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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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広島発 バスに揺られて(番外編11) 

4.芝川8:36→8:52柚野支所(芝川町営バス)芝川←→柚野支所
09021301

(運賃は390円)

(順にこのへんこのへんの地図をご参照ください)定刻より少し早い8:30、クリーム色のシビリアンがやってきた。ここ芝川(駅)が始発だが、すでに婆さんが1人乗っている。どこかから来た便がそのまま柚野行きになるのだろう。シトシトと雨が降り、朝の商店街はまだ静まりかえっている。


ここで1つ困ったことが。今回のバスも車内放送や「とまります」ボタンがない。そのため乗るときにウテシから「どこまで?」と聞かれたが、「柚野」の読み方が分からない


ゆの?ゆずの? とりあえず「…のししょまで」と最初のあたりを適当にごまかしたが、「ハア?」と聞き返されてしまった。終点までと言うテもあったが、方向幕と実際の終点が離れていることはままある。窮余の策として「ししょまで」と答えたら通じた。地元民の乗り物にヨソモノがお邪魔する通過儀礼だ。(後で調べたら、「ゆの」が正しい読み方らしい)


車内はラジオがかかってて、山瀬まみと高橋克美がいつものテンションでトークを展開。寂しい車外とのギャップがたまらない。雑音混じりでハイファイセットの歌が流れ出したところで、ラジオを切って発車。総裁を含めて客は3人だ。


バス乗り場を右折、ゆるやかな下り坂で駅舎前を通過して今度はきつい坂をぐねぐね登る。道は狭くなってマイクロバス1台がやっと。「月台」バス停を過ぎた先で富士宮へ抜ける県道と合流。少し走っただけで離れ、カーブと傾斜がさらに急な坂で一気に勾配をかせぐ。


登り切ったところで視界が開け、区画整理された香葉台団地。芝川は谷がせばまった駅周辺ではなく、山一つ隔てたエリアが住宅地らしい。坂を下りきった坂本で1人降りた。別の県道に入り、Aコープ前で残り1人も下車。貸し切り状態になった。


道が狭まり、センターラインが消えたり現れたりするようになった。もっともウテシにとっては大した問題ではないようで、時々来る対向車ともあざやかなハンドルさばきですれ違う。気付けばずっと同じスピードを維持している。ちょっと尊敬。


耳をすませると、このバスは無線機を積んでいるらしい。離合場所を確認するためか、ウテシが時々オペレーター?の女の人に現在位置を伝えている。よほど狭い場所を通るのだろう。にしても芝川町営バスってそんなに沢山走ってたっけ?


疑問は間もなく解けた。大久保の先でダンプと離合。あちら側のウテシ席にはマイクがあり、向こうが喋るとこちらの無線機から声がした。つまり、ダンプが無線相手だったのだ。確かにダンプ×バスだと場所を選ばないとすれ違いに苦労しそう。お互いに顔見知りなのだろう。とっても楽しそうにやり取りしている。


そしてオペーレーター?の声の主も分かった。女子ダンプ乗りだったのだ。ちょっとかわいらしい感じの人で、すれ違いざま「今年もよろしくお願いします」。こちらのウテシも顔をほころばせて「よろしくー」。よく聞くと他のダンプウテシも、この女子との無線はやたら長い。だからみんなご機嫌なのか。しょうがないやっちゃなあ(笑)


海洋センターあたりでやっと2車線に。さらに別の県道とT字路で合流、富士急静岡バスの「大鹿新田」バス停があった。ここで降りても良かったが、支所まで行くと宣言した手前このまま乗ることに。道幅はまた狭まったが、道路沿いに家が続くようになった。駅周辺より家が多く違った感じの街並み。昭和の大合併まで違う村だったこともあり、別の町に来たみたいだ。

09021302

柚野農協から国道になったが道幅は相変わらず。支所前の少し道が広がった場所が終点兼転回場だった。目の前に富士急静岡バスのバス停。雨を避けるように商店のガレージの中に2,3人が立っていた。


