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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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乗り物好き、マニフェストを読む 

政権が変わったら世の中の乗り物ってどうなるんだろう?


衆院選投票日まであと1週間。与党苦戦・民主優勢が伝えられる中、選挙戦は終盤に入りました。年金、介護、雇用などメジャーな課題は新聞・TVで特集されますが、交通政策については民主の高速無料化以外あまり話が出てきません。そんな中、某Blogで各党が公共交通についてどんなことをマニフェストに書いているか比較していました。これが意外に興味深い。真似てみることにしました。(文面要約、順序替えは当方による)


まずは自民党。

■空港・港湾・高速道路などの基幹ネットワークを整備            
■整備新幹線は、既着工区間を早期完成させるだけではなく、新規区間についても政府与党ワーキングチーム合意事項の通り、09年度中の認可・着工を目指す
■リニアやフリーゲージトレインも実現を目指す
■わが国の優れた交通システムを海外に輸出


もうね、高度成長期かよと。経済成長で国民所得を増やす!とうたうだけあってイケイケドンドン(死語)。自民側は民主政権公約を「財源はどうするんじゃ」と批判していますが、「その言葉お前に返しちゃるわ」と応酬されそうな内容です。整備新幹線でいう「合意事項」区間は札幌-長万部、白山-福井、九州新幹線長崎ルート…ウーンなものばかりだし、空港はもういいや。


ただ、最後に挙がっている交通システムの輸出は他党にない◎な政策だと思います。日本の鉄道は少子化で利用者が頭打ちになっていて、このままだと尻すぼみになるばかり。BRICsや一部途上国では、これから高速鉄道を整備する国がたくさんあります。タフネゴシエイターな欧米勢に勝つためにも政治の後押しは必須です。


鉄道ファンを公言している石破茂氏にこの項目を書かせたら独自性のある、面白い内容になったんでしょうけど。もったいない。


次に公明党。

■コンパクトシティを推進。自動車中心の道路の在り方を転換し、トランジットモール(一般車を制限し、歩行者・自転車・公共交通機関などに開放された道路)などの導入を進める
■鉄道・自動車・船舶・航空など各交通機関の特性と地域のニーズに対応し低炭素社会につながる交通体系を構築。地域間格差を是正する交通網整備を着実に実行
■LRT整備や地方鉄道の再生、低床バスの普及など地域交通機関の整備促進を図る
■整備新幹線を着実に整備。リニア早期実用化へ所要の措置
■国際空港のハブ機能を強化。地域特性とニーズに見合う空港機能強化と利便性の高い航空政策を展開
■中枢港湾の機能を強化。モーダルシフトを進める
■スマートICを整備。高速料金をさらに大幅割引
■フェリー運賃で島しょ部の生活コストをダウン。コミュニティバス、デマンド乗り合いタクシー、福祉タクシーを倍増
■地方の赤字バス路線などの維持のための公共交通に対する公的助成



76ページもあるPDFファイルから頑張って探し出しました(笑) 同じ与党でも政策がより具体的に記されているほか、コミュニティバスやフェリーなど地方交通についてもふれています。同じ与党でもちゃんと書いてくれてるじゃん。航空についてはちょっと行数が多く、中の人に飛行機好きがいる?


もっとも、「コミュニティバス~を倍増」以外は国交省の白書あたりに出ていそうなメニューです。自動車中心社会からの転換を訴えている一方で、高速道路の割引拡大やスマートICの整備を出していて矛盾もちらほら。みんなにいい顔しすぎちゃったかなあ。


続いて野党。民主党は

■高速道路を原則無料化            
■高速の出入り口を増設
→現在ある(高速道路)インフラを有効活用し、渋滞の解消を図る            


本当にこれだけです。支持母体の連合には交通企業の労組もいるし、元代表の前原誠司氏は鉄道雑誌に寄稿するぐらいのファンなんですが…あんまり有権者ウケが良くないと判断して、はしょっちゃった? 何にも触れていないなんて正直意外でした。ニュースで言われているように本当に政権を取ったら、何かしらのビジョンを打ち出してほしいものです。


