が狭くなった場所にあり、ベンチもない。結構自転車が通るので一服するにも気を遣う。ならばマックやガストなど、メシを食わない人間が居座れる場所は、と周りを見るが、カー用品店や焼き肉屋ぐらい。


しょうがないなぁと神戸方面へ少し戻るうち、結局1つ前(神戸寄り)のバス停稲葉荘1丁目まで歩き、イートインコーナーがあるデイリーヤマザキに腰を落ち着ける。総裁は休みだからこそこういう旅をしているが、世間は平日。ガラスの向こうではクルマやバスがビュンビュン走っているが、ガランとした店内は実にゆったりとした時間が流れていた。


31.稲葉荘1丁目10:53→11:31野田阪神前(阪神電鉄)野田阪神前
111010

(運賃は210円)

このあたりの地図をご参照ください) 阪神甲子園-野田阪神は40分に1本と少なめだが、少し遅れて来たバスに乗っていたのは5、6人。平日の昼間だからなあ。


西大島を過ぎると、西宮市内とうって変わって工場が目立つように。青空の下、灰色の建物が並ぶ中に浜田車庫バス停があり、交代のウテシが待っている。よく見るとさっき神戸-西大島間で乗ったウテシによく似た顔も。またしてもアグレッシブな旅かと思うが、このバスには乗らないよう。


来客用駐車場にセルシオが鎮座していた尼崎南署分庁舎の交差点を過ぎ、橋を渡ると再び住宅地に。ロードサイド店だけでなく、駅前にあるようなスーパーや食料品店、ビルも見られるようになる。人通りも増えてきて阪神尼崎駅北。停留所に「駅」の字が入っているが、阪神の駅からは5分以上歩く。だから「北」という微妙な言葉が引っ付いているんだろう。広島にはない付け方だ。


このあたりは岡山時代、関西へ出張したときに拠点にしていて、よそに来た気がしない。出張のときは「こんなところに三宮や野田まで行くバスが走ってるんだ」ぐらいに思っていたが、今はその車内にいる。不思議なものだ。


阪神杭瀬駅北(こちらは駅のすぐ近く)を過ぎ、11時15分、3府県目の大阪府入り。長かった兵庫県ともお別れだ。古めかしい府県境の橋を渡ると、すぐに大阪市営バスのバス停が登場。周りも何となく都会げに見えてくる。そして渋滞がひどくなってきた。道路が一直線に延びているので、遠くに野田阪神の脇を通る阪神高速の高架が見えてきたのだが、なかなか近づけない。これも都会の証か。


10分ほどノロノロ運転をした後、道が流れ始めた。4人ほどの客を乗せ、バスは長い長い淀川を越える。河川敷は草が生い茂り、視界に久々の黄緑色が飛び込む。バスは軽快に飛ばしたが、それでも渡りきるまで1分以上はかかった。前述の関西出張で一度終電を乗り過ごし、歩いて淀川を渡ったが、我ながら無謀だったと思う。


橋を渡ると、遠くに見えていた阪神高速が迫ってきて野田阪神前に到着。さっき以上に高さを増したビルに囲まれた、文字通り「ビルの谷間」にバス乗り場があった。一服しているとバス乗り場の対岸に「阪神」と書かれたビル…あ、阪神の本社だ。村上ファンドによるTOB騒動、阪急との経営統合でたびたびニュースに登場した建物。気付かなかったがニュースな現場にいたのだ


32.野田阪神前11:54→12:08大阪駅北口(大阪市交通局)58大阪駅北口
111011

(運賃は200円)

このあたりの地図をご参照ください) ここから大阪駅はすぐ近く。は目の前の駅から阪神電車で2、3分の距離だ。おそらく総裁の貸し切りだろうとタカをくくっていたら、意外にも始発で10人近く乗ってきた。ただいずれも老人で、敬老パス利用者だろう。


バスは駅からいったん北へ進む。先ほどまで林立していたビルやマンションに代わり、沿道は工場、倉庫ばかりになり、灰色の街並みに。昼休み前最後のひと仕事、と人が動き回っている。バス停ごとにスーツを着た人たちが乗ってきて座席が一通り埋まった。帰りの新幹線の話をしているので、出張の人だろう。よそ者がタクシーでなくバスに乗るのも、便数・系統が充実している大都市ならではだ。


