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ゲリラ雪

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下道(かどう)会総裁が「よしなしごと」をゲリラ雪のように、書くときは大量に、書かないときは放置気味に記します

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更地と都会 あまちゃん巡り再び2 

広島〜仙台は一時期話題になったボンバルディア機。CRJ700は70人乗りで、あっと言う間に人も荷物もすべて乗って飛び立ちました。幸い総裁の隣は空席。川の流れから岡山県真庭市の落合付近とみられる場所をすぎ、読書タイムです。

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猛烈な雪山を越え、いいところまで読み進めたころ、降下体制に入りました。何でも風が強く揺れが予想されるそう。機長氏がマイクを握るまではよくあるケースでしたが、ただ風が強いだけの話にせず、地元で「蔵王おろし」と呼ばれる秋田から山形にかけての風であることなどを説明。単なる気象の乱れではなく「よくあること」と分かって安心し、勉強にもなりました。


そんな蔵王おろしを受けながら飛んでいると、窓の向こうに特徴的な山と湖2つ。残り時間から察するに猪苗代湖と会津磐梯山のようです。右側が会津若松市。JALツアーズ旬感旅行「青森〜鹿児島高速バスの旅」で通ったよなあとしみじみ(旬感の話はこのへん参照)。

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どこまでも水平線の続く太平洋とまだまだ新しい更地の続く一帯が見えてきました。震災がらみでは福島やリアス海岸周辺がクローズアップされがちですが、仙台も大変な被害を受け、空港も一時津波で孤立したほど。東北の現実を思い知ります。

仙台空港は駐機場と搭乗口が少しだけ離れているため、バス移動。何やら趣深いカラーリングのクルマがきました。

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まんまかなちゅうやん!(苦笑


さらに大阪市交通局名取営業所(仮称)状態になったり、

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川崎市交通局名取営業所(仮称)状態になったり。心の目だと何かが見える痕跡まであって、どこに来たんだかな気分。

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…あ、仙台空港も広島空港同様に快晴でした。バスの衝撃が強すぎて貼り忘れるところでした。

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荷物を受け取って一服していると、12時15分発広島行きをご利用のお客さまは〜なんて放送が聞こえました。広島空港をわずか30分で折り返し、仙台空港でも同じ時間で折り返すとか! 効率化の極みをかいま見ました。

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仙台空港鉄道の仙台行きがすぐにあったので乗車。窓を眺めていると、更地の中にやたら新しい家ばかりの団地が。さらに進むと更地エリアと古い家エリアの境目が見えました。

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あの日のテレビ中継がアタマをよぎりました。滔々と畑や家並みを飲み込む黒い津波。空撮だったからこそ、まるで映画を見ているような現実離れした感覚になりましたが、地上から見たら…と想像するだけで胸が痛みます。


25分ほど乗って仙台駅に着くと、人とビルがあふれ、まるで何事もなかったかのように大都会が広がっていました。もちろん震災直後は停電、断水が続き大変だったと聞きます。この日はちょうど楽天のホームゲームがあるようで、ユニフォーム姿のファンたちが続々とシャトルバス乗り場へ向かっていました。

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今回の旅では帰りにここへ寄るまで、もう都会は通りません。ヨドバシでSDカードリーダーを買い、ATMでお金を下ろします。「ある時に買っておく、おろしておく」という島根の山奥の発想がすっかりしみつきました。


昼メシの時間が少なくなったので結局松屋へ。東京では当たり前でも石見部にはない店なので、十分ありな選択なんです。GWのせいか、駅近くの牛タン屋はどこも大行列。ローカルのラーメン屋まで列が延びていました。旅慣れてくるとああいうのに食指が伸びなくなりました。


この先のルートを確認します。

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昨年は仙台から高速バスアーバン号で盛岡、久慈こはく号で久慈と直線的に進みました。今回は趣向を変えて、あまちゃんで最初のナレーションや大吉さんが語っていたルートをたどろうと考えました。4月に全線復旧を果たした三陸鉄道を走破できるし、震災で大きな被害を受けた気仙沼線、大船渡線の列車代わりに走り始めたBRT(バス・ラピッド・トランジット)にも乗れます。


