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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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広島発 バスに揺られて 

3月6日更新分から4回にわたり、路線バス乗り継ぎ旅の計画を書きました。そして最後(3月12日更新分)に「近いうちにチャレンジしたい」とも。4-6月は職場が忙しく、なかなか平日連休が取れずチャンスに恵まれませんでした。しかし、その「近いうち」がついにやってきました。


先月(6月)末、7月のローテーションが決まり、11、12の両日が連休に。特に予定もなく、まるまる2日使えそう。そこでこの日を「決行日」と定め、ネットで色々調べて準備してきました。実は8日更新分で書いたプチ・バス旅も今回の下見だったのです。


夜勤明けの7月11日、広島は曇り空。なんとかもってくれるか。そんな期待を胸に抱きながら、午前6時、家を出ました。今回から数回にわたり、旅の記録を紹介したいと思います。上手くいけば大阪、普通に行けば神戸市内の伊川谷駅まで行くことができます。


では、本題に入る前に総裁が定めたルールを補足の上、再度確認しておきます。


1. 原則使って良いのは無料道路を走る路線バス。ただし、有料道路を走る路線バス(高速バスなど)も、無料道路区間だけ利用する場合は乗っても良い。
2. 無料道路区間であれば、沿線にある途中停留所を一部(または全部)通過する便、深夜バスなど割増運賃が必要な便、地域住民でなくても利用できる生活バス、コミュニティバスを利用して良い。また自動車専用道路であっても、通行無料なら「無料道路」に含める。
3. 1、2のいずれかを満たしていれば白ナンバーか緑ナンバーかにはこだわらない。
4. ただし、乗車に特別な条件が必要なバス(公営ギャンブルのファンバス、フェリー乗客専用のバス、企業の社員専用バス、温泉施設の送迎バスなど)は乗ってはいけない。
5. 断線区間、バス停間の徒歩は、おおむね1時間程度(約4km)までOK。
6. 今のところ予定はないが、北海道へ行く可能性が0%ではないので、津軽海峡で一番距離が短い航路(大間崎-函館)の距離、つまり40kmまでは定期フェリー、旅客船の利用も可とする。(ズルいと思われるかもしれないが、姫路-小豆島間が45kmあるなど、「使える」航路は結構限られている)

7. その日の終点から宿泊地、宿泊地から再スタート地へ行く場合や、途中で寄り道する場合はJR、タクシーなどバス、船以外の交通機関を使っても良い。
8. 経路がつながってさえいれば、一筆書きにはこだわらない。



具体例を挙げましょう。以下は総裁が高校生のころ実在したバス路線です。


・広島バスセンター(無料の県道)己斐本町2丁目(自動車専用道路の国道西広島バイパス)田方(無料の県道)半坂(山陽道・広島道・中国道)筒賀松原(無料の国道)吉和車庫


まず、広島バスセンターから己斐本町2丁目は無料の県道なので乗車可能です。田方までの西広島バイパスも自動車専用道路ですが、無料なのでOK。田方-半坂は広島BC-己斐本町2丁目同様乗ることができますが、有料道路である山陽・広島・中国の各自動車道を通る半坂-筒賀松原間で乗るのは×です。


逆に言えばこの路線は、半坂-筒賀松原間以外はすべて乗ることが可能なわけです。


では次の例を。広島-福山間の都市間高速バス「ローズライナー」です。


・広島バスセンター(国道54号祇園新道)中筋バスターミナル(山陽道)広尾(国道2号、182号)福山駅前※ただし、広島BC-中筋BTは乗車のみ、広尾-福山駅前は降車のみ


先ほどの吉和線同様、中筋BT-広尾間以外は乗っても良いのですが、広島BCで乗って中筋で降りることができず、広尾から乗ることもできないので、事実上利用できない路線、ということになります。高速バスの特例を設けても、結構こういうパターンが多いんです。


最後にもう1つ例を。


・広島駅(広島バス21系統)広島港(高速船)宮島(フェリー)宮島口(廿日市市コミュニティバス・おおのハートバス)玖波駅(徒歩約8km)栄橋(岩国市営バス)岩国駅


広島バス21系統は終始無料の県道・市道などを走るので問題ありません。また広島港-宮島の高速船は値段が高く、便も多くないのですが、40km未満なのでOK。フェリーも同様です。おおのハートバスも無料の国道・県道などを通るので大丈夫。ですが、玖波駅から(山口県境の)栄橋まで8kmとなると長すぎです。よって×。


歩く距離を制限するのは、あくまで路線バスが主役の旅であるため。制限しないのならば江戸時代みたく「歩き旅」になりますから。


また、本文中は旅行記っぽい雰囲気を出すため、「ですます」調ではなく「である」調にします。また、各路線の最初に以下のような表示をしています。

1.槙11:40→11:53赤穂駅前(ウエスト神姫)赤穂駅

左から順に「今回の旅で何台目のバスか」「乗ったバス停と、発時刻」「降りたバス停と、着時刻」「運行事業者」「乗ったバスがどこ経由の何行きか(方向幕表示)」を表しています。なお、発着時刻は総裁の腕時計によるもので、日本標準時とは多少の誤差がありますので念のため。