大阪市営バスは運転しやすさではなく、何か別の都合で停留所が設けられているようで、左から3車線目で通り過ぎないといけない交差点の角付近にバス停があったり、ウテシは大変そう。それ以上にショッキングだったのは済生会病院前のバス停だ。


バスは中津から御堂筋へ抜ける高架道路を通る。高架の途中、右手に済生会病院が見えるのでどこに止まるのだろう、と見ていると、高架の途中に停留所! しかも右カーブの途中! 待避所があるとはいえかなりハード。しかも階段で高架道路から降りる停留所でバリアフリーなんてあったもんじゃないし。それでもここで5、6人は降りた。


カーブを曲がり、一気に坂を下るともう大阪駅が見えてきた。ヨドバシカメラの角を曲がって終点。野田阪神のバス停に表示されていた「ただいまの所要時間」より少し早め、ほぼ定刻通りだった。ついに大阪駅。だが、まだ広島-東京の半分も来ていなかったりする


33.大阪駅前12:24→13:11地下鉄門真南(大阪市交通局)36茨田大宮地下鉄門真南
111012

(運賃は200円)

このあたりの地図をご参照ください) 明石駅で右往左往した総裁。日本有数のターミナルである大阪駅で迷わないはずがない


方向感覚で北口発でなく南口発だろうと、駅構内を突っ切る。これは正しかったのだが、今度は南口のどこから出るのか分からない。系統番号を事前に調べていたが、案内図にはあまりにも沢山の系統が書いてあって、なかなか見つからない。やっと見つけた!と思って乗り場の方を見ると、今まさに発車したところ。ついていない。


気を取り直して次の便に。方向幕がLEDでなく幕式のノンステップバスだったが、車内は新車の臭い。行き先表示が複雑なためか、大阪市バスはLEDを入れてないのだろうか。(幕式の方が写真を撮りやすいので助かるのだが)


大阪駅を出たバスは曽根崎署の脇を抜け、高い高いビルに囲まれた広い広い道を往く。歩道には人があふれ、車内は「バスの上得意様」である老人だけでなく、家族連れやスーツ姿の人もちらほら。地方では一部の郊外バスでしか見られない風景。渋滞や一方通行が多いクルマに負けないぐらい公共交通が便利だから、ということだろう。バスに人が乗らない、と言われて久しいが、路線廃止と子会社化では結局先細るだけだ。



国道1号に入ったあたりで周りのビルは少し低くなったが、停留所ごとに乗り降りがあるし、信号に引っ掛かりまくり非常にスローペースだ。12時40分にJR大阪環状線をくぐるあたりで座席は大体埋まった。


ここでひと思案。滋賀-岐阜はバスがつながっていないに等しい状態なので、関西地方を抜けるには奈良から三重へ抜けることになる。奈良へ行くには四条畷から生駒へ抜けるのだが、四条畷へ行くには主に①このバスで門真南→京阪大和田駅→四条畷、②横堤バスターミナルで乗り換えて、焼野→京阪門真市駅→京阪寝屋川市or京阪大和田駅→四条畷③京橋で降りて京阪バスに乗車→京阪寝屋川市駅→四条畷、の3通りがある。どれにするか。


③は1日3、4本しかないので基本的には却下だが、総裁に合わせたように午後12時45分京橋発の便がある。希少なマニアック路線に乗るというヲタ的満足は得られるが、関西出張した折、枚方など京阪線沿線は渋滞するイメージがあった。②は2ちゃんのスレで大阪-奈良を結ぶ経路として紹介されていて、本数も少し多い。だが、乗り換えが多い分、事前の調べでは少し時間が掛かることが分かっていた。



やはり①だな。便は少ないが経路的に一番近道をしている。それに折角乗ったバスを降りるのはたいぎい(笑) 蒲生4丁目には京阪バスのバス停もあり心揺らいだが、結局乗り切ることにした。京橋を過ぎると道も流れるようになり、鶴見区に入るとビルに代わって住宅や、建設中のダイヤモンドシティなどショッピングセンターも目立つようになった。いつしか「キンコンカンコン」と音の出る乗車扉のメロディも鳴らなくなり、降りる人ばかりに。


横堤バスターミナルを過ぎ、近畿道に近づくと周りは工場や空き地ばかり。門真市に入り茨田大宮の集合住宅地を過ぎて、いよいよ車内の電光掲示板に「次は終点地下鉄門真南」の文字が。京阪大和田駅行きのバスまで30分ほどあるが、駅前だからカフェぐらいあるだろう。