ただ、仙石線で一部運休が続くなどBRT、三陸鉄道への道のりは時間と手間がかかりますし、BRT自体もそんなに速くない。仙台からずっと海岸線をたどると、青森県境に近い久慈へなかなか着けず、肝心の「あま」気分に十分浸れません。


どこかでショートカットしよう、と高速バスを調べたら、ちょうどいい時間に仙台から気仙沼、大船渡へ行く便を見つけました。気仙沼駅で降りると18分ほどで大船渡線BRTに乗り継げるよう。昨年仙台~盛岡で高速バスに乗った時は、岩手県内から渋滞したので、大丈夫そうな予感。もし間に合わなくても三陸鉄道の始発駅・盛(さかり)でも降りられます。というわけで、広島の実家近くのコンビニで仙台駅~気仙沼駅の乗車券を買いました。


2週間前の段階でサイト「発車オーライネット」の空席常時は◎。当日朝でも◯だったので、案外空いているかもとたかをくくってました。発車時刻が近づいてもバス停前に4,5人だけ。いやあ、いい選択をしたもんだ。

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ところが…県庁市役所前始発のバスが5分ほど遅れて着くと、どこからともなく人が出てきて、まさかの行列ぎっしり。予約制なので席は保証されていますが、してやられました。

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もちろん隣の席にもお客さんがいます。乗れただけよしとしましょう。予約しただけで支払いをしていない人がいたり、何やら運転手さんとトラブった人がいたりでGWらしく面倒事連発。そろそろ発車かなと思った頃、運転手さんがマイクを握りました。


「本日は満席ですが、予約して来ない人が5人おられます。1人は気分が悪くなって乗られません」


これはいけません。車外スピーカーで何人かの名前を呼びましたが反応なし。「広瀬通一番町で乗られるかもしれないので、そろそろ発車します」と締め切り宣告をして扉を閉めました。12分遅れ。難産の発車になりました。やれやれ。
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地元に帰ろう あまちゃん巡り再び1 

ださいぐらい何だよ。我慢しろよ。

2013年4〜9月に放送があったNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」。田舎、上京、アイドル、赦し、震災…テーマの一つ一つが胸に突き刺さり、生活の一部になりました。朝7時半のBS放送、通称「早あま」に始まり、8時の「本あま」、12時45分の「昼あま」、23時の「夜あま」。毎日最低1回、多い時は4回、テレビを見つめ、笑い、涙して心を震わせました。


行きつけの喫茶店では毎晩のように先のストーリーに思いを巡らせました。「ユイちゃんは東京へ行けるのだろうか」「マメリン役の足立梨花は三重県出身なのでGMTのメンバーになのるのではないか」。そして「アキたちは震災をどう迎えるのか」。脚本の宮藤官九郎は常に100点満点の答えを出し「そりゃあ、そうだなよ」とうなりました。「あまちゃん」が生活の一部に溶け込んだ、そんな幸せな半年間でした。最初の台詞は、アキが91話でやさぐれた親友ユイに放った叫び。以後総裁が悩んだ時の、弱気になった時の道しるべになっています。


昨年のGWは直前に4連休が決まりました。どこへ行こうかと思案している時「そうだ、北三陸へ行こう」と思い立ちました。あまちゃんが始まってわずか1か月だったが、画面の向こうから伝わる晴れた日の海面のようなキラキラした世界に引き寄せられていたのです。そして、メーンのロケ地である岩手県久慈市での2泊3日はアキや海女たちと同じ空気を味わう、まるで「あまちゃん」の登場人物になれたような夢の時間でした。その時の話はいずれ記そうと思います。


あまちゃんの放送は9月に終わりましたが、紅白歌合戦で真の最終回が待っていました


劇中では熱愛発覚で失意のうちに消えた宮下アユミ(山下リオ)や、同様にフェードアウトした有馬めぐ(足立梨花)、アメ横女学園名義で「暦の上ではディセンバー」を歌った現実の「影武者」であるベイビーレイズが登場。最終回で進めなかったトンネルを超えて、復旧した北鉄で念願の東京行きを果たしたユイもステージに上がりました。


そしてドラマでは鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の影武者になったためにデビューできなかった小泉今日子が、天野春子名義でマイクを握って鈴鹿にバトンタッチ。最後にアイドルを愛し、アキたちを追い続けたヒビキ一郎(村蝉)にスポットライトが当たりました。