※個人のプライバシーを守る考えから、ウテシや乗客、周りの人の顔がはっきり特定できる場合にはこちらで修正をかけています。また、画像容量を減らすため画質を少し落としています。


それでは旅立つことにしましょう。

071502九州に接近している台風3号の影響か、あいにくの曇り空。外はねっとりとした空気に包まれ、立っているだけで汗が出てくる。


バス旅本番の前に、まずスタート地である広島バスセンターへ行く始発バス(広島交通運行)に乗る。朝6時とは思えない混雑ぶりで、結局バスセンターまで入口のステップに立つはめになった。


こんなに人が乗っているのに、スーツ姿の人や学生はおらず、お年寄りが中心。病院へ行くのだろうか。小さいころ祖父が市民病院へ行くのに付いていったことがある。朝5時に家を出たのに、病院へ着くともう4、5人並んでいてびっくりしたものだ。この便、大林車庫を5時25分に出るのだが、通院の人にすれば、遅すぎる始発便なのかもしれない。


バスセンターに着く一般の路線バスはこの便が最初。普段は発車まで時間調整するバスがずらりと並ぶ降り場も、この時間はがらんとしている。出口ドアから次々と人がはき出され、ターミナルに1日の始まりを告げた。


バス旅最初の便の発車まで20分余り時間がある。ふと外に出ると、昼間はクルマと人であふれている紙屋町の道路が、気持ちいいぐらいに空いている=写真。通勤っぽい人が2、3人歩いているが街はまだ眠りについている。強いて言えば、目覚ましが鳴っているのに布団から出られない-人間で言えばそんな時間帯なのかもしれない。



1.広島バスセンター6:30→7:43熊野営業所(広島電鉄)向洋 矢野阿戸町(団)

(運賃は620円)

071507このあたりの地図をご参照ください)熊野行きの始発。古くは珍名バス停で知られた「イラスケ」を通り、黒瀬病院へ行く便だったが、路線の一部廃止に伴い阿戸学校行きになった。


バスセンターから乗ったのは総裁を含め3人。朝、郊外へ行くバスだから終始こんなもんだろう、と思っていたら大間違いだった。八丁堀で5-6人、広島駅で十数人が乗り座席の半分近くが埋まった。その後も海田あたりから続々と高校生が乗り込み、とうとう立ち客が。熊野の高校への通学バスだったのだ。


もう1つ驚いたのが車内放送。普通は女性の合成音声だが、この便は男性の声なのだ。機械的だが妙にきまじめな声。「色とりどりの花があなたを迎えます」などのCM台詞は無理矢理バカ発言をさせられている鈴木史朗みたいで、聞いてて気恥ずかしい。この声でエロビデオのパッケージに書いてある台詞をしゃべらせてみたい、と思ってみたり。


渋滞の激しい地域を通るため、ゆとりのあるダイヤなのか、最初のうちは時間調整しながらだったが、矢野を過ぎ、熊野へ登る峠にさしかかるとノロノロ運転に。そして渋滞にかかってしまった。混雑する国道31号を嫌い、呉方面の抜け道に使う車がいるのだろう。広島方面が混むのは分かっていたが、逆方向までこんなだとは参った。


かなりの傾斜を右に左に揺られる上、坂道発進も相次ぐ。立ち客とウテシには気の毒だ。結局、乗り換えする熊野営業所には20分近く遅れて到着。あれだけ混んでいては仕方ないと思う。


途中、何台も広島方面行きのバスとすれ違ったがどれも満員だった。まあ、あの坂では自転車は使えないし、便によっては有料道を通りマイカーで地道を走るより速い。熊野行きのバスがかなりの本数確保されているのもうなずける。




2.熊野団地7:47→8:02昭和支所(呉市交通局)0昭和支所呉駅前・そごう

(運賃は240円)

071503このあたりの地図をご参照ください)広電は熊野営業所、呉市営は熊野団地、とバス停の名前は違うが、乗り場は同じ場所。熊野-呉間は二河峡を越えれば30分程度の距離なので、朝5時台から夜11時台まで1時間に2-3本運行されている。


呉市営バスは「市営」を名乗っているが、ここ熊野町のほか、広島市内、広島空港へ足を伸ばすほか、となりの江田島市内にも江能営業所があるなどエリアは広い。同程度の人口の街に比べても本数は多く便利だ。それゆえか、累積債務の問題があっても民営化という話にはなっていないようだ。


熊野団地を出る時点で、広電バスの矢野駅前行きの後ろに付いて発車。バス停にはかなり多くの人が待っていたが、いずれも前を走る広電バスに吸い込まれた。


谷あいの道を走るうち、呉市に入ったようで押込あたりから停留所ごとに3人、4人と乗ってくる。よく見れば川の対岸には団地もある。やっと車内がにぎわってきたなと思い始めたころ、昭和支所に着いた。降車ボタンを押したときの音がなんとも心地よかった。(大阪市営地下鉄でドア開閉の時になるチャイムに近い)




