04« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»06

ゲリラ雪

  : 

下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告  /  tb: --  /  cm: --  /  △top

広島発 バスに揺られて(番外編2) 

4.榛原駅10:15→10:51山粕(奈良交通)27曽爾村役場掛西口経由
09020701

(運賃は860円)

(順に1,2,3,4の地図をご参照ください) 乗り場には随分たくさんの婆ちゃんたちが待っていた。これはにぎやかな旅になりそうだと思っていたら、みんな温泉施設の送迎バスに吸い込まれていった。そして試験シーズンなのか、発車間際に今度は高校生の大群が押し寄せてきたが、これまた乗ってきたのは1人だけ。何だか拍子抜けしっぱなしだ。全部で5人が乗って発車した。


駅前を左折して東へ、伊勢本街道である国道369号を走る。小振りなバスと乗用車がやっと離合できるような、いかにも旧街道らしい市街地を丁寧に走り、近鉄線直前で南へ曲がる。谷間をぬう道路はセンターラインが現れたり消えたり。坂を上るたび、両側から山が迫ってくる。タイヤチェーン携行を呼び掛ける看板もあり、雪が積もるとオオゴトになりそうだ。そういえば雲行きが怪しくなってきた。


2車線が続くようになったなと安心していたら、高井からは国道を外れ、集落があるさらに狭い旧道に突入した。対向車が来たら完全にアウトな道幅。よりによって路駐車がいたが、ベテランウテシのハンドルさばきで華麗にスルーした。国道に戻れたのも束の間、また旧道に入り、今度は見通しが悪いカーブも難なくクリアした。


内牧西口からも狭隘路に入り、1台目の路駐車は通り抜け、2台目はクラクションでサッと追い払った。バスは2車線道路と同じスピードでぐいぐい突き進んでいく。朝から大型二種免の技に魅せられる。


狭隘路中の内牧で1人下車。榛原からの区間便がある上内牧を過ぎると民家が途切れ、坂が一気にきつくなってきた。桜井から400m以上登り、弁財天トンネルの手前で旧道へ。弁財天で久しぶりの集落と、久しぶりの対向車に出会う。向かいの家のマイバス停みたいな上田口弁天で時間調整。相当山深くなってきたがまだFOMAが入った。


再び国道に合流、06年開通のバイパス区間を行く。旧道を回らないということは、弁財天あたりが宇陀市最後の集落なのだろう。「次は高石」のアナウンスとともに運賃が一気に600円台から800円台にアップした。まるで県境を思わせる長い長いトンネルを抜けてやっと曽爾(そに)村。随分遠くまで来たが、まだ奈良県だ。


次は三重交通の山粕西発名張駅行きに乗る。奈良交通も山粕集落を通るのでどこかで乗り換えられるはずだが、事前の調べでは、奈交と三交は集落内で通る道が違うらしい。結局山粕西へはどこで降りればいいかイマイチ分からなかった。仕方ないのでじーっと右側を見ていると4ヵ月前の東京行きバス旅で何度も見た青い丸のバス停が見えた。ここだ! すぐにボタンを押す。バスは4度目の狭隘路に少し入った場所で止まった。

09020702

今にも雨が降りそうな雲行き。榛原より明らかに風が冷たい。さっきのバス停は…と国道に戻って周りをよく見るとさっきの青い丸と、バス車庫らしき小屋が見えた。乗り継ぎ時間が10分程度しかなく不安だったが、無事つながった。山粕西バス停は人家が並ぶ一帯の端っこにあった。


5.山粕西11:00→11:55名張駅前(三重交通)21太良路方面 名張駅前
09020703

(運賃は950円)

(順に1,2,3,4の地図をご参照ください) 先ほどのトンネルが生活圏の境目だったのだろう。まだ奈良県だが、ここからは三重交通のエリア。三重側へ行く便数の方が多い。


車庫に行くとバスが入口を開けて待っていた。山間部の路線。奈良交通側はここ専門といった感じのベテランウテシだった。対して外に出てひと休みしていた三重交通のウテシは若手。クルマも大きく、ここからは狭い道を通らない? しばらく三重交通のバスに乗るので3000円のバスカードを買った。