すべてが赦された、すべてが救われたラストステージ


胸が熱くなって、ありとあらゆる感情がこみ上げてきて、涙が止まりませんでした。


熱いよ。熱いよね


喫茶アイドルのマスターの言葉を何度も噛み締めました。


ことし(2014年)のGW。迷いなく北三陸行きを決めました。ロストして(失って)いない、いまも心の中で続いている「あまちゃん」と出合うために。




5月4日朝。前夜に泊まった広島市郊外の実家を出発。近くのコンビニでこんな高速バスのきっぷを買いました。

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おそらく総裁が最初で最後でしょう(苦笑

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(かなり狭い範囲をトリミングして拡大したため粗い写真になりました…汗)


前日は山陽道がかなり混んだらしいのでかなり早めに出ました。クルマの量は明らかに多く、志和ICのすぐ東の八本松トンネルや高屋JCTではかなりスピードが落ちましたが、どうにか渋滞せずに広島空港着。羽田行きが重なるラッシュ時を終えて、ターミナルはがらんとしていました。いつも7時半発の羽田行きを使うので全然雰囲気が違うなと。

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仕事のメールを確認したり、一服したりするうち、折り返しの仙台行きIBEX便(ANA系)が到着。

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何と沖止め!

ANA系なのにJAL用で使う北側の搭乗口なのでもしやと思いましたが、案の定。広島空港で初めての滑走路ウオーキングが実現しました!

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見事な五月晴れ。あたまの中で「あまちゃん」のテーマが鳴り響きました。
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埼玉カントリー 下道バス1000km【帰り道】5 



6.東川口駅北口17:48→18:04さぎ山記念公園東川81 さいたま東営業所

国際興業6735 大宮200か15-39(運賃は270円)






より大きな地図で 下道バス1000km【帰り道】4 を表示

12050631発車まで30分近くあったのでNEWDAYSで飲み物を買い、一服。武蔵野線って郊外と郊外を結ぶ路線で本数が少ないイメージですが、結構人が行き来しています。大学生が多い。地図を見ると浦和大ぐらいしかないけど? 首をひねりながら待っていると何本の電車が来ました。205系ですが、最近はVVVF改造されているようでモーター音を聞くたび「ん?」と見上げてしまいました。2002年で首都圏の記憶がほぼ止まっている浦島太郎ならではかもしれません。


ドアが開いて乗車。女性が運転手氏にどこかを通るか尋ねています。今回は目当てのバス停を通らないようですが、首都圏は地方に比べてこうやって客が尋ねることが多いような気がします。路線が複雑に入り組んでいるから自分が乗らない系統だと分からん。それが割りと当たり前だから聞くことが恥ずかしくない。首都圏ならではかもです。発車間際に女性が駆け込み、総裁と2人で出発です。


大門まではさっきのバスと同じルートです。東川口駅周辺は埼玉高速鉄道開通で広く区画整理されていますが、バス停1,2つで歩道の狭い2車線道路に。住宅街になりました。すれ違う東川口駅行きのバスには日曜日なのに結構高校生が乗っています。東川口~さいたま東営業所の沿線には高校野球でお馴染みの浦和学院高があります。部活帰り? 次に乗る大宮行きは混むかもです。


12050632駅前通りから日光御成街道に出てゆるやかに坂を登ります。国道463号と合流した大門小入口で女性が降りて早くも貸切状態になりました。これなら1時間に1本で仕方ないかな。ふと車内を見ると、進研ゼミのダイレクトメールをほうふつとさせる通学定期の広告が。家に帰ってから公式サイト(このへん参照)や一部ブログを見るとシリーズになっているようですね。大門上交差点を過ぎると流れがスムーズになって、再び東北道を横断。国道463号越谷浦和バイパスを渡り、浦和ICのすぐ脇を通り抜けます。そうさいたま市です。家と家が少し離れて林や畑の緑が目立つようになってきました。2車線だけど狭い道筋は島根の都市部をほうふつとさせます。中国地方に住んでいると埼玉も東京も神奈川も同じに思えますが、意外とのどかなエリアもある…鉄道旅ではなかなか出合えない眺めです。


