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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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あのころの自分に 列島縦断バス旅23 

(前回=このへん参照=以来すっかり間が空きました。今回から再開します)


ステップを上がって中を見渡すと、モノコック車特有の丸っこい座席が総裁を待っていました。単色のモケットに真っ白なヘッドカバー、そしてどこまでもフラットな床。ボコっと車内に飛び出た風道と、ブラックフェイスがむしろ現代的な押ボタンも健在です。昔の広電バスにもこんなのがいました。小学校に入った年に総裁の出身団地からバスセンター行きの運行がスタート。1,2年後増便になったときやってきたクルマがまさにこんな感じでした。椅子は濃い青色でした。

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(写真は同型車、もしかしたら当該車両。バス三昧さん=リンク=から許可を得て転載)


2009年に内外装ともレストアされたばかりで、特に座席は新品同様のきれいさでした。まるで1978年7月30日にタイムスリップしたみたいです。外が雨なのでムワッとした湿気に包まれていましたが、かえってこのバスのたどった日々の重さを感じることができた気がします。

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総裁と地元民っぽいおっちゃんが乗って発車です。どうせ知り合いがいないのだからヲタ席を陣取ろうかと思いましたが、バス車内の雰囲気を楽しみたかったので、あえて前の座席が見える2列目に陣取りました。するとおっちゃんは何のためらいもなくヲタ席へ。旅の恥かき捨てだから一番前にすりゃあ良かった(・ω・`)

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カチッカチッカチッ…ウォォォォォーン。右ウィンカーをつけて本線に入った瞬間、頭から電流が走りました。


昔の広電バスと一緒じゃ!!! 総裁の団地を走っていた日野REと同じエンジン音が響き渡ったのです。

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(写真は当該車両。バス三昧さん=リンク=から許可を得て転載)


アタマ奥深くの電気回路が一気につながり、コップから水があふれるように小さいころの記憶がよみがえってきました。風邪をひくと団地の端っこにある小児科までバスに乗せてもらえたっけ。あのころは初乗りが90円で、いつも一番前のヲタ席。青い(末期は緑色の)ザラザラモケットでした。歌を聞くと昔を思い出す、とはよくいいますが、歌を覚える前の総裁の記憶はバスのエンジン音とリンクしていました。


すぐに左折。さっきバス停近くを歩いたときに見た静まり返った通りを上っていきます。国道58号から離れるにつれて何人か歩くようになり、気づけば浦添ショッピングセンターへ通じる五差路まで戻っていました。国道330号浦添バイパスを渡ると長い長い上り坂の始まります。アタマの中で西広島バイパスや地元の峠を爆走するREの姿が頭によみがえりました。さあいよいよエンジンが絶叫するぞ…と思いきや、回転数が上がり切る前にギアチェンジ。エンジンに負荷をかけないよう気を遣いながら坂を登っていきます。

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(コンデジの動画機能を使っているため、ボリュームを上げてご覧になってください)


ある程度までスピードが乗ってきたら速度キープ。もどかしく感じる部分もありましたが、それだけウテシ氏が大事に操っているともいえます。浦添の住宅地が見渡せる丘まで戻って、坂を下って那覇市へ。秋野太作(このへん参照)似のベテランウテシにかかれば平良付近の険道もお手のものです。両腕を大きく広げるハンドルの持ち方が、正々堂々大物と対峙しているようで(・∀・)カコイイ!! ピシッと伸びた背筋が職人の心意気を感じさせます。

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ゆいレール儀保駅から那覇インター手前にかけての坂もゆっくり登り、一日橋まで一気に下ります。とウィーンと何やら変な音がして、ブォーっと冷たい風が吹き出しました。ちょっと蒸し暑かったのでちょうどいいタイミング。そう、11月だというのに沖縄のバスはクーラーが欠かせないのです。県立医療センター前で3人乗りようやくにぎやかになってきました。と、一日橋の手前でウテシが「とりあえずつけましたが、寒かったら言ってくださいね」。クルマだけでなく、ヲタにまで気を遣うてもろうてありがとうございます。。


さっき那覇からのバスで通った国道329号線に合流。と、クルマの流れが急に悪くなりました。2車線ともハザードランプの列が続き、見ると那覇からのバスも動けなくなっています。左側の郊外店から出てくるクルマに邪魔されながら、10分ぐらいジリジリと前に進んでしょうか。ようやく渋滞の先頭が見えてきました。

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まさかのニトリ渋滞…。札幌のホームセンターが沖縄に進出していたこと自体驚きですが、激しく行列ができていて二重にびっくりしました。土地がないのは分かるけど、これはいけません。


左手にイオンの看板と那覇空港自動車道の高架が見えて南部保健所前。医療センターからのお客さんが降りて、代わりに女子中学生6人組が乗ってきました。せっかくの日曜、友だちどうしで買い物に出かけたんでしょう。一番後ろの席に陣取り大騒ぎ。するとバスが走っているさなか、揺れる車内をフラフラ歩いて両替をしにきました。


「危ないから降りるときにして!」。秋野太作似ウテシが厳しく注意。一瞬戸惑っていましたが、それでも女子が両替しようとすると「ダメ!」と手で硬貨入れを塞ぎました。「よくぞ言うてくれた!」。最近はクレームを恐れて車内でワヤ(無茶苦茶という意味の広島弁)をしててもスルーするウテシが多いですが、沖縄には「叱る運転手さん」が健在でした。そうそう、日野REが走っていたころの広電にも説教運転手がいましたよ。クルマだけでなく、心まで昭和が健在。うれしくなりました。


南風原町から与那原町に入り、市街地を通過。太平洋沿いに本島北部へ行く329号と別れ、同じ2車線でも少し狭くなりました。東陽バスの修理工場がある知念高校前を過ぎ、板良敷(いたらしき)でさっきの中学生たちが下車。ちょっとバツが悪そうでした。


一瞬だけ海が見えましたが、国道はすぐ内陸に向きを変えます。右側にサトウキビ畑が目立つようになり、方向幕にも登場する新開。残りのお客さんが降りて総裁だけになりました。新里という交差点で山側に曲がり、その先のT字路を右折。最後は両側にサトウキビ畑が広がる濃緑の中を走り、家がポツポツ見えてきた先にピンク色の馬天営業所がありました。


運賃を支払い、車内外を撮影させていただくべくウテシに聞くと…しばし沈黙。え、ここまで来てダメ? 広島~東京のバス旅でも1回あったシチュエーションです。最悪の展開がアタマをよぎります。


「あと5分で折り返しだから、それまでに」「ササッと撮ります」。よかったぁ。元々19分遅れた上に、ニトリ渋滞に引っかかるなどしたため27分まで遅れが広がっていたのです。ウテシの好意に感謝。

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どこを撮っても絵になるフォルム。曲線を積極的に取り入れながらきれいにまとまっている造形美にただため息をつくのみです。

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日野のウィングエンブレムと同じぐらい、一番下のアングルが好きです。ライトが水滴を照らし、現役だからこその輝きを放っています。暗くなってバスを待つとき、この明かりがどれだけ安堵感を与えてくれることか。雨が降っていることも忘れてシャッターを切り続けました。

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スケルトンボディ車と比べると貫禄の違いが分かります。ここまで来て本当に良かった。


とまあ、若干(ていうか、かなり)我を忘れて撮るうち発車時刻に。那覇バスターミナルまで戻るのに、一日橋までこのバスに乗ることにしました。ウテシに礼を言って、今度は堂々ヲタ席に座ります(^^;
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