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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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北海どうでしょうⅡ 5 

スーパーやセイコーマートがひしめき合う中札内の中心部を過ぎ、国道236号を北上。有名スポットだから看板ぐらいあるだろうと注意しながら走っていると、帯広市内に戻って間もなく「→幸福駅」の標識がありました。右に曲がると、236号並みに高規格な市道の先にタラコ色の気動車が! 駅もホームもありました! 1987年に旧国鉄広尾線が廃止になって22年。残っていたんですねえ。


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道路と駐車場でぶつ切りになった線路の向こうは、国鉄時代で時が止まってしまったかのようでした。


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幸福は元々「幸震」という地名でした。ここに福井からたくさんの入植者が来たことから、1文字ずつ取って「幸福」になったそう。厳しい自然の中に希望を見いだそうとしたのでしょうか。そんな身の丈に合った幸せを体現したような駅舎です。


1973年にNHKで取り上げられてから一大ブームを巻き起こしました。特に沿線の愛国からのきっぷは「愛の国から幸福へ」で縁起が良いからと4年間で1000万枚売れたそう。カップルを含めてたくさんの観光客が訪れました。いつしか記念に名刺やきっぷを貼るようになり、今ではご覧の通り。


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本当に古いきっぷもあれば、プリクラや、最近の発足した会社の名刺も。たまたま持っていた残額数十円の広島のバスカードを貼ろうかと思いましたが、クルマでサーッと来ただけでは気がひけるので止めておきました。広尾線代替バスで来た時に貼るのが正しい在り方だと思ったので。


外に出ると「幸福の鐘」とかわいらしいゲートが建っていました。


愛国→幸福きっぷ効果は今も健在。多くのカップルが訪れることから、2002年から幸福駅で結婚式が挙げられるようになりました。4-9月、帯広市に申し込めば2人1組3000円でウェディングドレスとタキシードが借りられ、30分ほどのセレモニーを開いてくれるのです。鐘はその際に使うそう。(詳細はこのへん) 08年末までに1900組が結ばれたそうです。今回は男2人なので鐘は鳴らさないでおきました(笑)


板張りのホームにはキハ22系気動車2両とラッセル車1両がたたずんでいました。キハ22系は寒さ・雪対策を徹底した北海道仕様の決定版車両。広尾線でも走っていました。銀世界に閉ざされる冬場、真っ赤な車両は街を地域とを結ぶ、人間の営みの証しだったに違いありません。同時期製造のキハ20よりさらに控えめな、のっぺりとしたフロントが印象的です。


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なんと、このキハ22は中に入ることもできます。地域の皆さんが定期的に塗装をやり直すなど、きちんと車両を管理してくださっているおかげです。感謝。


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国鉄時代を思い出す濃い青色のモケット。すべりやすくならないよう、雪靴の金具に対応できるよう木で作られた床。車両中央部ににょきっと生えた排気管。ちょっとかび臭いですが、手入れされているので今にも動きだしそうな気がします。シートは座り心地良く、ちょっと昔の映画の主人公になった気分です。


駅の周りには幸福駅ブームが始まったころからありそうな、年季の入ったみやげ物店が2軒ありました。


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両店とも幸福駅入場券や愛国-幸福のきっぷがずらり。両店が同じ物を並べているのかと思いきや、品揃えや台紙が微妙に違います。帯広駅の売店にも幸福駅きっぷがありましたが、それとも違う。意外でした。総裁が買ったのは、いかにも昭和60年代テイストな台紙に収まったきっぷ。


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一般の観光地とは違って大量生産の波にさらされていないお土産、古めかしい建物、あたりに響く雑音混じりのAMラジオ…駅だけでなく、周りも時が止まっていたのです。総裁が生まれるずっと前の風景。なのに無性に懐かしく感じました。


しかし、郷愁の世界も静かに老いているよう。「来るのは中年や年寄りばっかりで、なかなか若い人が来ないんだよねえ」と土産物屋の主人。幸福駅を知らない世代が確実に増えているのです。鉄道が通っているのといないのでは認知度が全然違ってくることを思い知らされました。幸福駅は鉄路だけじゃない、昭和の記憶を封じ込めた素敵な場所でした。






現実に戻りましょう。最終的に道東へ向かうべく、幸福ICから再び帯広広尾道へ。山と牧場に囲まれたまっすぐな道を、トラックをスイスイ抜かしながら駆け抜けて無料区間の終点・帯広芽室ICまで来ました。


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帯広芽室ICより先、道東道の料金支払いは少し特殊。途中ICに料金所がないため帯広芽室で行き先を告げて先に料金を払います。鉄道みたいな方式です。ウソを言ってもバレないのですが、開通区間が短いので、不正通行されても料金所を設けて係員を置くより安いと判断したのでしょう。


終点の足寄ICまで行く旨を告げたら、本線料金所がある池田までの通行料を請求されました。そういえばETCじゃない、普通のゲートをくぐるのって何年ぶりだろう。


ロードスターの低い窓から精一杯手を伸ばしてカードをやり取り。横で一寝入りしていた広島支部長も目が覚めたようです。支払が終わっていざ出発。料金所を発進し、ボタンを引いて窓を…


ん、閉まらない!


パワーウインドーが反応しないのです。正確にはウィーンと音がするのですが、窓が動かない。きのうはヘタり気味ながら動いていましたが、ついにガタがきたようです。クルマが動く性能には問題ありませんが、これではクルマから降りて観光するたび、全部の荷物を持って出んにゃあいけません。


風がビュービュー吹き付ける中、広島支部長と思案し、とにかく次の音更帯広ICで降りることに。少しでも風の影響を少なくするため精一杯の低速で走り、何とかICまで着きました。一般道を少し走って切り欠きになっている場所で電話をかけることにしました。


ところが。貸し出し票などにも帯広店の電話番号が書いていないのです。事前にプリントしてきたレンタカー会社からのメールにも番号がない。アタマを抱えていると「そういやぁ、リアウィンドーにレンタカー会社のシールが貼っとらんかったっけ?」と広島支部長。あったあった! 電話番号付きのシール。クルマを降りて現物を見ると、本店とおぼしき千葉の番号。ええい、とにかくここにかけよう。


後から知ったのですが、このレンタカーチェーン、電話対応も本社で一括して受けてFC店の負担を減らすシステムなんだそう。それならそうと先に言うてくれりゃあエエのに。


サービスセンター?に事情を説明。「帯広店にかけて対応を確認するから少し待ってほしい」と言われて待つこと少々。電話がかかり「店がクルマの状態を確認したいと言っています。今いらっしゃるのは帯広店から近い場所ですか?」と返答がありました。近い場所になるように音更ICで降りましたがな。「それは良かったです。では帯広店まで行っていただけますか?」ということで、帯広に帰ります。


不運でしたが、発生が帯広近郊だったのが本当に不幸中の幸いでした。本州ではちょっとないぐらい広い道を南へ。なぜか追い越し車線に乗り捨てられた?白い軽自動車を横目に10分ほど走るとJR根室本線が見えてきました。少し迷いながらも何とかレンタカー店に戻ることができました。ふう。
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