12050633南部領辻を過ぎて街灯がつき始めました。ゆるやかにカーブしながら走って行くと、野田小学校前で女子高生2人が待っていましたが、このバスは見送りました。どうやら次に乗る浦和学院始発の大宮行きを待っているようです。なだらかな坂を上ったり下ったりしてさぎ山記念公園に着きました。地図だけ見ると住宅地かと思いましたが、小さな工場や家々が点在する一角。GWだというのに自動車整備の明かりがついていました。お疲れさまです。




7.さぎ山記念公園18:11→18:37大宮駅東口大01 大宮駅東口

国際興業6171 大宮200か11-43(運賃は360円)





混んでるかなと戦々恐々としていましたが、車内は同じ制服の女子高生5人だけ。今までと違ってドアから後ろは左右とも2列席です。ふと運転席を見ると防犯カメラが付いていました。乗った時は空いているので心置きなく趣味活動にいそしめると思いましたが、メモったり写真を撮ったりする様子はばっちり録画されます。まあこれも新しい旅の記念の形ですわな(^^;


12050634上野田交差点で左折して、大宮駅とつながる県道214号へ。さっきよりも田んぼや林が目立つようになりました。木々の間がオレンジ色に染まり、初夏の日差しが最後の光を照らします。このバスの運賃表は液晶タイプ。路線車の貸し切りをしませんか?みたいな広告が何度も出ます。


若い人を中心に少しずつ乗ってきて、片柳小学校ぐらいから家が続き、クルマのテールランプがずーっと先まで続くようになりました。左右の車窓には郊外型のチェーン店がちらほら。たんびにすれ違うバスは立ち客がかなりいます。どの鉄道からも離れたエリアで、休日のこの時間も15分間隔。都会なんだなあと実感します。一方で南中野を過ぎて少しだけ商店街のある旧道に入ると、一転してクルマがいなくなりました。郊外店が並ぶ新しい道がにぎわう一方で、昔ながらの商店街の狭い道はガラガラ。田舎と同じ問題が都会にもありました。


12050635座席がほぼ埋まってきました。坂を一気に下って芝川を下ると、川口みたいな家がぎっしりと並ぶエリアに。いよいよ市街地です。信号でぼちぼち止まりながら、微妙に真っ直ぐでない狭い2車線道を走ると、さらにお客が増えて立つ人もちらほら。最後の最後に高いビルが立ち並び、駅の少し手前が駅東口のバス降り場でした。




次のバスは西口発。新幹線、京浜東北、埼京線…とたくさんの路線が乗り入れる=とにかく広そうな大宮駅を突っ切らなければなりません。現在の時刻は18:37。次のバスは18:40でその次は30分後。時刻表の見間違えで東川口駅での乗り換えに失敗したため予定より1時間遅くなっています。ダメそうだけど間に合うかもしれない…


走ってみるか。


バスの写真を撮って、走り出しました。駅舎に滑りこむとエスカレーターを早足で上がり、広島でもあり得ないぐらいの人波をすり抜けます。気分はサッカー選手です。改札口前を駆け抜けてようやく西口が見えてきました。思ったより早い展開。さあどうなる。

川口の罠 下道バス1000km【帰り道】4 



5.川口駅東口16:15→16:57東川口駅南口川20 差間中央 東川口駅南口

国際興業6691 大宮200か14-55(運賃は300円)




より大きな地図で 下道バス1000km【帰り道】その3 を表示

12050613次の東川口駅南口行きはそごう前から発車。ペデストリアンデッキで写真を撮って、10分前に乗り場へ行くともう扉を開けて待っていました。川20系統、なんて書くと川崎市バスと間違えそうですね。この時点で座席がひと通り埋まった感じ。空いていた後ろの席に向かう途中、タガログ語でまくし立てられたので何事!と思ったらハンズフリーマイクで携帯通話をしていました。車内はおばあちゃんから若い人まで客層は幅広く、都バスと違って座席は一番後ろの方まで1列掛け。都会のバスだなあと思います。結局30人近く乗って、椅子が全部埋まって発車しました。


