06« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»08

ゲリラ雪

  : 

下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告  /  tb: --  /  cm: --  /  △top

初3段スイッチバック 奥出雲盛夏・下 

車窓左下から線路が見えてきました。赤い屋根の建物が出雲坂根駅。この高さを一気に下ります。木次線名物3段スイッチバックの出番です。スイッチバック自体は全国各地にありますが、「3段」となると4カ所しかありません。(うち1カ所はループ中にあるので3カ所という人もいます)


10081613


10081614



鉄道は金属製レール・金属製車輪という極めて摩擦が少ない組み合わせで走っています。少ないエネルギーで動かせますが、地面への粘着力がないため坂道は苦手。クルマと違って一気に急勾配を登れません。そこで途中でワンクッション置いて勾配を緩めて鉄道車両が登れるようにしました。途中で列車が向きを変えるため手間はかかりますが、トンネルや高架橋でぶち抜く方式に比べて建設・維持とも安く済みます。


10081623


出雲坂根駅近くは特に勾配がきついためツークッション置いて坂を上ります。なので「3段スイッチバック」といいます。ちなみに上には上がいて、立山の砂防施設建設に使う専用軌道には38段スイッチバックがあるそう。これでも42段から減りました。すごいなあ。


閑話休題。進行左下の線路が近付くにつれて車内がそわそわしてきました。カメラを構えた皆さんが最後尾の車掌台にぞろぞろ。普通の通勤電車なら注意されそうですが、そこは観光列車です。車掌さんもサービスサービス(笑)


10081615


ポイントを雪や雨から守るために建てられたスノーシェードをくぐり、少し走ったところでストップ。客車列車特有のガタンとしたブレーキがかかりました。かつては長い編成の列車も走っていた木次線。待機線は結構先まで続いているようです。


10081616


信号が青になるまで待機。総裁を含む、カメラの砲列が列車が動きだす瞬間を待ち構えます。球場のカメラマン席ってこんな雰囲気なんでしょうか(笑)


10081617


ピーーー!!! 静かな山に汽笛が響きました。発車の時です。ゆっくりゆっくり動きだしました。


[広告] VPS



さっき下りてきた線路とすぐに別れ、少しずつスピードが付いてきました。家並みが近付いてきて、今度は右下からレールと国道が延びてきました。ブレーキがかかり、ゆっくりとポイントを通過。出雲坂根駅に着きました。三井野原から6.4kmにたっぷり19分。おろちループと緑のトンネル、そしてスイッチバックに目を奪われていたのであっという間でした。


10081618


出雲坂根で備後落合行き普通列車(1447D)と行き違うため9分停まります。おろち号の運転日だけのイベント。本当は横田あたりまで乗りたいところですが、広島に帰るのが遅くなるためここで引き返します。今春新装の駅にはこれまで同様屋台が立ち、焼き鳥の香ばしい匂いが漂っていました。ホームにあった延命水飲み場は改札外へ。古狸さんたちも引っ越しをしていました。


1時間ぶりの長時間停車。乗客のほかクルマで来た人もいっしょくたんになり、にわか撮影会状態になりました。


10081619


車掌さんや応援できたJRの人が無線でやり取りを始めて、構内踏切が鳴り始めました。1447Dがやって来たようです。やがてカタンカタンと音がして、黄色と緑のキハ120が姿を現しました。


[広告] VPS



夏休み中=18きっぷシーズンとあって車内はかなり乗っています。おろち号に加えて1447Dの乗客も水くみに出て、さらににぎやかになりました。一部資料によると1日の乗降客数が1978年で60人、93年が36人。今はもっと減っているはず。冬の寂しい様子を知っているだけに本当にうれしい。駅をリニューアルしたかいがあるというものです。


10081620


そうこうしているうちに1447Dの発車時刻になりました。何と車内は座席が全部埋まる盛況ぶり。仕方なく立つことに。逆に言えば、おかげで運転席近くの特等席を確保できました。おろち号のお客さん、車掌さんに見送られながら出発。すぐポイントをまたぎ坂に入ります。