111013 バス旅をしていると、大都市ほど滞在時間が少なくなる。街が大きいと長距離系統も本数が多いから当然なのだが、あらためて考えると本当に短い。これまでの主だった都市で見ると、
岡山…13分
姫路…6分
三宮…3分
大阪…16分

といったところ。いかに観光や一般的な意味の遊びを排除した旅かが分かる。また、田舎ほど便が少なく、その日中にそこから先へ進めなくなる可能性が高い。計画を組む上で一番注意したのは「宿がある街で1日を終えられるか」で、特に三重県入りを狙う初日、山越えで静岡県入りをする3日目は並行する鉄道もないため苦労した。後述する時刻表調べといい、ネット社会でなくては実現できなかった旅だとつくづく思う


広島発 バスに揺られて 2nd stage 

28.板宿8:11→8:36熊野橋(神戸市交通局)11神戸駅(湊川公園回り)
111001

(運賃は200円)

このあたりの地図をご参照ください) 妙法寺駅からのバスから降りる直前、11系統のバスが発車するのが見えたので、早足でそちらへ行くともう次の便が止まっている。奥にはさらに次の便も。


すでに座席が埋まっているので、一服して1本やり過ごすことにした。大都市の幹線とはいえ、姫路以来のシチュエーション。これからこういうことが何度かありそうだ。


その次のバスで早々に座席を確保したが、後から後から男子高校生が乗り込んでくる。路線図を見る限り、育英高の生徒のよう。秋だから良かったが、夏だったら車内が男臭いことこの上なかったはず


前池町を過ぎるとバスはエンジン全開で急な上り坂を駆け上がる。市内南部を東西に横断する路線なので、てっきり「港町・神戸」を満喫できると思ったが、この系統は山の手を走るよう。(地図によると通称「山麓線」を通る)


彼らは育英高前ではなく、次の高取団地前で下車。ほかにもサラリーマンっぽい人たちも降りていき、車内は一気に空いた。(後日地図を見ると、学校は育英高前のバス停からさらに坂を上がった場所にあり、高取団地前だと坂を下って行くことができる。少しでも楽をしようという知恵なのだろう。均一運賃だからこそできるわけだが)


一度下って宮川町9丁目からもう一度坂を登り、神戸電鉄線のガードをくぐると鵯越(ひよどりごえ)。源平の戦いで源義経が馬で崖を下った高台の地区だ。さっきまでいた沿岸部が随分下のほうに見える。歩道や階段が付き多少は昇り降りしやすくなったとはいえ、今でもかなりの急傾斜。義経はやはり勇敢だった。というか、ムチャなやっちゃなぁ。そんな鵯越のビルに「××団地乗り入れの市営バス増回を」なんて垂れ幕があった。ここは今も戦いの地らしい(^^;


遠くに海が見えてきた。朝日がふり注ぎ一面光り輝く。日差しが段々弱くなる秋口だが、精一杯自己主張をしているようにも見える。計画では、次に海が見られるのは名古屋の手前。キラキラとした水面(みなも)をしっかり目に焼き付ける。住むのはひと苦労と書いたが、この風景を毎日見られるからこそ、神戸の人は街のことを誇らしく思うのかもしれない。


高取団地前で車内がガラガラになったのもつかの間、その後は停留所ごとに客が増え、立ち客もいるようになった。総裁も途中で老女に席を譲り、下り坂のブレーキに身を任せる。急カーブで山麓線に別れを告げ、一気に坂を下ると間もなく熊野橋だ。


ちょっとしたスーパーがあり、昔よく駐車場にあった軽食コーナー(「森のくまさん」とか覚えてる人います?)が健在だった。なんだかちょっと懐かしくて後ろ髪をひかれる思いだったが、あんまりのんびりもしていられない。早々に横断歩道を渡り、次のバスの停留場へ向かう。

29.熊野橋8:41→9:08三宮町1丁目(神戸市交通局)7三宮(夢野町2回り)(磯上公園・福祉交流センター)
111002

(運賃は200円)

