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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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北海どうでしょうⅡ 17 

肌が生まれ変わった後はひと休み。フロント前に立つパーティーションの向こう側が臨時の休憩スペースになっていて、クツを脱いで思い切りあぐらをかきます。集会所にあるような折りたたみ机でここまでのバス乗車記をメモメモ。たばこ吸い放題、水飲み放題と総裁のためにあるような場所でした。。


バスの時間になって外に出ると、初山別の道の駅に止まっていたチャリが並んでいました。


09091002


あれから3時間足らずでここまでやって来たみたいです。チャリダー、やるなあ。きょうは隣にあるキャンプ場泊でしょうか。


7.てしお温泉夕映19:15→19:43幌延駅 (沿岸バス)  幌 延 

(萌えっ子フリーきっぷ使用)




夕映から少しでも離れると真っ暗で、ヘッドライトを発見→数秒後に「なんだ自家用車か」の繰り返し。定刻を少し過ぎて、ようやくフロントガラスの大きな明かりが見えてきました。今度のバスも総裁と女子1人でスタート。留萌や羽幌を夕方出る便ですが、天塩まで通しの利用はないようです。


09091001




2時間前に総裁が降りた天塩町役場を通過。電光掲示板に「しじみ汁」が光る大衆食堂を過ぎ、天塩高校に着きました。普通のバス停かと思いきや、ちゃんとしたロータリーと待合室があって、IC脇にある高速バス乗り場の趣です。ぐるりと回って停車。女子が降りて、代わりにジャージー姿の男子高校生が乗ってきました。部活帰りだろうけど…ほかに乗る人はいないのかあ…。


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バスは元の道に戻ってT字路を右折。内陸に向きを変え、一路幌延を目指します。午前中からずっとたどったオロロンラインともここでお別れです。


天塩の市街地を離れるとコンクリ壁に沿って走ります。もう真っ暗でススキと川の境目も分かりません。目を凝らすとポツポツと家の明かりが見えます。割とバス停の間隔が短いので、茂みの中にたくさん家があるのかもしれません。


野球中継が終わったからでしょう、車内はNHKラジオがかかっていました。普段は良くいえば落ち着いた、悪くいえば暗いイメージがあるNHKですが、周りが何も見えないので何だか華やかに聞こえます。電波で大都会とつながっている安心感でしょうか。バスは真っ赤な矢羽根が不気味に光る中を駆け抜けます。


男子高校生はなかなか降りません。そして乗る人もいません。観光型のバスなのでまるで高速バスに乗っている気分です。広島でも特に狭い道ばかり運転するボンバスのウテシがここを走ったら価値観が180度変わるでしょうねえ。ラジオからは林家三平と女性タレントの喋りが聞こえてきましたが、総裁同様ウテシも飽きたみたいで、民放にダイヤルを合わせました。


そして19:35、天塩大橋手前でついに国道40号(宗谷国道)と合流。幌延町に入りました。せっかく合流した宗谷国道ですが、バスはすぐに右折し一路市街地へ。そして間もなく現れたのが…


北緯45度の標識!


心の中で「おおお!!!」と叫びます。かつて冬季五輪があったカナダ・モントリオールやイタリア・ミラノと同じ緯度まで来ました。広島が北緯34度。本当に遠くまで来ました。間もなく久々に商店が見えてきて、宗谷本線の踏切を渡ったら幌延の中心街でした。セイコーマートもあります! 街灯でオレンジ色に照らされた街路を2度3度と左折。ついに終点・幌延駅に着きました!


そう、旭川から223.4km、バスで走覇です!!!! 感動の余り、写真がブレブレになってしまいました(^^;


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高校生、思いきり不審者を見る目線です(笑) そして背後にも珍しい生き物を見る視線が。きょう泊まる旅館の旦那さんが立っていました。一眼レフでバスを撮る人種を初めて見たのでしょう。ポカーンとしていましたが、我に帰ってクルマへ案内していただきました。(初老の男性なので「ご隠居」かもしれませんが、旅館ホームページ中のBLOG名から察してこの方が今も「旦那」であると判断しました)






この先へ行くバスはもうありません。厳密には札幌発の都市間便「はぼろ号」が通りますが、幌延からは乗られません。最初は幌延泊も考えました。しかし、隣町にある豊富温泉は日本最北端の温泉郷で、しかもアトピーの人が湯治に来るぐらい泉質がいいらしい。これは興味津々。そこで事前に豊富温泉の旅館に送迎が可能か聞いてみました。


返事は…「OK」。一も二もなく予約しました。奮発して毛ガニが出るコースです! お気づきの方もあるでしょうけど、総裁、きょうはちゃんとした昼メシを食べていません。毛ガニを美味しく食べるため我慢していたのです。