10081621


おろち号と違ってキハ120のエンジンはパワフルで軽快です。静かに、しかも早くスノーシェードに到着。ウテシがこちら側の運転台に移って、いざ出発です。


[広告] VPS



行きと同じルートなので飽きるかなと思いましたが、せせらぎを見つけて「こんなところに沢があったんだ」、工事の足場を見つけて「ちゃんと補修をしてくれてるんだなあ」と新しい発見の連続。先頭から眺めるとトンネル内の傾斜具合もよく分かりました。同業他社氏もコンデジ片手にハイテンションです。


坂道がゆるくなったところで再びおろちループを一望するポイントへ。観光列車ではありませんが、徐行してくださいました。山々と橋が織りなす雄大な景色に1447Dのお客さんも釘付け。粋な計らいです。何度見ても息を呑む美しさでした。


[広告] VPS



10081624


三井野原を出てあとは下るだけです。ぼんやり前を見つめたり、時々カメラを構えたり。スピードが付きやすいのでウテシはこまめにマスコンをいじります。ともすれば乗客がいないこともある区間。これだけ乗っていると張り合いがありそう。鉄橋の上ではバス型の折りたたみドアだからこそ取れる1枚を狙いました。こんな眺めが見られるのも鉄道ならではです。


10081625


進行右側から芸備線の線路が延びてきて備後落合に着きました。三次行き、新見行き、そしてこの列車が折り返す出雲横田行きが出合う唯一の時間帯。一番ジャンクション駅らしくなる瞬間です。列車を降りると、夏らしい真っ青な空が広がっていました。


10081626


10081627


おろち号は運行開始から12年経ちました。島根観光のメニューとして定着し、鉄道好き以外にも知られるようになりました。沿線自治体は補助金を出しているほか、駅前でのイベントや車内販売などで盛り上げています。JR米子支社も地元とタッグ。この列車にしか使わない客車、DE10を守り、車掌さんたちはそれぞれが勉強して沿線ガイドをしているそう。


JR西社長は4月の定例会見で、線区・時期こそ明言しませんでしたが、ローカル線の廃止・バス代替を検討している旨発言しました。今や定期券利用者がほとんどいないという出雲横田~備後落合も当然射程に入っているでしょう。沿線一番の絶景ポイントと名所を失うとおろち号にとっては大きな打撃。地域への影響も計りしれません。もはや乗って残す本数ではありません。鉄道を走らせるための費用をどう負担するか。京都の山陰線旧線みたく観光鉄道に特化するのも考え方でしょう。県、自治体、沿線の知恵が試されています。


備後落合からは今度はクルマでおろちループを越えました。三井野大橋から折り返しの出雲横田行きが見えました。列車から見えたループ一望ポイントを逆から見た感じです。


10081628


よくぞここに線路を通したと思います。先人の汗を無駄にしてはいけません。




その後休憩時間に入ろうとしていた八川そばで釜揚げをいただき、亀嵩の道の駅に寄り道。出雲三成に出て国道432号を南下し広島県に戻りました。中国横断道尾道松江線の工事がかなり進んでいて、旧高野町、旧口和町のそこここに橋脚が出現。広島と松江が高速でつながる日がやっと現実になってきました。


10081629


三次のカフェでひと休みしようと店に入ったら「18時閉店なんですよお」。困ったなあと思っていたら、同業他社氏がすごい物を出しましたよ。


10081630


ナマI-Pad! 早速ネットに接続。三次市中心部だとウチのPCよりも速かったです(^^; おかげで雰囲気の良いカフェを知ることができました。木次線でノスタルジィに触れ、三次で最新技術に驚いたドライブになりました。次は紅葉おろちを満喫したいなあ。
スポンサーサイト
旅・そのほか  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

コメントの投稿

Secret

△top

この記事に対するコメント

△top

トラックバック

トラックバックURL
→http://guerillasnow.blog49.fc2.com/tb.php/558-3b362b45
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。