
ほかのEF65と違って正面の貫通扉だけカラシ色になっています。wiki(このへん)や様々な方のサイトによると、この配色が広島車両所で更新を受けた証しだそう。東京と伊豆を結ぶ特急踊り子は電車特急で、よほどの例外運用を除いて機関車が引っ張ることはありません。普段闇夜を走る機関車の「たまには陽が当たる場所を、お客さんをたくさん乗せて走ってみたい」という願望をかなえた演出です。
EF81-5は交直流対応の機関車。日本海側が主戦場なので広島ではあまり見かけません。EF67より少し鮮やかな赤と細い白帯、フェイス下部のグレーが絶妙なバランスで組み合わさっています。豪雪に見舞われる北陸で、鉄道がちゃんと走っていることを力強く伝えるにはやっぱり赤色だなと思います。

EF500は展示中の901番1両だけ製造された試作機関車。EF200の交直流版として登場しました。しかしあまりのハイスペックぶりにトラブルが多発。量産されることはなく、12年で生涯に幕を閉じました。貨物らしい重厚長大を極めた車両で、外見からもEF200を超える力強さを感じます。

DE10-1163は塗り替えが終わったばかり。赤と白がピカピカでした。てっきりJR貨物の機関車かと思っていましたが、様々なサイトを見る限りJR西所属なんですね。意外。

EF59-21は前々回更新で紹介したEF67の「先代」。こげ茶の丸っこいボディーとフェースのトラ模様、せり出したデッキが特徴的です。外見はそんなにパワーがある感じではありませんが、鉄道最盛期のセノハチを最高時速85kmで支えました。「あとおし」は実にこの機関車らしい愛称?ですね。

トラ模様のない東京側フェイスは原型の面影を残しています。風格を感じますね。

展示ブースのラストは新鋭機関車EF210-105、通称「桃太郎」です。

EF200のボディーはそのままに、カラーリングがさらに洗練されました。カッコいいなあ。桃太郎は運転席が見学できました。しかし写真よりまだ外に長い列が延びていたので断念。最高速度は時速110kmでインバータ制御。運転席で味わう時速100kmはどんな音、感覚なんでしょうか。
展示ブースからさらに奥側。この工場で静態保存している場所があります。最後にそこから3両を。

EF61-4です。1961年の山陽本線岡山−糸崎の電化向けに製造された機関車。客車暖房用にボイラーを備えている点が特徴だそうです。カットモデルなのでボイラーも見られます。仕組みが分かりやすいからいいのですが、すっぱり切られた車両はやっぱり寂しい…。西広島バイパス屋代トンネル手前にある車両を思い出しました。

次はEF58-113。前でキュッと締まったグレー帯がアクセントになり、フェイスがいい味を出しています。旅客列車用機関車の主力として戦後日本の復興を支えました。そんなことは知らない子どもたちを前に静かにたたずむ姿に、暖かい気持ちになれました。

最後はSL。普通の鉄道イベントなら間違いなく主役ですが、ここでは完全に脇役です。写生大会が催され、子どもたちが傘を差して黒い雄姿を描いていました。まあこのへんが貨物らしいイベントということで。