このあたりの地図をご参照ください) 最初からかなり席が埋まった状態で到着。後ろから2番目の席にちぢこまって座る。


バスはさっき来た道を戻って山麓線へ。石井町あたりから特に乗客が増え、立ち客もぎゅうぎゅうの状態になった。山麓線は地下鉄・JRより1本山手で、間にきつい坂があるため、沿線ではバスが欠かせないのだろう。かなりの本数が走っているわけだ。反対側からもひっきりなしに7系統がやってくる。


沿線には趣き深い、いい味を出している店、橋がたくさんあるのだが、これでは途中下車もままならない。総裁の前の席に座っていた若い(ケヴァい)女性は紙袋を脇に置き、1人で2人席を占拠していたもんだから、途中から乗ってきた爺さんに袋を小突かれて相席させられるは、降りるバス停であやうく降りられなくなりそうになるわで気の毒だった。


異人館にほど近い山本通4丁目を過ぎると、今度は一気に坂を下ってJR・阪急のガードをくぐり、鉄道と並走する。


三宮駅前で降りるつもりだったが、三宮町1丁目で「市営地下鉄、JR、阪神、阪急をご利用のお客様はここでお降りください」といったアナウンスが流れるので脇を見るともう三宮駅。目の前にはたくさんの人が待っている大きな大きな横断歩道がある。号待ちになるとかなり時間がかかりそう。義経ではないがエイヤと降りることにした。

30.そごう前9:11→10:14西大島(阪神電鉄)阪神尼崎
111002

(運賃は210円)

このあたりの地図をご参照ください) 案の定信号待ちで引っ掛かった7系統のバスを横目に横断歩道を渡る。次に乗る阪神尼崎行きのバスには、停留所1つ分先へ歩いて三宮駅前からでも良いのだが、ヲタの性(さが)か「どうせなら1つでも前から乗ろうじゃないか」と始発である神戸税関の方へ。


少し進んだ「そごう前」で阪神電鉄バスの停留所に人が並んでいる。時刻表を見ると間もなく来るようなのでここから乗ることにした。これが正解で、三宮駅前からは10人近く乗車。ここからだといい席はキープできなかっただろう。


バスはさきほどの大きな横断歩道のある交差点を右折し、2号線に入る。やっと平坦な道だ。片側3車線なんて広い道だからか、乗っていても気持ちが良く、なぜかピンクっぽ色が基調の車内といい、ブォンブォンとアグレッシブなドライビングが何だかよく似合う。(婉曲に書いているが、要は運転が荒い)


終始阪神、JRに沿う路線で正直そんなに利用者がおるんかいな、と思っていたが、これがなかなか。微妙に鉄道が使いにくい地域を通るためか、結構短区間の乗り降りが多い。かつて大阪から神戸まで通し運転だったのも納得できる。


JRの新快速だと神戸市内はあっという間に過ぎていくが、今回は超スロー旅。どこまで進んでも神戸市が終わらない。最初のうちは「街だー」とテンションも高かったが、同じような風景が続いてくるとさすがに萎えてくる。


ただ車内は関西弁バリバリで会話するオバちゃんたちや、将来の「関西弁オバちゃん」候補間違いなしの女子高生2人組、スウェット姿で乗り込んでくる自由業風の爺さんなどバラエティに富んでいて、飽きが来ない。良く言えば庶民的、悪く言えばヨゴレにも寛容な阪神沿線だからこそかも。


三宮から40分ほどで芦屋市に、1時間ほどで兵庫県の東端・尼崎市に突入した。このまま阪神尼崎駅まで乗っても良いのだが、どのみち次のバス、阪神甲子園駅始発の野田阪神行きまで40分待たないといけない。どうせ乗るなら1区間でも前から、とまた考え、阪神甲子園発のバスが2号線と合流して間もなくの西大島で乗り換えることにする。このバス停は尼崎-宝塚線や、尼崎市営バスも通り、見ていて飽きないだろうと判断したわけだ。

111004前回は極力荷物を減らし、小さい肩掛けかばん=写真左・新聞紙は大きさの参考用=1つで旅をした。しかし今回は最低5泊はすることになるため、これでは間に合わない。やむなく旅行カバン=同右=を使った。
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前回以降、ノートPCをより小型の機種に買い換えたので、今回はPCを持っていくことにした。何かで予定が大幅に狂ったとき、ネットで時刻表や地図、ニュースを見て計画が練られる。