3.昭和支所8:31→8:51浜田橋(呉市交通局)昭和支所苗代呉大学

(運賃は360円)

071505(地図は熊野団地-昭和支所間のものをご参照ください)天応を出て郷原へ、山に沿って呉市内を東西に横断する路線だ。1日3本しかない線の、これまた1日1本しかない呉大学行きに乗る。さきほどのバスで呉駅前まで出て、中国JRバスの西条駅行きに乗っても良いのだが、「ある思惑」があって郷原へショートカットする。


バス旅を計画すると「クルマだと一直線に行けるのに」と思うことが多いが、呉の場合、そういう道路には大概バスが走っている。市営ならではだ。


昭和支所に着いたバスには誰も乗っていなかった。総裁が学生時代の時もそうだったが、このバスで間に合う1限目に起きようと思うとかなり気合いが要る。しかも1日1便では通学に使うのも難しい。考えてみれば当たり前かもしれない。


呉は港町のイメージが強いが、それは沿岸部のごく一部。中心部を一歩出ると山間部になる。昭和支所も標高200mぐらいのところだが、バスはさらに坂を登り、熊野団地からも路線がある苗代下条へ。さらに山越えに入る。


比較的最近整備されたっぽい道路の両側には、人家の代わりにゴルフ場や物流センター、工業団地が並ぶ。「自然に囲まれた」というよりは殺風景な感じがしてしまう。途中、女性2人が乗ってきたが、それぞれ工業団地の前で降りた。


やっと人家が見えてきた、と思ったら東広島へ抜ける国道375号の交差点に到着。西条駅行きに乗り換える浜田橋だ。バス停脇には近くのお年寄りが野菜の直売所を設けていた。黒瀬川がそよそよと流れるのを横目に、熟したトマトに思い切りそそられた。




4.浜田橋8:56→9:37西条駅(中国JRバス)広駅呉大学西条駅

(運賃は760円)

071506このあたりの地図をご参照ください)時刻表では8:47に来るバスで本来は間に合わない便。しかし、このバスは呉駅を出て阿賀中央や先小倉など県内有数の渋滞スポットを通る上、呉大学まで回る。「これは遅れてくるのでは」と踏んで、その通りとなった。ウテシには申し訳ないが、心の中で「よっしゃ」と思う。これが先ほど書いた「思惑」である。


熊野団地からのバスでそのまま呉駅に行った場合、このバスの次の便に乗ることになり、西条駅での乗り換えが危うくなっていた。とりあえずひと安心。無事にワープ成功だ。


バスは遅れを取り戻すように快走。すぐに東広島市黒瀬町に入る。10人ほどの乗客は中黒瀬で2、3人が降りたものの、その後はこまめに乗車があった。


外はすっかり晴れてきた。ゴルフ場の芝のように青くふさふさとした稲に日があたり、キラキラと輝く。クルマで通ったときはそこまで思わなかったが、目線が少し上になったから、稲がじゅうたんのように見えたのだと分かった。バス旅ならではの光景だ。


左手に新幹線、右手に東広島呉道路の建設現場が見えてきた。新幹線の方は何十年も経て自然に溶け込んでいる感じだが、道路工事の方は山をはぎ取り、景色を一変させている。こちらが緑に埋まるころ、このバス路線はまだ残っているだろうか。


山の斜面に近代的な建物が見えるようになり、信号にも引っかかるようになってきた。一気に高い建物が増えてくる。バスは広島大移転に伴って造られた大通り「ブールバール」を避けるように、昔からの道路を走る。結局3、4人が浜田橋以前(呉市内)から乗り越した。


西条駅を間近にして、ウテシが「お急ぎのところ、バスが遅れましてご迷惑をかけました」とアナウンス。長年広島に住んできたが、こういう丁寧な対応は経験はなかった。むしろ「遅れるのは当たり前」と、客もウテシも認識していたと思う。ほかに広がってほしいと願い、特に記しておく。
071504ここで閑話休題。


広島を出て3時間経った。


広島から西条駅へは芸陽バスが古くから国道2号経由で直行便を運行。約1時間半ほどで結んでいるのだが、なんせ始発が遅い。詳しく言えば広島-瀬野、八本松-西条間は本数があるのだが、特に人家の少ない瀬野-八本松間が平日で1日5本しかない。朝は西条着10:52までない。そのため、呉を経由する方が早く着く。


またかつてのように、広島バスセンターから黒瀬まで直通のバスがあればもう1時間は早く西条に着けるのだが、今は国際大行きの高速バスが頻繁に運行されているので、今さら熊野回りの便は復活しないだろう。


仕方ないとはいえ、バス旅は年々難しくなっている。この時期にできてまだ良かったのかもしれない。

<2>につづく


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