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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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北海どうでしょうⅡ 23完 

空港行きバスまでもう少し時間があります。駅の近くにある北防波堤ドームへ行ってみることにしました。稚内の観光案内で宗谷岬の次に必ず登場する名所です。駐車場ばかりの海沿いに出るともう見えました。


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柱は古代ギリシア建築で用いられた「エンタシス」を採用しました。上に行くほど細く、目の錯覚で真っ直ぐに見えるよう工夫。高さ13メートル、長さ424メートルのアーチは、荒ぶる海にあらがう力強さを感じさせます。先端には樺太行き連絡船乗り場があり、港湾施設と利用者を保護するため防波堤建設が決まりました。それまでは連絡船利用者が波にさらわれて転落する事故が後を絶たなかったそうです。


完成後はドーム手前まで宗谷本線が延伸。稚内桟橋駅(仮乗降場)が設けられ、ドームは樺太へ渡る多くの人を見届けました。フェリー桟橋は南へ移転しましたが、今も港湾の一部として海の往来を守っています。


平日昼にもかかわらず女子2人が走ったり、記念撮影をしたりしていました。ここまでであまり見かけなかった「乗り物好きでない旅人」です。有名な観光地なんだなあ。記念撮影するのにシャッターを押してあげようかと思いました。でも、一人で一眼レフを構えてウロウロする30代は不審人物に見えたらしく、早々に退散されてしまいましたよ。何だか凹んだので、脇にある石段からドーム上に登ってみました。


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冬場は荒れる海も、9月はごらんの通り。かつて樺太へ行く人たちをのみこんだなんて信じられません。ここまで来たんだなあ。留萌からゆっくり上ってきたからこその思いがこみ上げてきました。


空港行きバスの時間が迫ってきました。駅前ターミナルに戻ると、総裁の琴線に触れるクルマが続々やってきましたよ。


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元東急バス青葉台営業所の3扉車! バスなのにロングシート、というバリバリの都会仕様車がこんなところで余生を送っていました。空港線は大きな荷物を持った人が多い。トランクがないならいっそ2×2の座席じゃない方が好都合だと判断したのでしょう。


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スケルトンの初期型車です。カクカクしているけどリアランプは丸形…広島ではすっかり見なくなりました。まだまだ健在なのを見て思わずシャッターを切りました。総裁が乗っていた路線に初めてスケルトン車が来たときの「新しいバスじゃあ!」という感動がよみがります。


そうこうしているうちに空港行きがやってきました。3扉車かと思いきや、ごくごく普通の路線車。ある意味で宗谷バスらしいクルマです。(写真は空港ターミナルバス停で撮影) 総裁が使う関空便のほか、羽田便にも接続しており、十数人が乗りました。車内を見ると、一部サイトが紹介しているように、暖房を強化したとみられる出っ張りが前の座席にありました。


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公式サイトを見ると、駅前ターミナルからの直行便ではなく普通の路線バスと同じように途中のバス停に大体止まっていくらしい。でも特に車内放送はないし、運賃表は、次の停留所「空港ターミナル」、「券なし590円」で確定。ルートも最初はバス通りを走って、途中から国道40号に出るイレギュラーコースでした。空港行きって観光客や、普段はマイカー派の地元民だって乗るんだからもうちょっと分かりやすくすればいいのに…。宗谷バスはとにかくローカルルール満載でした。


かつての稚内営業所跡で、今も窓口付きのちゃんとした待合室がある潮見5で明らかに空港を使わないっぽい爺さんが乗車。ウテシ氏が「空港行きですよ」と念を押しても「大丈夫大丈夫」と応えたのでそのまま発車しました。国道40号と分かれると、海側の集落が途切れ、深い青色の海が広がります。反対側は丘が迫ってきました。宗谷丘陵はまだ先ですが、その片割れともいえる場所なのでしょう。


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声問の交差点で右折。草原の中に自動車学校と空港が見えてきました。


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気の早いお客さんは、もう降り支度。間もなく真っ白いターミナルの玄関にバスが着きました。空を見上げると透き通った水色。でも、本州に比べ少しだけ色が濃い。もう秋はそこまで来ています。


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みやげもの屋を物色して飛行機へ。いよいよ本州へ、現実へ戻ります。


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9月になったからでしょう、小振りな飛行機は通路側だけが埋まった感じ。夏季運航なのもうなずけます。滑走路の一番端までゆっくり移動し一気にエンジン全開。さっきバスで通った稚内の街があっという間に小さくなっていきました。


イヤホンを差し込み機内オーディオに耳を傾けると、ちょうどSuperfly「やさしい気持ちで」がかかっていました。窓の外はサロベツ原野と日本海、利尻・礼文。曲と歌詞が眺めと本当に合ってるんですよ。まるでこの便で聞くために作った歌ではないかと錯覚するぐらい。(YouTubeのSuperflyChannel=このへん=で聞くことができます) この旅で出会った自然、街並み、そして人が次々とアタマによみがえりました。やさしい日差しに照らされて、気付いたらうとうとしていました。