次は社民党。


【全般】
■クルマ社会の行き過ぎを転換。少子高齢社会や環境問題に対応した人と地球にやさしい総合交通体系の確立を目指し、「交通基本法」を制定
■道路・鉄道・空港・港湾などを総合的に整備するため、特定財源、特別会計をはじめ、すべての交通関係予算を総合化した「総合交通特別会計」を設けることを検討
■トランジットモールなど、公共交通をまちづくりにいかし、街ににぎわいと魅力を取り戻す
■公共交通を活用したエコ通勤導入企業を支援
■「運輸安全基本法」を制定。事業者・行政の安全責任の強化、被害者ケア等を充実し、運輸安全委を国交省から独立させ、体制・権限を強化。安全投資に対する支援措置を拡充する
■規制緩和の検証を踏まえ、弊害是正へ交通に関する社会的規制を強化
■駅やバス、旅客船、空港ターミナルのユニバーサルデザイン化を促進。バリアフリー車両開発の財政支援、可動式ホーム柵やホームドア設置、エスカレーターへの点字誘導ブロックの敷設を進める。音声や接触、LEDによる情報提供装置の普及、見やすく分かりやすい案内表示の整備、ホームや改札等での人的サポートを強化。シルバーパス充実や、障がい者割引に対する公費負担制度の創設等を進める。利用者や当事者の声を交通政策に反映できるようにする


【道路】
■民営化された高速道路各社に料金割引分を税投入し、効率化や営業努力と関係なく料金保証をする政策は問題。公共交通や物流などのすべての交通モードに対して必要な対策を講じるべき。
■自動車乗入制限、パーク&ライド、公共交通の利用拡大、モーダルシフト推進、自家用車での移動削減などで環境にやさしい交通システム構築


【地方】
■「公共交通は赤字でも福祉など他の分野で便益を生む」という考えに立って特措法を制定。地方の生活バス路線や地方ローカル鉄道に対する財政支援を強化。一般財源化された道路特定財源を、「クルマ社会」の負の側面を軽減する政策に充当
■フェリーや離島航路、離島への航空路線への支援策を強化


【各交通機関】
■建設コストがかなり抑えられ、人と環境にやさしい超低床車両を使ったLRTへの支援を強化
■ツアーバス問題に対する運行管理の強化や監査の徹底を求める
■タクシーも公共交通と位置づけ、ドライバーの資質向上へ運転者資格制度を設け、タクシー適正化事業実施のための機関を設置する。タクシー運賃制度を抜本的に見直す
■JR不採用問題の解決に取り組む
■航空法適用外の航空持株会社への適切な規制を講じる。空の安全確保に万全策を求める
■船内における旅客の迷惑行為等防止のための法整備を図る。海運を中心とした総合的な施策推進へ海運基本法を制定



見よ、この充実ぶり。あまりにも多いので当方が項目分け&並べ替えしたほど。そして公共交通強化、利用者本位の立場を鮮明にしている点も特筆すべきでしょう。巨大工事なしで可能な交通改善策ばかりで、至極まっとうな内容。運輸安全委の権限強化やタクシー運転者の資質向上、一般財源化された道路特定財源の有効利用は大賛成です。正直社民党がここまでのマニフェストを示しているとは思いもしませんでした。


ただ、JR不採用問題が出るなど、労組の影響を受けている点は気になります。例えば、労組が強い某バス会社は最終バスが早くて沿線住民が困っています。こういうとき住民を取るのか組合を取るのか。


また、事業者を守るだけではなく、著しく努力を怠った場合、法令に違反した場合に退場を願う厳しさも必要。一部に補助金依存であぐらをかいた事業者がいたからこその規制緩和だったわけですし。シルバーパスについては拡充より、低所得者に限るなど縮小すべきだと考えています。裕福なお年寄りが、お金のない若者より安い運賃でバスや電車に乗るのはどうも…。


国民新党と新党日本は、(ホームページで見られる範囲で)公共交通にまったく触れていないのでパス。みんなの党は「高速道無料化や1000円高速はやめる」「天下りの温床であるETCを民間開放する」など高速道路についてのみでした。新党大地と新党本質は北海道の地域政党なのでまあいいでしょう。


(長くなったので続きは次回)
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