5.柚野支所9:07→9:35富士宮駅(富士急静岡バス)富62 富士宮駅
09021303

(運賃は450円)

(さっきの2枚目の地図やこのへんをご参照ください)ガレージで雨宿りしていると、1人、また1人とやってきた。大鹿新田からの道が結構狭かったのでどんなクルマが来るのだろう?と思っていたら、何と中型ノンステップ車! これにはびっくりした。


柚野支所からは総裁を含めて5人が乗車。既に何人か乗っていて、座席の半分ぐらいが埋まった。3つ先の水沢でも2人乗車。土曜の午前中でこんなんだから、小型車やマイクロでは難しいのかもしれない。直通バスがある分、人の流れは、同じ町内の芝川駅周辺より富士宮市街への方がメーンなのだろう。


バスは元来た道をゆっくりゆっくり戻る。マイクロと違って道幅ギリギリの車体。普通に走っていてもドキドキするのに、ガテン系の対向車が突撃をかましてくるもんだから余計に手に汗握る。大鹿新田のT字路を今度は東へ進み、西山入口を出ると両側がうっそうとした林になった。雨でただでさえ暗いのに、木々が空を覆い、何かいやーな感じになってきた。道がさらに狭まり、離合に苦労する。


西山入口から先、笹原、チサンカントリークラブ前の両バス停は、ぐねぐねしたカーブの先、一見何もない山林の中にあった。道は相変わらず狭く、バスを待つような路側帯もない。こんなところから誰が乗るんだろう、と思っていたら車内放送がこんなことを言い出した。


「次は峠です。この先カーブが多くなりますので…」


え、今までもカーブあったじゃん? 何? そして一気に視界が開けた。眼下には霧で乳白色に包まれた盆地。富士宮の市街地だ! そう、チサンカントリークラブは富士宮を臨む山の上にあったのだ。そして右側、街からこの山へとつながる道は…凶悪険道だった!!


直後の離合が一番エグかった。対向車もまさかバスが来ると思っていなかったのだろう。特に道が狭い場所で鉢合わせになってしまい、お互いに四苦八苦。ミリ単位のハンドルさばきでやっと抜けたと思ったら…


まさかの連続U字カーブ!!!


脳内アドレナリンが噴出し、メモをする手にぐいと力が入る。思いも寄らない場所で、すごい路線に出会ってしまった。正直、リエッセでもしんどそう。ウテシにしてみれば、雪の日は絶対運転したくない便だろう。


青見入口の手前でやっと霧の下に広がる富士宮の街並みが見えてきた。清水橋まで来てやっと普通の平地に。緊張したせいか、軽い疲労感に襲われる。


住宅地を抜けるとどこかで見たような景色に。ああ、ラーメン屋に行くときに歩いた道じゃ! 昨晩の記憶が蘇る。バスは西富士宮駅前のロータリをぐるりと回り、商店街を走り抜けた。まさか泊まったホテルのすぐ近くに、こんなトワイライトゾーンな険道があったとは…。


西富士宮からのアーケードが途切れ、別の商店街に入って、右折したらもう富士宮駅だった。柚野支所からたった30分。その倍以上バスに乗った気がした、濃密な路線だった。




09021305富士急静岡バスは07年春、芝川町に町内路線から完全撤退する意向を示した。08年3月末で別の2路線は廃止になったが、今回乗った柚野支所-富士宮駅線だけは残った。町側の働きかけに加え、JR身延線から離れ、利用が多かったからだろう。


芝川町と富士宮市は09年2月、法定合併協議会を設けた。事前の連絡協議会段階で、合併後の公共交通について10年度までは「現状のとおり」で合意。道路事情が劇的に改善する(=マイカーが使いやすくなる)様子もなさそうで、富62系統は当面残る見込みだ。もっとも、一度富士急静岡バスが手放そうとした赤字路線なので、コミュニティバスになる可能性は残る。


ネットで検索してもほとんど乗車記がヒットしないマイナー系統だが、狭隘路線好きならきっと好きになれると思う。是非一度お試しあれ。
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