また、3泊目以降はどこかで乗り遅れたとき泊まる場所が変わるため、出発前には2泊目までしか予約しなかった。3泊目以降は泊まる場所が固まってからネットで取るつもりだった。いや、いい時代になったもんである。(もっとも世の中そんなに甘くないことをこの先思い知らされるわけだが


また兵庫県の地図に加えて、東海地方詳細図のほか広域図で奈良-東京をフォローした地図「アトラスRDX東海」も購入。プリントアウトした資料、行程表を綴じたファイルは4冊に膨れ上がった。携帯やi-Pod、カメラの充電器もそれぞれ入れた。長旅だから本も2、3冊。そう、結構重くなったのだ。


ここからどう荷物を減らしていくか。

まずホテルには浴衣が必ずあると信じ、寝巻きは入れない。またビジネス宿にはコインランドリーがよくあるので上着のシャツ、下着類は3日分だけ。それも海外旅行用の衣類圧縮袋に入れる。


初日に予約したホテルが、耐震偽装や東横イン騒動のとき「ちゃんとやっているホテル」として登場したチェーンだったので「歯ブラシは備え付けてある」と信じて、歯磨き用具は入れず、ヒゲそりだけカバンに入れた。


写真家・ライターとして鉄道に乗りまくっている矢野直美さんも、著書「おんなひとりの鉄道旅」で荷物をどう減らすかについてふれているが、やはり「洗濯&着替え」を基本とし、衣類を減らしているよう。


途中みやげやご当地の新聞を買うことを見越して少しカバンの中に余裕を持たしたが、それでもかなりの重量。手で持つとすぐに痺れてしまうので、歩くときは肩ひもで担いだ。とはいえ肩が痛くなるほどではなかった。


本当は荷物を置いて街を歩くことを考え、前回持参した小さい肩掛けカバンも入れたかったが、この「余裕」を確保するため断念した。旅慣れている人は長期間の旅でも身軽だし、旅慣れてない人は1泊2日でもおお荷物。身軽の域に至るにはまだまだ修行と思い切りが必要なようだ

広島発 バスに揺られて 2nd stage 

バス旅再スタートいうことで、あらためてルールを確認する。詳細は7月18日更新分を参照のこと。


1. 利用するのは無料道路を走る路線バス。無料ならば標識が緑色の自動車専用道路を通っても構わない
 また、有料道路を走る路線(高速バスなど)も、無料道路区間だけ利用する場合はOK
2. 1を満たせば、沿線の途中停留所を一部(または全部)通過する便、深夜バスなど割増運賃が必要な便、地域住民でなくても利用できる生活バス、コミュニティバスを使っても良い。
3. 1、2のいずれかを満たしていれば白ナンバー/緑ナンバーはこだわらない。
4. ただし、乗車に特別な条件が必要なバス(公営ギャンブルのファンバス、フェリー乗客専用のバス、企業の社員専用バス、温泉施設の送迎バスなど)はダメ。
5. 断線区間、バス停間の徒歩は、JR1駅分、おおむね1時間程度(約4km)までOK。
6. 今のところ予定はないが、北海道へ行く可能性が0%ではないので、津軽海峡で一番距離が短い航路(大間崎-函館)の距離、つまり40kmまでは定期フェリー、旅客船の利用も可。
7. その日の終点から宿泊地、宿泊地から再スタート地へ行く場合や、途中で寄り道する場合はJR、タクシーなどバス、船以外の交通機関を使っても良い。
8. 経路がつながってさえいれば、一筆書きにはこだわらない。


前は5にJR1駅分なんて書いてなかったぞ、という方、なかなか鋭い。実は「おおむね4km」はJR山陽本線1駅分を目安に出した数字だが、前回記していなかった。要するに今回は1駅分だが4kmを超えるグレーゾーン区間があるため、先に布石を打っておこうというわけ。ダメ例として出した8kmよりは短いので、こらえてつかぁさい

また、個人のプライバシーを守る考えから、ウテシや乗客、周りの人の顔がはっきり特定できる場合にはこちらで修正をかけています。また、画像容量を減らすため画質を少し落としています。


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明石に戻ってきた。3ヵ月も前の話だが、夜明けの時間が遅くなり、風が少し涼しくなった以外、まるであの日の翌朝のよう。明るくなった明石の街は結構な都会だが、きょうはこれまでで一番の大都市である大阪に入る。長い長い旅の始まりだ。