旦那のクルマはどちらかと言えば若者向け。エンジンをかけ半纏を羽織って颯爽と運転する姿はなかなか粋です。もっともこの年齢までクルマを運転しないと生活が難しいのが宗谷の現状なのでしょう。クルマは道道を一気に駆け上りました。周りの木々は月明かりに照らされて真っ黒な輪郭を浮かび上がらせ、空では地上に光が足りない分、星たちがまたたいていました。


と、それまで物静かだった旦那が「このへんに原発で要らなくなった放射性廃棄物を捨てる場所を作る計画があるんです」とポツリ。かつて原爆で何もかもを失った広島から来た人間として、ショックでした。おとぎ話に出てくるような森の中にそんなものができるなんて。「本当にできそうなんですか」。かろうじて返せた言葉でした。「さあ、どうなるんだろうねえ」。それ以上は聞かないことにしました。(wikiによると「幌延深地層研究センターが核抜きの地層処分研究施設として設置され、幌延問題は一応の終止符を打った」そう。ただいつ話が再燃するか疑いの目を向けている人は多いようです)


豊富町に入って間もなく大きい建物がたくさん見えてきました。豊富温泉街です。旅館がひしめく中でクルマは停止。チェックインして部屋へ行きました。温泉街で一番歴史ある旅館。階段にはここを訪れた長嶋茂雄氏の写真もありました。普段は「面白い人」なのに、近付いたと思うとピンと背筋が張りますね。さあ、いよいよ毛ガニ&温泉とご対面です。






ほかの宿泊客は食事を終えたそうで、総裁1人のディナーです。別料金でビールを注文。北海道なのでもちろんサッポロです。若女将さんから一通り説明を受け、さあ、いただきます!


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じゃじゃん。なかなか豪勢です。そしてきょうの主役ももちろんいました!


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毛ガニ大先生!!
 早速むしゃぶりつきました。口の中に広がる潮の味。そして胃に注ぎ込むビール。たまらんっ! 「男は黙って」と言われなくても静かになってしまいます。そして毛ガニ以上に印象的だったのが…


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エゾシカのタタキ!!
 クセがある、というより濃厚な味わいというべきでしょう。たまらない肉厚と、香ばしさと美味さが相まってすっかりハマってしまいました。一気にビールを飲み干しそうなのをガマンしましたが、ごはんが進む進む。ここでお代わりです。


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でもホタテ先生が出てきては白旗です。ビールはここで飲み干しました。そして最後の〆は、


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プリン♪ 豊富は道内で広く流通する「豊富牛乳」の産地。牛乳の消費が伸び悩み、廃棄が増える中「少しでも酪農家を助けたい」と若旦那夫婦が試行錯誤の末完成させたそうです。いまや豊富の名物になりました。ほんのり自然な甘さで飽きがこない味。ふわうまです。最後の最後まで美味しい夕食でした。


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ごちそうさまでした…と食堂を出ようとして発見。あまりのなつさに悶絶しそうになりました。


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食事の後は温泉です。豊富温泉は大正時代、石油を採掘していて見つかった湯。ために石油成分を含んでいます。浴場に入ると、ぷーんと油臭が漂っていました。ストーブに灯油を注ぐときのアレです。この臭いの元が肌にいいらしい。(写真は翌朝、ほかのお客さんがいない時間に撮りました)


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湯はとろとろの豚骨スープ状態。浸かると肌に染みこみ、思わず「ぇぉぉぉー」と文字で表現しにくい咆吼が出ました。少しずつ体がホカホカになってきて体全体が幸福感に包まれます。てしお温泉よりもマイルドに、しかしじんわりと効いてきました。総裁が持っていた温泉の概念を塗り替える極上の湯。確かに湯治する価値があります。


ほっこりした気持ちで部屋へ。窓を開けると秋の終わりごろの、少し冷たい風が入ってきました。普段なら「寒いのう」と言うところですが、ちょっとほてった今日の体には天然のクーラーでした。おやすみなさい。


(なお総裁はアトピーではありません。「効く」という表現は医学的に効果があったという意味ではなく、感覚的表現として使っています。豊富町観光協会温泉部公式サイトのBLOGや2ちゃんねるの関連スレなどによると、少数ですが豊富温泉の湯に浸かって症状が悪化した例もあるそうです。医師と相談の上、ご自身の体に合わせて湯治をされるようお願いします。期間限定ですが、温泉の入り方をレクチャーしたり、湯治生活の相談に応じる「温泉コンシェルジュデスク」が設けられているそう。評判も良いようですし、ご活用されるのもテだと思います)
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