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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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木次線沿線&奥出雲を往く・最終回 

小さいころ親に連れられてきた記憶をたどります。


高野町からは三次と庄原に出られ、確かいずれもずっと2車線道路。
島根県では故竹下登氏の威光を思い知ったわけですが、県境を越えたこちら側は亀井静香氏を威光を思い知るわけです。


庄原へ行く方がより最近整備された方ですが、どうせなら一歩でも早く広島に近づきたい。というわけで三次へ進路を取ります。確か高野町からは下るばかりだったはず。


同町で一番西にある集落・下高野山を過ぎ、旧口和町へ向かいます。家の明かりが見えなくなって緩やかな上り坂に。「とにかく勢いを落とさないように」と少しスピード出し気味で走りましたが…とうとうデミオが坂を登らなくなりました。


アクセルをゆっくりと踏んだり、サイドブレーキをかけて坂道発進の要領で車を動かそうとしても左タイヤがキュルキュル空転するのみ。完全に立ち往生です。↓のような状況で。
021501
道路はゲレンデ、外は吹雪。でもチェーンを巻かない限り帰れません。泣く泣く、チェーン装着に挑戦。しかし、車輪がかなり雪を巻き込んでいて更に装着しにくくなっています。


10分に1台ぐらいしかほかの車は通らず、スタットレスタイヤを付けているらしいそれらは総裁を省みることなく、ズザーっと音を立てて過ぎていきます。しかし、そんな中、1台の軽乗用車が止まり、女性が降りてきました。


をを、天の助け!


一瞬光が差した気がしました。そして女性は一言「ヤザワ先生?」


…え、誰それ。


当然違うので「いえ、違いますよ」と返すと、女性は「あ、すいません」と逃げるように車に乗り、去っていきました。


おい、見るからに困っとる人は無視かい!


ああ、無情。ますます吹雪は強くなり、路面の雪はどんどん深くなっていきます。


もしかしたら、高野町の方へ戻ることもできなくなる?


ふと頭をそんな言葉がよぎりました。よく考えてみれば一大事です。遭難の危機! こうなったらいても立ってもいられません。チェーンをしまって道を引き返します。(車を切り返すのもタイヤが空転してひと苦労だったわけですが…)


そういえば高野町内にガソリンスタンドがあった。あそこに行けばどうにかなるかもしれない。時間は午後7時半。田舎のスタンドだから、もう閉まっているかもしれない。閉まっていたらどうするか?


i-Podから今の総裁を象徴するかのように越路吹雪の「ろくでなし」が流れる中、色々なことが頭をよぎります。集落へ戻り、車を飛ばすと、ENEOSのオレンジ色の明かりが。やった、開いてる!!



デミオよ、あれがENEOSの灯だ。ちょうどガソリンも少なくなってきたところでした。


店のおばさんではどうにもならず、息子さんに出てきて頂いてどうにか左タイヤにもチェーンが巻けました。店内で当たらせてもらったストーブ、暖かかった…。この場を借りてお礼を言うのも何ですが、本当にありがとうございました。




さて、仕切り直し。再び旧口和町方面へ。さっきあんなに苦労した上り坂を、両輪チェーンのデミオはスイスイ登っていきます。


いやっほい、といい気になって平地を走ったら、スピードが出すぎてしまったのでブレーキを…おおおおおお…またしてもハンドルを取られました。一瞬の油断もなりませんね。


旧口和町に入るとゆるやかな上り坂が一変、強烈な下り坂に。ヘアピンカーブも2-3カ所あります。雪でセンターラインの有無は分かりませんが、車幅1.8車線ぐらいでしょうか。


ていうか、さっきの高速バスはこの強烈な坂を延々登ってきたわけで(しかもほぼ定刻通りに)。備北交通偉大すぎるぜ、と思わずにはいられません。


標高にして100mは下ったでしょうか。竹地谷の集落を過ぎ、さらに強烈な下り坂を進みます。


また、スピードが出てきました。ギアをセカンドに。少し軽くブレーキを踏みます…踏みます…え、あああああああああああ!!


車が止まらない!


思わずブレーキを踏むと車はますますスピン。フロントウィンドウの景色が回ります。もはや、なすすべがありません。自動車学校で乗ったスキッドカー状態です。


そして目の前にガードレール!ガードレール!ガードレール!(←本当にこういう心境)


この瞬間吹っ切れました。「あの先は谷」「でもこのスピードならガードレールが受け止めてくれるかも」。人生が走馬燈のように蘇ることはなく、自分でも信じられないほど冷静に助かるかどうか考えていました。


そしてガードレール寸前で車は停止。逆側から轍(わだち)を見ると↓のような感じです。
021502
(轍の先端がガードレール寸前まで来ているのが分かると思います)


ふぅ。大きく息を吐き、自分に今何が起きたのかを振り返ります。体中が熱くなります。あのままガードレールを突き破っていたら。谷に転落していたら。今度は寒気が襲ってきます。


生きてて良かった


人類で初めて南極点を踏破したノルウェーの探検家アムンゼンは、若い頃、近所の山に軽装で出かけて遭難しかかったことがあるそうです。同じ広島県内だからといって雪をなめすぎました。


旧口和町の中心部まで戻るとさっきまでの積雪が嘘のよう。チェーンをはずし、9時を回る頃、三次に。セブンイレブンの明かりを見て思わず目頭が熱くなりました。街に帰ってきたのです。普段は美味いとは思わないジョ○フルのメシが美味かった…。




中国道がまだチェーン規制のため(^^; 一般道で広島へ。さっきのことがあったので上根峠越えは避け、JR芸備線に沿って市内に入りました。ずぶぬれの靴を脱いで部屋に入ると、どっと疲れが。きっかけは軽く、中身は濃かった旅がやっと終わりました。




おまけ
その日の晩、早くも腕を筋肉痛が襲い、なかなか眠れませんでした(笑) だめだこりゃ。
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