やわらかい朝日がやさしく照らす明石駅前。まだ6時だというのに電車からは数十人の客が降りてくる。街は目覚めのときを迎えているようだ。


最初、名谷駅行きの乗り場を見つけられず北口の乗り場へ行くと、若い衆がずらりと並んでいる。早朝の駅発の便。どうせ空いているだろう、とたかをくくっていた総裁は面食らったわけだが、若い衆はみんな運転免許試験場・神戸学院大行きの便に吸い込まれた。


免許センター・大学というバスの上得意様二大コンビだから利用者が多いのは分かるが、こんな時間からなぜ? 大学3年以降、1限にほとんど出なかった総裁には信じられない光景。それとも早く免許センターへ行って裏校へ行くのかしらん?

25.明石駅6:20→7:04名谷駅(神姫バス)14 名谷駅 白水橋 伊川谷駅 太山寺
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(運賃は740円)

このあたりの地図をご参照ください) その後も前回社からのバスが着いた、一番目立つバス停からだと勘違いして右往左往。発車10分前、駅前広場の西はずれにひっそりと止まっている名谷駅行きをやっと見つけた。バス停が分散している駅は油断ならん。


早朝、郊外へ行く便にもかかわらず総裁を含め7人が乗って出発した。「ご乗車ありがとうございます…」などとウテシがアナウンスをすると「ああ、神姫バスに乗ったんだなぁ」と思う。やっと顔を出した、少しクリーム色がかった朝日がまぶしい。


線路に平行に、神戸向きに止まっていたバスはロータリーをUターンして、すぐの信号を右折。明石城址の堀に沿って住宅地へ入り、一路北東に進路を取る。古くからの一戸建ての住宅とロードサイド店が並び、広島で言えば54号の旧国道、首都圏で言えば南武線沿線に近い風景。


兵庫県にありがちな、建物がびっしり並んでこれ以上拡幅ができなくなった2車線道路を走るうち、玉津南公民館で1人、白水橋で1人と客が乗り、川沿いの道に入ると座席が一通り埋まった。沿道の看板によると、この川は「伊川」というらしい。だから伊川谷か。


周りに田畑が広がるようになり「だいぶ郊外に来たな」と思っていると、総裁が小さいころ、20年ぐらい前よく造られたコンクリむき出しの建物が姿を現す。山陽新幹線の新岩国駅や商工センターにありがちな建物。それが神戸市営地下鉄の伊川谷駅で、総裁以外の乗客が全員降りてしまった。この14系統は駅-住宅地-駅とつなぐルートを2つくっつけた感じの路線なのだ。


伊川谷駅で1人乗せて「第2のスタート」を切ったバスは、さらに山の方へ進んでいく。ビニールハウスや野菜直売所、かかしが立ち、いよいよ農村の風景に。本当にこのバスは地下鉄の駅へ行くのか?と不安になる。


道が空いているのでバスも早着になりがちで、太山寺で時間調整。この間にバスの写真を撮ろうとウテシに事情を説明すると「ほう、広島から」と、通勤路線に突然現れた旅人に興味津々の様子。バスを降りると少し冷たい風がほほを刺す。


トンネルを抜け、布施畑に出ると神戸淡路鳴門道と阪神高速北神戸線の橋脚がずらりと並ぶ。何にもない山の中に突如として近代的な構造物が現れたもんだから、またびっくり。広がりすぎだろ神戸市。


と、遠くの山の上にマンション群が見えるようになり、間もなく白川台に入る。一気に拓け、今までの田園風景がウソのようにニュータウンへ変ぼうした。こんなところにこんな巨大な団地を…株式会社神戸市の真髄ここに見たり。


白川台の急坂を上り下りし、定刻通り名谷駅に到着。「よい旅を」とウテシから声を掛けられたので、「神戸というと港町のイメージがありましたが、山深くてびっくりしました」と返すと「もっともっと山奥もありますよ」。広島市も大概山だらけだが、上には上があるということか。

26.名谷駅7:15→7:33妙法寺駅(神戸市交通局)73 妙法寺駅
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(運賃は200円)

このあたりの地図をご参照ください) ぞろぞろと駅改札へ向かう人を尻目にバス乗り場へ。四方八方から人がやってくるもんだから、どれだけの人がこの街に住んでいるんだろうと思う。


