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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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北海どうでしょうⅡ 9 

真っ暗な部屋に、携帯アラームのsuperfly「やさしい気持ちで」が響き渡りました。ん、もう朝? 全然光が差していないので、一瞬目覚ましの設定を間違えたかと思いました…そうだ、カーテンだけじゃなくて引き戸も閉めたんだった。夜勤のとき中途半端に明るい部屋で寝ているので、変な気分です。窓を開けると…


霧に包まれていました。


古くは「霧の幣舞(ぬさまい)橋」という歌があったように、釧路は霧の街として知られています。三陸沖から釧路沖にかけてのエリアは黒潮と親潮がぶつかる潮目。小学校で習いましたね。そこへ南風が吹き寄せ湿気を運び、霧を生じさせます。夏場、釧路の気温が低いのはこのため。出発前、広島支部長から「釧路は寒いらしいけえ、半袖だけじゃあ風邪ひくで」と釘をさされていたにもかかわらず、暑がりの総裁は半袖だけを持ってきました。


「やべえ、きょうは寒いのかな」と思ってテレビを点けると、ちょうど天気予報をやっていました。


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上着、コートって何!!!! 北海道をナメていました。まあ、よいよ寒うてかなわんようならユニクロにでも寄ってフリースを買いましょうて。


きょう、あす泊まる宿にはいずれもランドリー施設がないため、1階のコインランドリーに洗濯物をぶち込んで朝食。バイキングはメニュー少なめながら、ツボを押さえていて結構良かったです。焼きたてパンがうまかった。


思ったより早く支度が終わったので、駅前を歩いてみました。外はちょっと肌寒いぐらい。これなら何とかなりそうです。


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JR北海道の支社が入っているだけあって、結構大きめの建物。入口の看板「946」が何を指しているのかすぐに分かりましたが、あえて触れません(笑) 各地で駅舎の建て替えが進む中、昭和の雰囲気を残し、旅情をかきたます。歌謡曲のPVに出てきそう。


そしてくるりと向きを変えれば、広大なバス乗り場です。実は総裁らの泊まったホテルはターミナルの上だったんです。バス好き的にはたまらない立地ですが…窓が線路向きだったorz(こんなこと書くと、鉄道命な人に怒られそう)


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朝ラッシュの時間ですが、ほとんどのバスが出払っているためか、ちょっとがらんとした感じでした。


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バスを見てまず目に付くのが系統番号板。釧路市内のバスはくしろバスも阿寒バスもフロントにでっかい番号プレートを付けているんです。ネットで調べる限り、かなり昔から付けているよう。霧や雪がひどいとき、方向幕だけでは何行きか分かりづらいからでしょう。沖縄のバスもこのテの表示がありますね。利用者側に立つと、これは便利です。


そして帯広同様、釧路にもラッピングバスがたくさんいました。


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都市間バスのライバルも寛容に受け容れます(^^;






きょうはまず、定期観光バスで釧路湿原をめぐります。阿寒バスのラインナップには、1.湿原の観光地・ビューポイントを押さえ、2.JR釧網線「くしろ湿原ノロッコ号」に乗って、3.しかも昼1時に終わる、実に総裁向けのコースがあって、事前に予約しておきました。


8時すぎに受け付けスタート。名前を書いていると、年季の入ったバスが着きガイドさんが降りてきました。大柄なおばちゃんでとにかく元気。早速窓口さんから「あら、珍しいですね」「久しぶりじゃないですか」なんて声を掛けられ、愛されキャラぶりを発揮していました。若いガイドさんにたどたどしくやられるより、キャリアを積んだ人に分かりやすく案内してもろうた方がいい、というのが総裁の考え方。実りあるツアーになりそうです。(バス写真は別の場所で撮影)


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時間になって発車。総裁たちを含め8人が乗りました。駅前ターミナルを出て市街地の道路に入ると、クルマとバスが数珠つなぎで、歩道にも通勤、通学の人がいます。駅周辺が空いていただけで、街中はしっかりラッシュになっていました。釧路ではJRって札幌など遠くへ行く「ハレの日」に使う乗り物なんでしょう。


バスを何台も追い抜かしましたが、その中にこんな広告が。


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さすが北海道。市街地以外は完全にクルマ社会なんですね。


バスは幣舞橋の手前を右折。市役所や道警が並ぶオフィス街のプリンスホテル前から2人乗って、ツアー客全員がそろいました。ここからは国道38号(釧路国道)を一路西へ向かいます。ガイドさんによると今朝の最低気温は9度。釧路では9月に入ると「そろそろストーブやこたつを出そうかねえ」という話になるそうです。


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新釧路川を渡り日本製紙の工場を避けるように大きく右へ左へ曲がると、「鳥取」という地区に入りました。鳥取から移住した士族が開拓して付いた地名。鳥取大通に鳥取小学校、鳥取神社と続き、不思議な気分でした。王子製紙の工場がある大楽毛(おたのしけ)を過ぎ、阿寒川を渡るといよいよ家が少なくなり、緑が広がってきました。


ガイドさんによると、釧路は人口18万人を抱える道内4番目の都市(札幌、旭川、函館の次)。かつては20万人を超えていましたが、徐々に減っているそうです。炭鉱・漁業の縮小が主な理由。釧路は良質の炭田地帯で、かつては多くの鉱山がありました。しかしエネルギー革命で石油資源への転換が進み、相次いで閉山。漁業も、北洋漁場からの締め出しや魚自体が減ったことで水揚げ量が減り続けています。


