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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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ダイヤ改正備忘録 09.10 

バス路線に大きな動きがある10月1日を迎えました。今回は有名どころで路線撤退が続出。寂しい秋になりました。乗りバス派にとって特に気になる動きについて記したいと思います。ハイ、「チラシの裏」とういやつです(^^;


神姫バス 岡山県内一般路線撤退
神姫は兵庫のバス会社というイメージが強いですが、実は岡山県内でも一般路線を持っていました。智頭急行開業で兵庫県内とを結ぶ路線がなくなって以降、ずっと飛び地状態。神姫が西日本JRとともに中国ハイウェイバスを走らせ、津山営業所を持っていたことから、何だかんだで残り続けました。低床車が入ったり新しい路線を設けたりと、まだ存続フラグが立っている状態でしたが、乗客減には勝てなかったようです。(写真は昨年5月、津山駅前で撮影)


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今月からは津山・美作両市域で路線を分断。津山分は中鉄北部バスが、美作分は市内観光バス6社が設立した「美作共同バス」が運行を引き継ぎました。一部掲示板によると関東地方から来た中古路線バスが走っているよう。バスの灯はどうにか守られました。


ただ、岡山県北最大の拠点・津山へ直通するという大きなメリットがなくなったため、さらなる乗客減は避けられないでしょう。津山市へ直通する旧旭町「あさひチェリーバス」、旧富村「おおぞらバス」、美咲町「CHUOかめっち。バス」みたく、市どうしの連携は取れなかったのでしょうか。悔やまれてなりません。


美作市分は神姫と同じぐらいの便数が確保されているのでひとまず安心ですが、津山市分は本数が減った上、最近路線をきりまくっている中鉄北部担当なので気がかりです。広島から東へバスを乗り継ぐ場合、鳥取を回らないと断線なしで兵庫県へは入れません。神姫路線は中国地方と関西地方を結ぶ大切な糸だったのですが、備北バス高梁-落合線の一部廃止と併せ、ここにきて一気に厳しくなりました。


JR東海バス 一般路線完全撤退
中日新聞10月1日付朝刊愛知県版の記事です。


発祥地・瀬戸で幕 ジェイアール東海バスの一般路線
2009年10月1日


 ジェイアール東海バスが30日、瀬戸市や春日井市など5路線13系統の運行を終え、一般路線バスから撤退した。


 前身の省営バス(後に国鉄バス)が1930(昭和5)年、鉄道省が全国で初めて岡崎~多治見間、瀬戸記念橋~高蔵寺間の2路線で運行を開始。発祥の地の瀬戸市では、79年の幕を閉じることとなり、30日は通勤・通学者のほか、最後の姿を撮る愛好家の姿が見られた。名古屋市守山区の公務員男性(52)は「日本初の国営バスは、瀬戸の誇りだった。満席だった時代もあった」と懐かしんでいた。


 同社企画部は「収支改善に取り組んだが、高速バスの収益で路線バスの赤字を埋めていた状態。廃止はやむを得なかった」。10月から、多くを名鉄バスが代替運行する。


 名古屋大大学院環境学研究科の加藤博和准教授(交通・環境計画)は「営業地域が分散してそれぞれ狭く、経営効率が悪かった。瀬戸の路線は沿線人口が多く、条件は悪くない。地域が危機感を持って利用すれば、バスは残せる」と指摘した。




規制緩和を境に高速バスシフトを強力に進めたJRバス。ついに行き着くところまで来たと思いました。元々国鉄バスは鉄道を敷く計画がある/鉄道では採算が取れない/鉄道を廃止したエリアを中心に運行。鉄道では採算が取れない、つまり沿線人口が少ない地域が多く、経営のくびきになってきました。民営化後、補助金制度変更の議論も相まって一気にネットワークを縮小させてきました。その波が、数少ない都市部・住宅地の路線に及んできたのです。


記事で加藤氏が指摘するように、名古屋発着の高速バスが収益の柱となる中、名古屋の車庫から離れた瀬戸市内での営業は確かに効率が悪い。名鉄バスというしっかりした受け皿があるのならいっそ…と思いますわね、そりゃあ。


あと気になるのですが、今後ウテシ氏をどう養成するんでしょうねえ? 多くのバス会社では一般路線で経験を積んで高速バスを運転すると聞きます。きのう(10月5日)JR東海バスのサイトを見たら求人情報に「大型二種免許をお持ちの方(経験は、問いません。)」とありました。つまりバスのウテシになって最初に運転するのが高速バス、という人が出てくるわけです。


クルマで免許取り立ての時は、高速道路の方がかえって運転しやすかったりします。歩行者を気にしなくていいし交差点もない。でもバスだと乗客の安全を背負っているわけだし、高速ならではの臨機応変の判断に迫られます。営業所から駅までの回送バスで訓練するんでしょうけど、それでいいのかなあ。安いツアーバスに乗らずJRバスを選ぶ人って安全を重視しているからだと思うのですが…。
(経験は問わない、としていますが実際は経験者を優先して採るんでしょうね)

西日本JRバス 熊野線撤退
西日本JRバスはその名の通りJR西日本のグループ会社。しかし、大阪近郊は古くから国鉄・私鉄網が充実し、民営バスも多数ありました。このためJRバスのほとんどが大阪から遠く離れた地域を運行。熊野線もその1つでした。