行きと違って中央道路へは行かず、ビルやお店がひしめく狭い道に入ります。歩行者やチャリを丁寧に避けながら街路を通り、少し店が減ったあたりで左折。県道332号、通称「中央道路」に入ります。川口税務署入口あたりからはずーっと青木。青木信用金庫という金融機関まであります。川口は市域の総称で、青木が中心部一帯を指す地名のようです。交通量はそこそこですが、十字路と信号が多くノロノロ運転が続きます。地方だとでっかい駐車場を構えるロードサイド店の、小さい版の店が並ぶようになりました。


同じような景色が続くのでだんだん飽きてくるのですが、後ろの席の中学生っぽい女子はノンストップで話し続けています。全く地元に関係がない当方まで部活やクラスの人間関係に詳しくなってしまいましたよ(笑) 青木町公園入口近くの交差点でオートレース場のシャトルバスと遭遇。さっきのバスで一緒になったおっちゃんは無事に着けたのでしょうか。ちらっと見えた車内には年配者がたくさん見えました。公共交通同様、公営ギャンブルも今や高齢者が支えです。


12050614雲行きが怪しくなって来ました。相変わらずすれ違うバスもクルマも多いですが、商業施設も道を歩く人も減って住宅地のただ中です。芝川を渡って区画整理されていないくねくねとした道に。バイパスになっている第2産業道路の向こうに植物園が見えてきました。路線図を見ると、グリーンセンターというらしい。実は川口って植木や花卉が地場産業で、北東部の安行地区を中心に100戸以上が栽培に取り組んでいるそう。グリーンセンターはシンボルの1つみたいです。川口のイメージが変わりました。


12050615神根支所・公民館あたりから山々が増えて丘を登って行きます。くねくねとした坂を進むとのんびりとし始めた風景が一変。目の前に橋桁と大きな防音壁が現れました。外環道です。川口中央インターと東北道・首都高と分かれる川口分岐付近。左右を見ると灰色の空に向かってまっすぐに灰色の帯が延びています。外環の走行動画(このへんの9:50ごろ参照)を見るとほとんど周りの景色が見えないエリアみたい。埼玉ローカルな世界と都心の延長線上の世界は隔絶されています。


この時点で16:40。終点東川口駅で次のバスは16:56発。本来なら終点16:41着なんだけど…まだ先があるよな。


嫌な予感がしてきました。


12050616外環道をくぐって外壁がピンク色の病院を過ぎると、いよいよ道が狭くなってきました。両側に花屋が並ぶ中、くねくねカーブや坂を窮屈そうに走っていきます。木々に隠れる木曽呂交差点では斜め右後ろへ右折。駅から随分離れた場所ですが、再び区画整理された一帯に出ました。チャリや歩いている人もちらほら。この路線以外に西川口駅、蕨駅、鳩ヶ谷からもバスが来ています。源左衛門新田の手前で左折、行き先表示にも登場する差間地区に入って、残っていたお客が一気に降り始めました。


12050617少しだけ畑の広がる地域もありましたが、再び住宅地へ。差間中央でアップダウンの続く狭い道が終わり、戸塚西公民館で女子1人が下車。総裁を含めて2,3人だけになりました。地図で見ると平坦なニュータウンのように見えますが、思った以上に高低差があります。北原台に入って急な陸橋で東北道をまたぐと、いよいよラストスパート。川口駅前のような、広い歩道がある2車線道路になり、直線を走り抜けた先が東川口駅でした。さあ、何時だ…


16:57。


12050618浦和駅行き…南口乗り場から北口乗り場へダッシュしましたが、乗ろうとしたさいたま東営業所行きではなく、浦和駅東口行きがいました。遅くとも1時間後に次の便があるので何とかなりますが、これは痛い。待とうかと思いましたが、いま止まっているバスに乗って少しでも先に行けば別の道が拓けるかもしれない。とりあえず乗ってみて、携帯で時刻表を調べることにしました。17:06の発車直前になって運転手氏が戻ってきて出発。客は総裁を含めて3人です。


あらかじめプリントアウトしていた路線図と携帯画面をにらめっこ。途中ちょっとした渋滞で動かず、思ったほど進まずに済みました。結局…


12050619当初予定のルートが一番早い


ということが分かりました。東川口駅の時刻表を見たら本数が多い路線なので、さいたま東営業所行きが出るまでに帰れるでしょう。うん。引き返します…orz 結局武蔵野学院入口までのバス停6つ分の単純往復旅になりました。途中の美園郵便局でびっくりするほど胸が大きい女性が乗ってきたことが印象的でした(そこかい)