追い打ちを掛けているのが王子製紙の生産停止。雇用は守られるとされていますが、「さらに人口が減るかもしれません」とガイドさんも不安そうでした。観光客にとっては、自然と海の幸に恵まれた素晴らしい街のように思えますが、今後の在り方について非常に厳しい局面を迎えているようです。


38号から240号(まりも国道)へ。釧路空港の看板が見えて、間もなく最初の観光地・市丹頂鶴自然公園に着きました。国天然記念物のタンチョウを保護・研究を進めるため1958年に開園。5羽からスタートし、現在は5世代目を含む18羽が暮らしています。


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ツガイごとにスペースを割り当て。中には名前の由来が気になるヤツもいたりして(笑) 屋根がないので自由に飛んでいけるようになっていますが、夜はちゃんと帰ってくるそう。タンチョウは縄張り意識がとても強いらしいです。


フェンスは必要ですが、これだと写真が撮りにくい。ということで各スペースに1,2箇所ずつのぞき穴があります。蓋がとてもカワイイ。くちばしが取っ手になっています。


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鳥って人間が近付くとすぐに飛んでいくイメージがありますが、ここのタンチョウたちはいたってマイペース。縄張りにさえ入らなければ構わない、という発想なんでしょう。のんきに歩き回っています。動物園の檻と違って周りの自然と同化していて、写真だけ見ると普通の草むらにいるよう。


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ツガイごとに同じスペースにいますが、よその奥さんが気になるタンチョウもいるよう。何だか人間くさくて思わずニヤニヤしてしまいます。


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美しい白い羽根と、アタマを染める鮮やかな赤とのコントラストはとても印象的。古くから日本人に愛されたのもうなづけます。保護に向けたさまざまな取り組みで、1924年にわずか十数羽まで減っていたタンチョウも1000羽を超えるようになりました。いつまでも北の空に白い軌跡を残してほしいと思います。


最後にガイドさん激オススメのソフトクリームをいただきました。濃厚な味わい。自然に囲まれながらいただくと格別の美味さでした。


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次は東に向かい、鶴居村の境付近にある市湿原展望台へ。なだらなか坂を一気に登って、資料館の屋上に着くと…


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どこまでも広がる緑!! 視界の中すべてが釧路湿原です。思わず息を吸い込みました。ちょっとした池の周りの狭い湿原しか知らない総裁にとって、ケタ違いの広さでした。そりゃあラムサール条約で登録されるわなあ。バスの発車まで時間があったので少しだけ遊歩道を歩きました。


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しーんと静まりかえった森。入口に「クマが出ます。クマよけの鈴を用意してください」という旨の看板があったように、ここでは人間は自然の脇役に過ぎません。


バスは北東に走り、もう1箇所ビューポイントを回ります。車内がちょうどいい温度なもんだから、鶴居村に入ったあたりから徐々に意識が遠のいてきました。4桁道道に入ると道がキュッと狭くなって離合に気を遣うように。もうちょっとで下車というところで、ガイドさんが突如「ああっ!」と叫びました。急ブレーキがかかりました。何事?と窓の外を見ると、


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キタキツネです☆ 一気に目が覚めました。釧路湿原の中では比較的クルマ通りが少ないためか、珍しそうにバスを見つめています。車内は早速撮影タイム。総裁みたいな30男から、おっちゃん、ばあちゃんたちまでみんなカメラのシャッターを切りました。一通り撮り終わったころ、キタキツネは山に消えていきました。写り慣れとるのう(^^;


間もなく目の前にダートコースに出現!


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その直前に展望台の駐車場がありました。整備されているとはいえ、結構な傾斜の山道を登っていくと、今度はこんなお客さん。


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宮島の平地以外で初めてシカを見ました(笑) キタキツネと違って恥ずかしがり屋さんだったらしく、花札みたくぴょんぴょんと谷を下っていきました。ぜえぜえ言いながら追いかけてきたガイドさんによると「きょうは色々動物が見られた方です」。そして展望台に着くと素晴らしい眺めが待っていました。


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じゅうたんのように広がる草原。市展望台から比べるとかなり中に入ってきましたが、まだまだ手つかずの自然が続いていました。本州とはスケールが違いすぎる。「大地」とは北海道のためにある言葉だと思い知りました。


再び出発してバスはダートに突入。ぐわんぐわんと揺られるうち、水辺に近付いてきました。


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上から見るとかなり細い筋でしたが、橋の上からだとかなり川幅。周りの植生も思った以上に背が高い。草の色濃さは違いますが、泥の崖とゆったりとした流れはまるで07年に訪れた西表島の仲間川みたいでした(このへん参照)


国道の手前でアスファルト道に戻り、塘路湖に到着。微妙にシーズンから外れているおかげで、ほかに誰もおらず、邪魔されることなくゆっくり眺めに浸ることができました。湖面がとてもきれいで、松竹映画のオープニングみたく山が上下に並んでいるかのように見えました。


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岸からだいぶ離れたところでカヌー教室をやっていました。さっきの流れならカヌーでめぐるとちょうど良さそう。風を感じながらパドルをこぐと気持ちいいだろうなあ。


そしてバスは塘路駅に移動。ここからいよいよ「釧路湿原ノロッコ号」に乗ります!
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