寒いので、一服後すぐに車内に入った。結局総裁の貸し切り状態で発車。バス停のたび「お降りの方はお知らせください」という台詞が入ったアナウンスを聞くと「ああ、三重交通だなあ」と思う。


さっき降りたバス停がある旧道へは行かず、新道をゆっくり北東へ。山粕東口で奈良交通・三重交通の路線が合流する。掛西口は2社のほか隣の御杖村から村営バスもやってくるのでバス停が3つ並ぶ。ここでケータイ片手に若い衆が1人乗ってきた。


ここから集落の細い道に入り、2社でバス停の位置がちょっと違う長野から若い女性が1人乗ってきた。山粕西を出て10分ほどで役場前を通過。さらに道がギュッと絞られた先の空き地でさっき乗ってきた奈良交通のバスが休んでいた。


曽爾高原への分かれ道を過ぎ、方向幕に書かれた太良路にもう着いた。何だ、楽勝で名張に行けそうじゃん…その考えは甘かった


弁天前からセンターラインが消えたり現れたりと予兆はあった。小太郎岩あたりで地形が険しくなり、
断崖に何軒かの小料理屋がへばりつく落合で三重県入り。ここから険道が牙をむく


だいぶ道幅が狭まっていた県道がさらに絞られ、ガードレールもなくなった。付近は香落渓(かおちだに)という観光名所。赤茶、緑の山肌と奇岩が織りなす自然美に心癒されるが、ギリギリの離合で手に汗握るシーンも続く。運転する方も乗る方も落ち着いたりハラハラしたり。もう脳内アドレナリンが止まらない。かなりの絶景路線だが、紅葉シーズンは間違いなく修羅場だろう。


対向車に待避所までバックしてもらったり、工事現場に停まったダンプを四苦八苦しながらやり過ごしたりして、ようやくピークを越えた。ペンションがある香落橋あたりで左側の川幅が少しずつ広がり、視界が一気に開けた。青蓮寺湖だ。ダムに沿った道なのでこれまで同様にぐねぐねした道だが、気持ちが軽やかになる。


空色の青蓮寺橋が見え、真っ赤な弁天橋を渡るとやっと険道区間が終わる。もう何回カーブを曲がったか分からないぐらい。市街地が見えてきた。「皇」という字が入っていて高校時代強く印象に残っていた皇學館大学の入口を通り、夏見まで来たらもう「都市」の趣きだ。近鉄が昼間でも1時間に3本急行を走らせ、大阪のベッドタウンとなっている名張。その街の近くにこんな秘境があり、そして平日7往復もバスが走っていることは衝撃的だった。


駅までの55分がその何倍にも感じられた路線。いずれも曽爾村から乗った5人が最後まで乗り通した。ウテシの技にひたすら感謝。




09020704クルマがびゅんびゅん走り、人通りのある街並みを見ると、さっきまで山奥にいたのがウソみたいだ。


お昼時。険道にハラハラして力が入った分、普段以上に腹が減った。駅前に食堂があったがイマイチそうなのでパス。少し歩いて「ランチ690円」の看板を出していたホテル1階のレストランに入った。五目豆腐、刺身、すじ煮込み、ごはん、味噌汁と充実の中身。店内はにぎわっていて、関西弁が飛び交っていた。ここは旧伊賀国。三重県といえども関西圏なのだ。


なお、前述の県道曽爾名張線は2008年10月に落石があって一時通行止めになった。09年1月に片側交互通行で復旧したが、その間曽爾行きのバスは紅葉時期のみ運行の赤目口-曽爾のルートへ迂回したという。あちらの曽爾名張線以上に道が狭いそうでウテシの苦労がしのばれる。以前も市街地に近い場所で落石があったらしい。


また、紅葉時期は押し寄せる観光客に対応するため増便があるほか、2台体制での運行もあるという。道幅を考えると中型車ぐらいが妥当っぽいが、運用と多客対応を考えて大型車を走らせているのだろう。
スポンサーサイト

コメントの投稿

Secret

△top

この記事に対するコメント

△top

トラックバック

トラックバックURL
→http://guerillasnow.blog49.fc2.com/tb.php/363-db29b420
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。