12050620再び東北道をまたいで元来た道を戻ります。東川口駅に着いてバスを降り、ふと振り向いたらバスの行き先が「さいたま東営業所」になっていました(^^; 引き続きお世話になります…。




帰宅後、あらためてネットで確認。バスが遅れたのではなく、当方が違う便の時刻表を見ていたのでした。都会は少々失敗しても何とかなるわい、という気の緩みが招いたミスでした。

県境は突然に 下道バス1000km【帰り道】3 



3.田端新町1丁目15:02→15:20皿沼2丁目里48 江北6丁目団地経由 見沼代親水公園駅

東京都交通局V347 練馬200か24-06(運賃は200円)




より大きな地図で 下道バス1000km【帰り道】その2 を表示

12050601バスを降りて、元来た道を少し戻ります。南北に続く日暮里舎人ライナーの高架下の横断歩道で尾久橋通りを渡ります。23区内でよくもまあこれだけ新しい高架線を造れたよなあと感心していると、上からスーッと音がしました。向かいのビルの窓に、滑るように走っていく銀色の車体が映りました。日暮里行きです。広島のアストラムラインと同じ新交通システムなので、音は一緒。軌道周辺の街路が一部新しい点も同じです。いや、建物の密集具合からするとアストラムラインより沖縄のゆいレールに近いかもしれません。


そんな新しいものづくめの中で、バス停だけはベンチも屋根もなくいたってシンプルでした。かつて里48は猛烈な本数のバスが行き来。深夜バスの設定もあり、積み残しもしょっちゅうだったそうです。日暮里舎人ライナー開業後も高齢者たちが利用するとして残りましたが、ダイヤ改正ごとに便数は減り続けています。今回時刻表を調べたら、昨夏乗車した時(このへん参照)よりさらに減っていました。日が当たらず、通り抜ける風も心なしかひんやりしていました。もともと寂しいバス停だったのかもしれませんが、便数が細る現状を思うと、一層わびしくなります。


12050602何回かスーッと音が聞こえた後、バスが来ました。減便続きでも固定ファンがまだまだいるようで、老若男女がひと通り座席を埋めた状態。何とか1人分の席を確保しました。ビルとライナーの下を走りぬけ、高架道路へ行く坂を途中で下りたら熊野前。外を歩いている人が多いなあ、何でだろう?と思っていたら


都電登場!


首都圏で過ごした大学時代、よいよ都電に縁がなかったので、アタマの中の鉄道路線図の中からすっかり抜け落ちていました。緑が目立つ広い道の真ん中を軌道が通るさまは広電の福島町みたい。ここで5,6人が乗車し、立つ人が出始めました。都会のならいに従っておじいちゃんに席を譲ります。バス停間隔は結構長く「バス停1つ分しか乗らないんだけど、歩くと遠いからさ」とおじいちゃん。シルバーパスのおかげなんでしょう、おじいちゃんを含めて、都営バスは短い区間のお客さんが多いです。


12050603おじいちゃんは宣言通り次の足立小台駅前で下車。発車してすぐに荒川越えです。休日なので河川敷にはたくさんの人がいました。遠くにぼんやり見えるアーチが金八先生opに登場した橋かなあ(多分違う)、あしたの今ごろははるか上流にいるんだよなあ…などと思索にふけるうち、南行きだけバスロータリーを備えた江北駅前を通過。代車なのか、行き先表示は「東武」、運転席前に地名が書かれたボードを掲げたリエッセとスライドし、さらに走り続けて江北6丁目団地に着きました。長い長い駐輪場の先のバス停で5,6人が下車。再び席にありつけました。気づけば車内は4人だけに。


12050604周囲はロードサイド店ばかりに。都心だった田端新町1丁目から、アストラムライン沿いのような郊外の風景になってきました。時々あるマンションや倉庫を除いて、建物が低くなり空が見渡せるように。羽田空港に着いたときは小雨混じりのグレーな空でしたが、徐々に雲が晴れてスカイブルーが混じってきました。


「谷在家洞道基地」という謎の施設を過ぎたら皿沼2丁目でした。スマホで調べると、洞道は電気、ガス、通信ケーブル網が通るトンネルのことだそう。よく見ると尾久橋通りには電柱がない。最初はすわ謎の地下道か、とアタマの中に川口浩探検隊のテーマが流れましたが、シュンとなりました。


