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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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広島発 バスに揺られて(番外編9) 

2.但沼車庫15:21→15:36宍原車庫(静岡市自主運行バス)宍原車庫
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(運賃は330円)

(順に1,2の地図をご参照ください)宍原は山梨県境にある集落。静岡鉄道はかつて、甲府行きの特急バスを走らせていた。この便はその残り香のような路線だ。


「両河内線」の看板が掛かった乗り場にバスが少し早く着き、扉を開けてくれた。風が冷たくなってきたので早々に乗り込む。客は総裁と、総裁と同じ但沼車庫行きに乗ってきた爺さんと、このあたりで買い物したらしい婆さんの3人。爺さんと婆さんは顔見知りらしく早速世間話が始まった。


「このバスは便数が少ないから困る。もう少し小さいバスでエエから、5,6人で乗れるクルマでええからな、1時間おきにでもあればなあ
「そうですなあ」
1時間に1本はちょっと難しいかもしれないが、現実的な提案。行政サイドにこういう声が届けばいいのだけど。2人のしゃべりは三河弁・岡山弁に近い、広島人が親近感を覚える方言だ。


間もなく後ろに板井沢行きが来て、清水からの但沼車庫行きも到着。詰め所にウテシが集まりトークに花が咲く。外からは鳥のさえずりも聞こえてきた。空の灰色はさらに濃くなり、降らないか心配だ。


このバスは静岡市自主運行バス。バス停も普通のしずてつとは似て非なるタイプだ。

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奥にリエッセもいたが、この便は普通の中型車。それなりに乗り手がいる? 間もなくウテシが戻ってきて発車した。よく見ると無線機を積んでいる。かなり狭い道を走るのだろう。


但沼の集落を抜けて再び国道52号へ。小島公民館前で中学生8人がわらわらと乗ってきた。やはり皆反射材付きの腕章を付けている。うち1人は成海璃子を思わせる清楚な出で立ちで、黄色い腕章とのミスマッチぶりに思わず苦笑い。どうやらこの中学生たちのために走っている路線のよう。部活が終わる時間にはもっとたくさん乗るわけで、中型車が走るのも納得だ。


上りが急になり、沿道にはオレンジ色が鮮やかなミカン直売所が並ぶ。バスは細い谷間の国道をゆっくり進む。中学生は5つ先の宮の脇でもう降り始めた。小河内で今度は小学生が乗車。舞台を過ぎて、それまでポツポツながら続いていた民家がついに途切れ始めた。坂本温泉なんて気になるバス停からはさらに谷が深くなる。


と、大雨時通行止めの標識を過ぎたところで、急に視界が開けた。


真新しい高架。第二東名だ。


さっき東名をくぐってから随分走った場所。こんな山奥を通るのか。ここまでたくさんのダンプとすれ違った。何でだろうと思っていたが、ここで納得。高架脇に出たら、総裁が降りる清水工業団地まですぐだった。

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09021210清水工業団地から、芝川町営バスの瓜島(うりじま)まではバスがないので歩きだ。県道を約3kmの道のり。さった峠回りの半分、広島-東京旅のルールで目安とした4km以内に収まる。


マイナー県道のためほとんど情報がなく、このルートを実行された方のHPによると「寂しい道」とあったので少し不安だった。少しだけ清水側に戻ってT字路を芝川方面へ。第二東名工事の副産物なのかちゃんと2車線道だ。


人家はまったくなく、鳥のさえずりと第二東名からの槌音がけが山々に響く。人間という生き物はよくもまあこんなところまで高速道路を引っ張ったものだ。崖っぷちにへばりつくような高架橋を見るにつけ、執念と土木技術の粋にただ感嘆する。(写真はT字路付近。このへんが一番工事が進んでいた)

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ただ、快適道はいつまでも続かなかった。20分ほど歩くと2車線道が1.5車線に絞られる。クルマはあまり通らないがあんまり気分は良くない。自然と早足になる。間もなく芝川町に入った。

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第二東名の工事現場ゲートを過ぎると高架橋は山の向こうに見えなくなった。見通しの悪いカーブを曲がると電柱にこんな看板があった。

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すぐそこ!? まだ半分ぐらいかなと思っていたら、結構歩いていたらしい。瓜島には温泉があると聞いていたが本当だったよう。一気に足取りが軽くなったが…なかなか「すぐそこ」に着かない。そうこうするうちに2枚目、3枚目の「すぐそこ」看板を過ぎる。もう、すぐそこ詐欺かよと(笑) クルマだとすぐそこなのかな?


15分ほど歩くとちょうど測量をしていた。お互いに「こんにちは」とあいさつしたが、技師さんたちは「?」の表情。やっぱりここを歩くのは相当物好きなよう。観光地もなく、旧街道でもない。芝川町は東隣にある富士宮市との結びつきが強く、静岡側との行き来は少なめ。無理もない。


測量現場を過ぎて…家だ!

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瓜島の集落が見えてきた。バスの転回場も。道がつながっていることは知っているが、やっぱり生活の証しが見えるとホッとする。時間は16:15。思ったより早く着けた。

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瓜島バス停は公民館(見た目は集会所)の前にあった。そして他に何もない。瓜島温泉と書かれた建物は営業していないようだし、自販機さえない。とりあえず、さっきあった3枚目の「すぐそこ」看板に「お風呂だけでも入れます」と書いてあったので、どんなところか見に行くことにしよう。


バス停1つ分、県道をてくてく。10分ぐらい歩いてようやく看板にあった旅館に着いた。が、妙に静まりかえっている。飼い犬がワンワン吠えるばかりで人の気配がしないのだ。本当に立ち寄り入浴ができる? バスまでの時間を考えると風呂に入れるのは40分程度。帰りに湯冷めしそうだし、何だか気持ちが折れてきた。(後で調べると立ち寄り入浴は15:00まで。ちょうど休憩時間だったらしい)


ひと気のない集落をヤサ男がウロウロするのもアレなので、瓜島バス停に戻る。ここなら長時間いても不自然ではない。公民館前の石垣に腰掛けて本を読むが、段々と底冷えしてきた。風がビュービュー吹き抜けて一層寂しさを増す。


とりあえず風を避けようと公民館の物陰で縮こまったら、今度は隣の家の犬が激しく吠え始めた。石垣の切れ目から総裁=犬から見て不審人物が見えたからだろう。最初はほっとけば飽きるだろうと思っていたが、なかなかに優秀な犬のようでずっと甲高い声を出し続ける。さすがに近所迷惑なのでまた石垣に戻る。それでもまた吠えていたが、10分ぐらい経ってやっと静かになってくれた。


17:00になって大音量で音楽が流れた。空が暗くなり、街灯や家の明かりがともる。第二東名の作業員を乗せたワゴンもライトを付けるようになった。こうなると本を読むこともできない。やっぱ無理を言ってでも風呂に入ってくれば良かったかなあ


そして17:15、遠くにマイクロバスらしきライトが見えた。思わず両手を挙げて「おーい」と叫びそうに。これでバス旅の徒歩込み新ルートがつながった!

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