かつては本宮大社まで運行。五條-本宮大社-新宮を走る別のJRバス路線とともにちょっとしたネットワークを築いていました。しかし五條-本宮大社がまず消え、2002年に西日本JRバスが大なたを振るった際に紀伊田辺-栗栖川を除いてすべて廃止に。その後、熊野古道ブームや白浜・紀伊田辺-大阪間で高速バスの運行が始まったことなどから何とか残り続けましたが、乗客減には勝てず、ついに命運尽きました。


お恥ずかしい話、総裁は去年まで和歌山にJRバスが走っていることを知りませんでした。それぐらい離れ小島な路線。ここまで生き残ったことが奇跡的だったのかもしれません。南紀、特に紀伊田辺より南はJRの本数が少なく、これ以上バスが不便にならないことを願います。


富士急山梨バス 都留市駅-富士吉田駅廃止
東京から西に下道バスを乗り継いだ場合、東海道回りだと静岡市内の由比-興津で断線してしまいます。「たとえ4月と夏休み時期の2回に分けてでも」の条件を付けて何とか断線なしでつながるのが、山梨-南アルプス回りです。その中でも比較的便数があり、朝夕の通学時間帯以外もちゃんと走っていたのが都留市駅-富士吉田駅線でした。


親会社の富士急行線に沿う路線だったので廃止は時間の問題だったのかもしれません。10月以降は回り道をすれば都留市-富士吉田駅をバスでつなぐこともできますが、朝夕しか運行がない路線があるため、ヘタしたら1泊せんにゃあいけんようになります。これは痛い。結局東海道沿いコースを回って御殿場から河口湖行きに乗る方が早そう。



岡山-大阪線 両備・JRが共同運行

岡山-関西は、JRの三石-上郡間がボトルネックになっていることに加え、車でも2時間半程度と「我慢できる」ぎりぎりの所要時間で着けることから、高速バスのドル箱路線になっています。一時はバス各社が相次いで路線を設け、大阪行きを両備、JR、下電が、神戸行きを中鉄、岡電が別々に運行するなど乱立状態になっていました。


規制緩和に端を発した、両備グループと中鉄との不毛な路線開設競争が終わり、高速バスにも再編の波が訪れました。まず神戸線で中鉄・両備が共同運行に踏み切り、次いで今回の大阪線共同運行がスタート。ダイヤ集約で30分-1時間間隔になり、乗りやすくなりました。ようやく正常な形になったともいえます。


ただ、両備のサービスに合わせたのは残念。両備のネット予約って独自方式で面倒なんですよね。あとせっかくJRが入ったんなら岡山駅前ターミナルへの乗り入れ…は親会社がウンと言わないか。


広島市内循環バス試験運行
忘れたころに始まる広島市の交通社会実験、今度は市内循環100円バスです。市内循環というと、1997年に紙屋町・八丁堀地区で走らせて大失敗した「らくらく循環」や、やっぱり続かなかった2005年の「ひろしまシティループバス」がアタマに浮かびます。なーんか上手くいく気がしない。


「らくらく循環」の反省を踏まえ、紙屋町・八丁堀の「買い物エリア」は捨てて、東西に貫くバス路線がない平和大通りを運行。そして片運行だった「シティループバス」の反省を踏まえ、右回り・左回りの2通りを走らせ、広島城付近を大回りしなくなりました。(シティループのルートはこちら、今回のルートはこちら←pdfファイルです)


すでに街で何回か見かけましたが、案の定利用は芳しくありません。総裁のような素人が見ても思うことがいくつか。たとえばバス停の少なさです


100円バスの存在意義は既存路線のパイを食うのではなく、新たな需要を生み出すことにあります。つまり「歩けなくはないけど、歩くとたいぎい」距離の客を新たにどれだけ確保するかにかかっています。しかし、バス停の間があまりに離れすぎていて「ちょっとそこまで」の利用にそぐわないのです。既存のバス停まで通過しなくていいんじゃないかと思うわけで。そう、ターゲットがよく分からない


少なし電車通りと交差し、ホテル群生エリアの一角である「放送会館前」には止まるべき。中国新聞社前あたりにバス停を置けば、土橋に何軒かあるドミトリーに滞在している外国人も取り込めるし、本川橋は平和公園の裏口的場所なので乗る人もいるでしょう。相生橋近くで止まるとなお良いでしょう。


広島城へ客を呼び込むなら左循環も合同庁舎前に止まった方が便利。右循環の小町バス停は並木通り出口から遠いので、並木通り出口あたりにバス停がほしい。地蔵通り付近って死ぬほど渋滞に巻き込まれる赤バス23番か、街中を半分スルーする広電12番しかなくて不便なんですよね。。


あと、街中のこのエリアじゃないといけないんですかね? パイは大きいですが、観光客って中心部は珍しがって路面電車に乗るし、広島の中心市街地は歩ける範囲で収まっています。むしろちょっと離れたエリアに「かゆいところに手が届く路線」があるような気がします。






グダグダと書いてきましたが、全般的によりバス路線が細った改正であったことは間違いありません。私たち利用者がもっと危機意識を持って「どうやって路線を残すか」、そして「どうやってみんなが使いたくなるバスシステムを作り上げるか」を考えなくてはいけないとの思いを強くしました。
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