12050605都心から走り続けて初めて大きな空き地が見えてきて皿沼2丁目。総裁以外に中年夫婦も降りました。喪服を着ているので亡くなった人の家へ行くのかな。羽田空港の離着陸ルートの真下にあるんでしょう、飛行機のジェット音が響いていました。


日暮里舎人ライナー開業後も生き残った里48ですが、次に上京した時はさらに減ってそうな気がしました。運賃200円で日暮里舎人ライナー(160~320円)より割安ですが、時刻表通りに運行しても見沼代親水公園駅まで30分。ライナーなら20分です。しかも結構渋滞するらしい。結局、迅速・確実なライナーに軍配が上がったようです。「最初から廃止すればよかったのに」という声もあるでしょうけど、並走させて正解だと思います。どの交通手段を使うか。選ぶのは行政ではなく消費者です。




4.皿沼2丁目15:38→16:04川口駅東口川15 川口元郷駅 川口駅東口

国際興業6899 大宮200か18-44(運賃は230円)




12050606.jpg東京駅から乗り続けた都営バスとはここでお別れ。皿沼2丁目は国際興業との境目。埼玉県南部で迷路のように路線を張り巡らせるエリアの端っこです。ここから大宮駅まではひたすらひたすら白とエメラルドグリーンの車体に揺られます。以前は白と濃緑色をバックに「KKK」と表記していましたが、日韓W杯ごろに今の塗装になったようです。まあ、国際的にこの3文字の組み合わせは刺激的すぎますわね(^^;


長い長い横断歩道を渡って、巨大な仏壇店の前がバス停でした。写真を撮ったりメモを取ったりしていると、さっきの喪服夫婦が戻って来ました。先方であまり長居をしなかったみたいです。こちらも驚きましたが、向こうもびっくり(^^; 折り返しの日暮里駅行きに乗って行きました。


12050607都営バスが発車して間もなく、違うカラーリングのバスが見えてきました。バス停に近づいてウインカーを付けると「ピピン、ピピン、ピピン」と独特の音。そうそう、国際興業のバスってこんな音が鳴るよね。何年か前に西川口駅からNHKアーカイブスへ行った日の記憶が蘇ります。ここまで乗っていた客は1人だけ。休日の昼下がりですから…。皿沼2丁目を発車して、すぐ次の交差点を右折。住宅地の広い広い2車線道路に入りました。路線図を見るとわかりますが、川15系統が尾久橋通りを走るのはほんのわずかな区間です。


12050608建物が一気に低くなり、交通量も減少。のんびりとした車窓に変わりました。皿沼不動手前で岡山の中心部を思わせる緑道と交わります。谷在家公園と舎人公園を結び、春と秋に咲く「十月桜」が名物だそう。この時は黄色がまぶしい菜の花が咲き誇り、田舎の国道脇にありがちな「そば・うどん」ののぼりが風に揺れていました。地方民がイメージする東京はコンクリートジャングルなんですが、実はヘタな近郊都市より街なかに緑があるんですよね。何て思いを巡らせていたら…


JA発見!


東京にもJAがあるんですね。八王子方面には山間部があるので当たり前なんですけど、地方民には意外でした。ゆっくり左にカーブしながら加賀1丁目の先で足立区コミバス「はるかぜ」とスライド。あちらはお年寄りばかり4,5人が乗っていました。交差点を右折して首都高速の橋桁が見えてきて加賀。工場が立ち並ぶ灰色の車窓になりました。時間調整で止まったら、当初から乗っていたおっちゃんがウテシ氏のもとに歩いていきます。何かを尋ねています。


「オートレースへはどうやって行くの」
「最終レースに間に合うかな」「それは有料?」


ああ、ギャンブラー。夕方前に向かうあたり筋金入りじゃないのかな(^^; 「行き方ぐらい知っとけよ」と最初は思いましたが、国際興業エリアは網の目のように路線があり、いずれもそれなりの頻度で走っている…つまり時間によって最短ルートが変わってくるんです。今回の旅を計画した時に分かりました(笑) バスヲタでもベストアンサーが導けない問題をおっちゃんに理解せえというのが無理な話。ウテシ氏も「うーん」と悩んで、知っている限りの答えを教えていました。結局、時間調整以上に止まって発車。首都高をくぐりました。