妙法寺は市営地下鉄なら次の駅。バスは南にある友が丘を大回りして向かう。名谷駅から乗ったのは総裁のほか3人ほど。発車すると、男の人と女の人が交互にしゃべる忙しいアナウンスが流れる。しかも「わかさ生活」のCM放送があり、歌まで流れる。神戸のバスはにぎやかだ。



駅を出てショッピングセンターが並ぶ一角を過ぎると住宅エリア。もうとにかくマンション、マンション、マンション、ちょっと外れても市営住宅、市営住宅、市営住宅…で、平地はおろか少々傾斜があっても集合住宅が建ちまくっている。四角四面同じような建物ばかりで、少し道を間違えるとドツボにはまりそう。とにかく驚きっぱなし。新興住宅地の代表例に挙げられる東京の多摩ニュータウンや大阪の千里ニュータウンはもっと大きいのだろうから、想像もつかない。


シートピッチが広くなかなか快適だったが、須磨団地以降、5人、10人と乗ってきて、間もなく座席は埋まり、立ち客も。バス通学だった中高時代を思い出す。友が丘中を過ぎ、猛烈な下り坂をゆっくり走り、谷合いにある妙法寺駅に着いた。ここも名谷同様四方八方から人がやって来て駅へ。バスの客も黙々と改札へ進んでいった。

27.妙法寺駅7:35→8:04板宿(神戸市交通局)5新長田駅
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(運賃は200円)


このあたりの地図をご参照ください) 駅前バス乗り場にはもう新長田駅行きが止まっている。5系統のほとんどは駅から少し歩いた県道を通り、枝線になる駅前発の区間便は1日数本のみ。地理不案内の場所。できれば駅前から乗りたいと思っていたので、ラッキーだった。


写真を撮って乗車。もう時間だよなと腕時計を見ようとしたところで、香田晋を少し硬派にした感じのウテシ氏が大急ぎでやってきて発車。駅からはさらに坂を下り、沿岸部へ抜ける県道に出る。駅へ向かってたくさんの人が坂を登っている。通勤ラッシュまっただ中の時間帯なのだ。


県道へ出るとニュータウンから、昔ながらの街並みに逆戻り。県道はぐねぐねした下り坂で、少しでも平地があるところは道路際まで家が建っている。当然クルマの流れは悪い。阪神高速北神戸線の橋脚をくぐった先では、山のかなり上の方にも家が建っていた。ある意味「神戸的な風景」といっていいのだろう。他の都市からのイメージは抜群に良い神戸だが、住むとなるとひと苦労のようだ。


停留所ごとに客が乗ってきて、座席は大体埋まる。長い長い下り坂も川上町あたりで終わり、歩道には通学の高校生があふれている。ここまで田舎を通ることが多かったバス旅。こんなに若い衆がいるのを見かけるのは初めてかもしれない。


間もなく乗り換えをする板宿。先ほどのニュータウンとは違い、年季を感じさせる商店街の中にバス停はあった。古くからの港町か、どこまでも郊外に広がるベッドタウンか。神戸は一言で表現するのが難しい街だ。
101606総裁が旅をしたとき、兵庫県は国体の期間中。地元・神戸新聞は紙面を大きく割いて伝えていた。総裁が高校生のとき広島でも国体があったが、半帰宅部として(笑)普通に生活してる分にはまったく関わることもなく、どこかよその話だった。


ところがスポーツ団体や行政、選手を受け入れるホテル・運輸業界、外食業界など一部にとってはとっては、数千人規模で人が動く国体はビッグイベント。まさに「祭り」だ。


勢いでやるもんだから「やっちゃった」感のある企画も続々。その1つを西明石のファミマで見つけた。兵庫県内限定発売の「のじぎく兵庫国体おにぎり」「兵庫国体弁当」! 
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シール替えただけやん! しかも参加選手に買ってもらおうと考えたのか、全般に高カロリーメニュー(笑) 弁当にいたっては普段明らかに400円台で売ってるものが500円超になっていて…。おにぎりはネタで買ったが、弁当にはさすがに手が出なかった。


前年の岡山国体マスコット「ももっち」はその後県のキャラクターになったようだが、兵庫国体の「はばタン」の運命はいかに? いや、「タン」は何となくファンシーな響きで好きだが、広島県民がイメージする神戸っぽさには合わない気も。行政系キャラって何でいつもこんなんじゃろうか?
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