目が覚めると窓の下に日本海が広がっていました。間もなく街と大きな砂地…鳥取です! 何と稚内-関空便は中国地方を横断するルートだったのです。南に下って川が交わる盆地に再び街並みがありました。地理的に考えれば津山です。そして…


瀬戸内海は輝いていました。



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私たちはこんなにも神々しい海のそばに住んでいたのです。北海道の大自然に触れて感動の連続でした。でも、もっと身近に「宝」があったのです。旅の最後に一番驚く発見が待っていました。写真では見えにくいですが、地平線の手前に一本の線が見えました。きっと瀬戸大橋。真下は小豆島でしょう。


間もなく飛行機は機首を左に向け着陸態勢に。遠くに泉南の陸影と、角がとんがった真四角の島が見えてきました。南側へ旋回、徐々に大阪湾が近付いてきて着陸。稚内から2時間半、長い時間かけて道内を移動した身からすれば、あっという間に関西に着いた気分です。

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関空から広島へは特急はるかor関空快速から新幹線へ乗り継ぐルートが一般的。でもここまでバスにこだわった旅をしたのに、最後に新幹線ってのはちょっと切ない。どうせなら高速バスで帰ろうと考えました。関空着16:20で、大阪駅発広島行き高速バスの最終が17時半。かなりタイトですが、事前の調べで…


・着陸して15分後に発車する南海の特急ラピートに乗る
・新今宮で4分乗り換えで環状線に乗り換え
・大阪で6分で高速バスに乗り換え



の3点をクリアすれば間に合うことが判明しました。後の2つはどうにかなりますが、最初が難関。飛行機は気流や滑走路の混雑状況で遅れることがザラにありますし、預けた荷物はなかなか出てきません。とりあえずチャレンジしてみて、ダメだったら大阪でブラブラして夜行バスに乗ることにしました。


ところが…ラピートに間に合ったんですよ。予定より5分早い16:15に着陸。10分もかからないうちに預けた荷物がターンテーブルに出てきました。全力疾走で駅まで行き、きっぷを購入。発車まで2分を残して余裕の乗車でした! これで17時半の高速バス乗車がほぼ確実になりました。


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携帯の「発車オーライネット」で検索したら残席1! ありがたく予約しました。新今宮でも大阪でも乗り換えに成功。中国道へ向かう阪神高速では、あかね色に輝く本当に美しい夕日に見送られました。最後の最後に強運を使いまくり(^^; 23時すぎ、無事広島の我が家に着きました。


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本当に充実した6日間。たくさんの美しい自然に触れることができました。ハプニングがあったからこそ出会えた人がいました。そして前回以上に北海道が好きになりました。道北へは絶対にもう一度行きます。待ってろよ、天北線&宗谷岬!

(to be continued)

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この記事に対するコメント

旅は楽しい・・・でもいつか旅は終わります。
汽車から見送った遠ざかる駅や町並み・・・
フェリーから身を乗り出して見送った島・・・
身を任せた乗物が予定通りに目的地へ
近付けば近付くほど、自分も現実へ吸い寄せられてゆく
「もう旅も終わりか」と思った時に
日常の見慣れたありふれた風景が目の前に現れた時
「ああ帰って来たんだ」と思ったその気持ちがまた
味わいたくて、私はまた旅に出たくなります。

北海道へ行きたくなっちゃいました☆

URL | くまかん #-

2010/04/15 10:14 * 編集 *

>くまかんさん
のんびり更新&長文にもかかわらず、
ご覧いただきまして本当にありがとうございます。
北海道の魅力を少しでも感じていただけたなら、
これ以上うれしいことはありません。

くまかんさんが言われる通り、
旅って帰るためにするのかもしれません。
今まで自宅に近付くときのあの感覚を上手く表現できませんでしたが、
Commentを拝見して霧が晴れた気がしました。
あのこみ上げる感情を味えるから、旅が止められないのでしょう。

旅の終わりは新しい旅の始まり。
引き続き3カ月前に北海道を再訪した話を記したいと考えています。

URL | 総裁@管理人 #-

2010/04/15 14:12 * 編集 *

お疲れ様でした。北方面から関空へは、おっしゃるとおり鳥取→岡山の上空から・・が定番みたいですね。私も「ずいぶん大回りやなあ・・」と思ってCAさんに聞いてみると、「伊丹空港から離陸する便と重なるので、まっすぐには降りられない」とのことでした。

URL | せとたか #-

2010/04/17 19:58 * 編集 *

>せとたかさん
ご覧いただきありがとうございます。
前年に新千歳→神戸を飛んだときもぐるっと南側へ大回りして着陸した覚えがあります。wikiで調べると、騒音訴訟が起きた伊丹空港の二の轍を踏まないよう、着陸は人家が少ない海上ルートを取っているそう。結果として離陸が北向きになったのでしょう。また一つ勉強になりました。

URL | 総裁@管理人 #-

2010/04/18 02:15 * 編集 *

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