東領家4丁目で女子が乗車。整った容姿。オートレースのおっちゃんとは対象的な客層だなあと思って改めてご尊顔を拝見したら…うん、色々納得しました。バス停は橋のたもと。県境って大概川や峠のてっぺん…もしかしてここが都県境かとカメラを構えます。今回はカントリーサイン制覇も企んでいました。窓を見ながら「さあ来い」。ところが…何もない。明らかに街並みが変わってるんだけどな。花の枝橋で親子連れ2人が乗って、交差点で西川口駅行きを目撃。国際興業オンリーのエリアっぽいです。どうやら気付かないうちに埼玉県に入っていました。狐につままれた思いで、カントリーサイン制覇を諦めましたorz


(帰宅して分かりました。さっきの首都高速が都県境でした


西川口駅行きのバスが見えたところで、ウテシ氏がさっきのおっちゃんに話しかけます。「時間は分かりませんが、この交差点からオートレースへ行くバスが出ています」「それは有料?」。おっちゃんは運賃に強いこだわりを見せていましたが、早く着くかもという点に惹かれたのでしょう。「じゃあ乗っとく」と降りて行きました。皿沼2丁目より前から川15に乗っていた、ということは大きく南に遠回りしてしまったはず。お気の毒様です。


工場地帯から再び住宅地へ。弥平新田の手前で左折して狭い道に入ると、ポツポツとお客が乗ってくるようになりました。ゆるやかにカーブしている上、路駐やチャリ少年に阻まれましたが、ダイヤに余裕があるようで元郷5丁目でまた時間調整です。気づいたら立ち客もいます。元郷新道で窓からゴムが焼ける臭いがしてきました。そう、川口は工場の街。すっかりベッドタウンになりましたが、ものづくりのDNAは残っていました。


12050609「次は川口元郷駅」とアナウンスがあっても一向に街っぽくならず、突然人工的な広場が出現。新しい路線な上、地下鉄だから「本当に駅なの?」と思う眺めです。バスターミナルの利用は埼玉高速鉄道開業と同時ではなく、1年半遅れで始まったそう。住宅地の中にこれだけの土地を確保するんだから、だいぶ用地買収に手間取ったのかな、と推測します。そんな労作のバスターミナルをぐるっと回りますが、この便は乗り降りがありませんでした。


12050610ターミナルを出ると、すぐに巨大なショッピングセンター(ミエル川口)が出現。いよいよ市中心部に入ったようです。川を挟んだ対岸まで鯉のぼりが飾られ、風にそよいでいます。後ろの座席の小学生の女の子が「かわいい」。清く正しい日本のGWだななあ、とほっこりしていたら「鯉のぼりって人のことを食べちゃうんでしょ」と続けました。誰だよ、社会の現実を教えた奴は(笑)


思い切りずっこけた総裁を乗せて、バスは狭い街路を丁寧になぞって交差点を左折。再開発道路っぽい道を過ぎると久しぶりの大通り、産業道路に出ました。周りの建物が一気に高くなり、視界の先に川口駅が見えてきました。バス停名になった中央道路の入口をすぎればいよいよ駅前。周りを見ると各地から集結した国際興業バスだらけで、凱旋した気分でバスを降りました。




12050611川口市の人口は56万人。川口駅自体は京浜東北線しか止まらないのでそこまで大きくありませんが、ペデストリアンデッキ(立体歩行者回廊)が張り巡らされ、周辺はちょっとした県庁所在地以上に都会です。ベッドタウンだけどそごうがある、というあたり東京の桁外れ具合を感じさせます。むかし広島そごうでエスカレーターに乗ると3階あたりに「全国のそごう」というパネルがあって、川口も確かにありました。小さい頃、イラストで見た場所にこうやって立っているんだなあと感慨に浸りました。


12050612東口バス乗り場はペデストリアンデッキの下にあって、右も左も国際興業バス。鉄道が不便な人口50万都市で交通を一手に担っているのだからすごいことです。大都市では事業者が入り乱れている中国地方からすると、なかなかに壮観な眺めでした。
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